から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

激戦 ハート・オブ・ファイト 【感想】

2015-06-22 09:00:00 | 映画


総合格闘技を通じて、己の誇りを取り戻そうとする2人の男を描く。久々の香港映画。
八百長で人生を棒に振った元ボクシング王者の中年男と、破産して酒浸りになる父を立ち直らせようと、賞金目当てに総合格闘技に挑む青年。まず、彼らを演じた2人の体の仕上がりが素晴らしい。人生を賭けた決意に、みるみるうちに体が絞り上がっていく過程は、ライザップも真っ青。彼らの役者魂とともに、肉体の昇華は精神力によりもたらされるという事実に勇気をもらう。やはり男子たるもの身も心もマッチョでありたい。
主人公たちの決意の裏にあるドラマパートは、自分がもつ香港映画のイメージにはないもので、シリアスの割合に対してユーモアが多めの印象だ。そこで大きな役割を果たすのが子役の存在。天才子役は万国共通らしい。よくあるパターンとはいえ、主人公の動機付けとしては十分。さー試合だ!と勢いづきたいところだが、そうはならず。試合までのトレーニングのBGMが感傷的なチョイスだったり、どの試合がクライマックスなのか、わかりにくい構成だったり、「引き分け」で勝利など、シンプルに熱くなりたい自分にはミスマッチだった。
格闘シーンは大いに沸く。寝技が含まれる総合格闘技は、映画と相性が悪いと思えたが、見事なアクション演出とカメラワークで、スピード感を失わず、シーンの迫力を伝える。
ラストのほんわかした空気はよくわからず。

【60点】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする