から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

ウォーキング・デッド シーズン3 【感想】

2013-10-27 10:21:36 | 海外ドラマ


先日、CSのFOXチャンネルで「ウォーキング・デッド」のシーズン1~3まで、
全35話を一挙放送をしていた。しかも無料放送!何という大盤振る舞いだろう♪

DVDのレンタルでは現在、シーズン3の前半部分の1話~8話までしかレンタルされておらず、
年末のレンタル開始まで後半部分を待たねばならない状況であったため、
その朗報に飛びつき、録画していた残りのシーズン3を見終わった。

ウォーキング・デッド、激しく面白い。
実にスリリングで、感情に訴えかけるエモーショナルなドラマだ。

最終話は全米でのケーブル放送視聴率の最高記録を更新したらしい。

シーズン1が全6話、シーズン2が全13話。
そしてシーズン3が全16話と、どんどんボリュームアップしている。
全米での支持に合わせているようで、いかにもアメリカらしい。

シーズン3は強いて一言でまとめると、
リック率いる仲間たちの成長物語だろうか。

シーズン3では物語の容量が増えたおかげか、
登場人物一人一人にスポットを当ててくれる。

想像だにしなかった悲劇が次々と襲う。
そのとき、仲間のリーダーであるリックに問われる資質。

リックの息子であるカールは逞しくなるとともに、
人として何かを失ってしまった危うさあり。。。

気弱で脆さが目立ったオバさんのキャロルもシーズン3では
傷ついた仲間たちを癒す肝っ玉母ちゃんになってる。

唯一のアジア系であるグレンは愛するものができたことで一層強くなる。

シーズン3で初めて登場した女剣士ミショーンは、
リックたちとの出会いによりかつての自分を取り戻していく。

シーズン2で少女だったベスは回を増すごとに綺麗になっていくし。笑

その中でも変わらぬ最長老のハーシェルが、
仲間たちを影で支える最大の功労者になる。

そして本作で最も魅力的に描かれているのがダリルだ。
シーズン3では強さ、カッコ良さだけでなく、弱さを魅せる。
ダリルの知られざる過去に踏み込んだ描写が印象的でグッときてしまった。
これまで見たことにないダリルを見ることができる。もっと好きになる。

また、本作での物語の大きな軸は人間対人間の戦いである。
カールの「殺さなければ殺される」というセリフが象徴的。

限られた物資、限られた安全のなか、自分たちの身を守るためには、
第三者を排斥するという姿勢を貫かなければならない。
シーズン2までに形成されていたこの概念を、
シーズン3で登場する「提督」という新たなキャラが潰してみせる。
「提督」が築いているコミュニティは他者を受け入れることを選んでいるが、
裏に潜むのは「提督」の無慈悲で絶対的な支配。これがなかなか現実的で面白かった。

リックたちとの衝突により、その化けの皮が禿げていく後半部分は、
サスペンスあり、ド派手なアクションありで、文字通り目が離せない。

人間同士の戦いの場にあってもゾンビという要素が変幻自在に使われていて、
あくまでゾンビがいないと成立しない展開になっているのが巧い。

変わりゆく世界の中で、変わるべきことと、変わってはならないこと。
人としての「良心」をどう支配していくか。そこに感動のドラマが待っているのだ。

本作の魅力は語り尽くせないほどだ。

第35話の放送後にやっていた、シーズン4は第一話だけ観たが、
また新しいアプローチに挑戦しているようだ。今後も楽しみだ。

過酷なドラマだけに、明るい舞台裏が見られるメイキングが見たいなと思う。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする