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から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

TOHOシネマズ新宿店にオープン初日に行った件。

2015-04-18 01:10:09 | 気になる映画
新宿のコマ劇が閉鎖されてからどのくらいたったのだろうか。今日、その跡地にできたTOHOシネマズ新宿店がオープンした。そして早速映画を観てきた。

TOHOシネマズの新宿店ができるのを知ったのは、先週のことだ。映画「セッション」の上映館を確認していたら、ほとんどTOHOシネマズしか上映しておらず、どのTOHOシネマズで観ようかと調べてたら、新宿店が今日オープンすることを知った。

本来オンラインで購入したかったのだが、ちょうど、知人からTOHOシネマズの招待券をもらっていたところで窓口で引き換えることにした。観る直前だと並ぶと思ったので、会社に出社する早朝に寄って先にチケットを購入した。

時間は8時25分ごろ。久しぶりの歌舞伎町。入り口の通りが広くなっていて、かつ綺麗になっているので驚く。そしてその通りの直線上の先に「TOHOシネマズ」のロゴが見える。そのビルの上には巨大はゴジラ像があって、目立つランドマークになっている。自分含め、写真を撮る人が多い。これは集客力抜群の立地だ。どーりで、母体の東宝の株が上がっているわけである。新宿エリアの王者であった「新宿ピカデリー」も客を奪われるのではないか。



自分同様、映画館に向かう人が多い。ロビーはエスカレーターで2階に上がったところにある。こんなに朝が早いのに人でごった返してい る。特にグッズ売場には長蛇の列ができていた。対面のチケットカウンターが、その箱の大きさの割に3つ(臨時で4つ)しかないので驚いた。その変わりに無人のチケットカウンターがズラリと並ぶ。ずいぶんと思い切った決断をしたものである。これで回るのか、心配になるほどだ。
施設内容を見ると12スクリーン。あとで調べたら、新宿最大規模とのこと。その他の設備として、IMAX、4DX、ドルビーアトモスまで入っており、この組み合わせで揃っている映画館は、全国でもここ新宿店だけではないだろうか。自分としては4DXがこんな近場で観られることが嬉しい。



期待に胸を膨らませ、その後、会社に出社し、1日の仕事を追え、夕方の三鷹での営業訪問の直帰で、再び新宿に向かう。夕方の人並みをかき分けて映画館に戻り、映画「セッション」を観た。ほぼ満席だったが、前の人の頭が被るようなことはまったくなく、座席設計も抜群である。音響も最高。スクリーンも綺麗。映画「セッション」自体も超絶に素晴らしく、大満足で帰路に着いた。これから利用する機会が増えそうだ。


Paddington(パディントン) 【気になる映画】

2015-01-29 23:11:24 | 気になる映画


昨年末全米で公開され、まさかの大絶賛を浴びている映画がある。
英国映画の「Paddington(原題)」だ。

日本でも児童文学として馴染みのある(自分は知らなかったが)、「くまのパディントン」の実写映画化だ。トレーラーを見る限り、B級映画の匂いがプンプンするのだが、あまりの評価の高さに見過ごさずにはいられなかった。

Rottenでは現時点(1月末時点)で115レビュー中の98%フレッシュという驚愕のスコア。
98%って。。。

観た人がみな、パディントンの可愛さ、可笑しさにノックアウトしている模様。但し、ここまでの評価を得ているのはキャラクターのチャームに留まらず、原作の「家族愛」というテーマを丁寧に掬い取った脚本にあるとのこと。このテのファミリー映画には珍しく、今年の英国アカデミー賞で脚色賞にノミネートされていることからも、その程が伺える。

キャストたちにも注目である。バディントンの声を演じるのはベン・ウィショーだ。なるほど、あの独特のバリトンボイスの起用するとはセンスがあるなー。バディントンを一家に迎え入れるお父さん役は、ヒュー・ボネビル。現在、NHKでシーズン2が放送されていて、その虜となっている「ダウントンアビー」のお父さんである。

クマといえば、一昨年の「テッド」の日本での記録的なヒットが記憶に新しい。クマの可愛さは女性ウケしやすく、ヒットに結びやすいと思うのだが、日本での公開は未定とのこと。DVDスルーの予感がするが、 いずれにせよ、早く観たい。先に海外盤のBDを購入してしまうかもしれないな。。。。


滝を見にいく 【感想】

2014-12-05 09:00:00 | 気になる映画


信頼度の高い日本人監督の1人である、
沖田修一の新作「滝を見にいく」を観る。

温泉バスツアーに参加していたおばちゃん7人が、
滝を見るために立ち寄った山中で迷子になる話だ。

7人はみな40代以上で、2組を除いて初対面同士である。
迷子の道中、サバイバルを通じて、互いを知っていくという流れだ。

「40代以上は皆オバチャンで同じよ」という自虐っぷりが可笑しい。
おばちゃんになると余計な見栄や欲求などから解放され、
身近でささやかなことに喜びを感じられるようになるのだろうか。
本作で登場するおばちゃんの多くは、年齢を重ねることに抗う人は少なく、
年齢相応の今を受け入れ、それを素直に楽しめる人たちである。
その姿は、自分の母親にもよく似ていて、加齢に反して、
どんどん子どもっぽくピュアになっている印象が強い。

本作の7人の役者は全員初めて見る顔であった。演技初体験の人もいたそうだ。
「どこにでもいそうな」「あるある」おばちゃんをキャスティングしたことで、
物語がグッと近くに感じられるようになっている。
演技が下手というわけではなく、素人臭さを隠さず出したというべきか、
沖田監督の演出がキラリと光る。

また、本作では男女の思考の違いも強く感じるところだ。
女性は男性よりも悲観を楽観に変えることが上手である。
明日をも知れぬ状況の中で、絶望に身悶えることなく、
山中ならではの様々な遊びに興じるのだ。

女同士、仲間として友情 が形成されるスピードや、
連帯感への優先度が大きく作用しているのかもしれない。
気づかぬだけで、女性でこそ共感できるシーンも多いようで、
劇場からは女性の笑い声が絶えなかった。
逆に男性の自分はやや居心地が悪かったりして。。。

おばちゃんたちの振りかぶったユーモアは時に大袈裟に見えて、
「らしくないな」と思うシーンもあったが、普通に楽しめた。

【60点】

フォックスキャッチャー 【気になる映画】

2014-11-20 08:00:00 | 気になる映画


アメリカでオスカー候補注目作の公開が続く。
ベネット・ミラーの新作「foxcatcher」が先週より北米で公開された。

本作も、ベネット・ミラーの代名詞となっている「実話モノ」映画だ。

1996年に実際に起きた、米国レスリングチームのスポンサーであった大富豪が、
チームの金メダリストを殺害したジョン・デュポン事件を描く。

6館からのスタートで、今後、拡大公開されていく見込み。
Rottenで現時点(11月18日)のスコアは83%のフレッシュを獲得。
「マネーボール」など、ここ最近のミラー映画は90%超えは当たり前だったので、
相対的に期待値よりは伸び悩んだ評価だと思われる。

しかし、キャストのパフォーマンスで大きな賛辞を獲得している。
早くから話題になっていた殺人犯を演じたスティーブ・カレルと、
チームプレイヤーの兄弟を演じるチャイニング・テイタムとマーク・ラファロだ。

すでに、先週のハリウッド映画祭では「アンサンブル演技賞」を受賞し、
主演のスティーブ・カレルはサンタバーバラ映画祭にて「Performer of the Year」を受賞。

本作で、これまでのコメディイメージを封印したスティーブ・カレルは、
病的な思想に取りつかれた主人公を怪演しているとのこと。
その迫力は圧巻のようで、オスカーノミネートは間違いなさそう。

また、演技派のイメージのつかないチャイニング・テイタムについては
本作でキャリアベストのパフォーマンスを魅せたという称賛もチラホラ。

日本での公開も決まった。
邦題は原題のままで「フォックスキャッチャー」。来年の2月14日の公開。

2月22日のアカデミー賞に間に合ってくれて良かった。


ベイマックス 【気になる映画】

2014-11-14 12:00:00 | 気になる映画


先週のアメリカの映画興行は、2つのビッグタイトルが激突した。
「ベイマックス」と「インターステラー」だ。

軍配は「ベイマックス」に挙がった。オープニング成績で
「ベイマックス」が5600万ドルに対して「インターステラー」が5000万ドル。
金曜日の時点では「インターステラー」が上だったが、
土日のファミリー層の取り込みで「ベイマックス」が追い抜いたようだ。
ノーラン映画としては「インセプション」を下回る興収となったが
3時間近い映画なので大健闘といえるのかもしれない。

客層が違うとはいえ、両タイトルにとって、
公開日がカブってしまったことは不運だっただろう。

作品の評価についても「ベイマックス」が上回った。
現時点(11/13)のロッテンスコア、「ベイマックス」88%フレッシュに対して、
「インターステラー」は74%のフレッシュだ。(これも悪くない数字だが。)
予想通り「インターステラー」については評価が分かれている模様。
「インターステラー」のオスカー作品賞への道は、ほぼ断たれた。

一方「ベイマックス」については、オスカーアニメーション部門への候補が確実に。
賞レースは先に公開された「LEGOムービー」との対決になるだろう。
評価、興収ともに「LEGOムービー」が圧勝しているが。

興味深いのは邦題と原題タイトルとの違い。
映画の中身は「戦隊モノ」らしく、血沸き肉躍るアクション映画とのこと。
その内容に近いのが原題の「Big Hero 6」だろう。

日本の「ベイマックス」の予告編からは、本作がアクション映画とは想像できない。
「マシュマロなロボットが出てくる癒し系映画」という連想に留まる。

日本において、アクション映画というジャンルが女子ウケされないのは
先に公開してコケてしまった「ガーディアン~」で証明されたばかりだ。
いわば「女子に嫌われない」マーケティングに徹したものだと思った。
映画のタイトルだけでなく、予告編をみてもアメリカとはかなり違っていて、
アメリカの予告編からは「戦隊アクション映画」が連想しやすい。

まーどちらにせよ、面白ければそれで良い。

日本でも10月に開催された東京国際映画祭で先行公開されており、
東京国際映画祭で最も席が取れな かった映画らしい。

ネットでも様々なレビューが出回っており、すごい絶賛ぶりだ。
日本公開は来月の20日。甥っ子と観に行く予定。


Nightcrawler 【気になる映画】

2014-11-06 08:00:00 | 気になる映画


日本とアメリカの映画興行の違い。
そのうちの1つが、作品の評価と興行の相関性だと思う。
評価に関係なく、「ヒットする映画はヒットする」日本市場と、
評価が高ければ、ヒットする可能性が高まるアメリカ市場。

言い換えれば、面白い映画を作ればそれなりにヒットするのがアメリカだ。
但したまに、評価が高いのに興収が振るわない映画がある。
先週よりアメリカで公開された「Nightcrawler」という映画だ。

LAを舞台に、野心をもったフリージャーナリストの青年が、
得ダネをモノにするため、犯罪地下組織に接近するという話らしい。

「Nightcrawler」という言葉を調べると「ミミズ」という意味らしい。
主人公を「地下を這う虫 (ミミズ)」になぞらえたのだろうか。

Rottenでは現時点(11/4)で150レビュー中、93%のフレッシュ。凄い。
オーディエンスの評価はやや低いものの89%のフレッシュ。
オスカー候補も狙える、堂々たるスコアだ。

ただ、興行収入は振るわない。
オープニングで1000万ドル。これは直近でヒットした「ゴーンガール」の3分の1以下。
2011年公開の「ドライヴ」とは公開規模も興収も同程度のようだ。
夜景を多用するような映画はアメリカでは流行らないのかもしれない。

絶賛レビューの矛先は、主演のジェイク・ギレンホールに集中している。
来年のアカデミー賞における主演男優ノミネート候補に名乗りを上げたようだ。

9キロの減量という肉体改造や、演技中、流血モノ の怪我をした等の話もチラホラ。
同年齢で「タクシードライバー」に出演したデ・ニーロと並び讃えるレビューもある。

トレーラーを観ると、彼が演じる主人公が狂気にハマっていく様が見てとれる。
ラストカットの笑い顔が何とも不敵かつ不気味。。。。惹きつけられる。

とても気になる映画だ。
日本公開が早く決まってほしい。

今週からは、全米で「インターステラー」、「ベイマックス」、
「The Theory of Everything」(フェリシティ・ジョーンズ♪)が公開予定。
話題作の公開ラッシュがしばらく続く。。。


John Wick 【気になる映画】

2014-11-01 07:00:00 | 気になる映画


マトリックスで一世を風靡したキアヌ・リーヴス。
それはもう今から10年以上前の話だ。時が経つのは早い。

以降、どの出演作もパッとせず、一時は劇太りしてスターの面影はなくなった。
そして前作の「47RONIN」で、その転落ぶりを決定づけたように見えた。

しかし、先週より全米公開された映画で、
見事なカムバックを果たした模様だ。

「John Wick」(ジョン・ウィック)という映画。

飼い犬を犯罪組織に殺されたキアヌ演じる元殺し屋が、
犯罪組織に復讐するアクション映画らしい。

現時点(10/31)で、Rottenで86%のフレッシュを獲得。
このテのアクション映画にしては、極めて高いスコアである。

とにかく、アクションが痛快でカッコいいらしい。
魅せるためのアクションというより、人を瞬殺することに徹した、
殺し屋のテクニックがクールでカッコいいらしい。
トレーラーを観るとリーアムニーソンの「96時間」に似たテイストだろうか。
また、狙いにいったと思われるB級臭さも魅力的だ。

激しいアクションが予想されるが、話題になっているのは、
キアヌ自身が一切スタントをやっていないということ。
トム・クルーズなど「ノースタント」でやったと胸を張る演者が多い中 、
キアヌ本人が堂々と公言しているらしい。潔いのか、カッコ悪いのか微妙。

日本での公開はまだ未定だが、おそらく公開されると思う。


バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 【気になる映画】

2014-10-21 11:00:00 | 気になる映画


メキシコ人監督が今アツい。
敬愛する3大監督はすべてメキシコ人監督であることに気付いた。
アルフォンソ・キュアロン、ギレルモ・デル・トロ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。
前者の2人は昨年、「ゼログラ」と「パシリム」で映画界を熱狂させた。
そして、今年、3人目のイニャリトゥが満を持しての登場である。

イニャリトゥの期待の新作「バードマン」が先週より北米で公開された。
で、前評判に違わぬパワフルな興収と絶賛レビューに包まれている。

まず、興行収入は4館のみの公開のため、全体としては大きなインパクトはないが、
その1館あたりの興行収入が公開館の歴代最高記録となる10万ドル超えを達成。

レビューについてはRottenで92%のフレッシュを獲得。

内容は、かつて「バードマン」として一世を風靡したオヤジが、
再起をかけてブロードウェイの舞台劇に挑むという話らしい。

イニャリトゥの新境地ともいえるダークコメディ&ダークファンタジーとのこと。
撮影監督はルベツキ!!
ほぼ全編ワンカットのような撮影に成功しているとのこと。

また、キャスティングがとても面白い。
主演はかつて「バッドマン」を演じたマイケル・キートン。役柄そのものじゃないか。。。
「21グラム」ぶりのイニャリトゥ映画となるナオミ・ワッツ(大ファン)に、
久々の本領発揮となりそうな演技派エドワード・ノートン、
そこにコメディ映画のイメ ージの強いエマ・ストーンと
「ハングオーバー」のザック・ガリフィナーキスが加わる。
このキャスティングで面白くないわけがない。

次のオスカーでは、複数部門でのノミネートは確実だろう。
作品賞、監督賞、主演男優(キートン)、助演男優(ノートン)、脚本賞、撮影賞(ルベツキ)。
場合によっては、エマ・ストーンの初オスカーノミネートもあるかもだ。

そして、つい先週末、日本での公開が決まった(祝)。
邦題は「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」。
なんだか、よくわからないぞ。笑
()内にはどんな意味があるのか、そもそもなんで()書きにするのか。
観る前の興味喚起を引くというより、観終わって納得するタイトルなのかも。

公開日は「2015年春」とのことなので、アカデミー賞直後の3月~4月になるのかな。
とりあえず1年後とかにならなくて良かった。早く観たい!


フューリー 【気になる映画】

2014-10-21 09:00:00 | 気になる映画


日本でも認知度の高い俳優が出てくる洋画は、
北米公開と日本公開のタイムラグが少ないので嬉しい。

ブラピが製作・主演を果たした「フューリー」が先週より全米で公開された。

第二次世界大戦中、たった1台の戦車でドイツ兵300人に挑んだ、
5人のアメリカ人兵士を描いた戦争アクションドラマとのこと。

オープニングの興行収入は2350万ドルで初登場首位。
大作映画としては物足りない数字ではあるが、戦争映画としては上出来。

気になったのはレビューの動き、当初、Rotttenで60数%のフレッシュだったが、
レビュー数が増えるにつれ、レビューのスコアがみるみる上昇。
現時点(10月20日)で80%まで上昇した。通常の映画はスコアが下降することが多い。
アカデミー賞の作品賞候補までにのし上がるためにはまだ心もとないスコアだが、
その他の部門では候補に挙がる可能性は十分にあり。

注目しているのは、新米兵士を演じたローガン・ラーマン。
近年「ウォールフラワー」でも素晴らしい好演を魅せた彼だが、
本作で本格的に演技派俳優として脱皮に成功した模様。
レビューの中でも彼の熱演に言及するものが少なくない。
助演男優でのオスカーノミネートの可能性は十分あるとみた。

あと、「ウルフオブウォールストリート」に続き、映画での活躍が目立つ、
ウォーキングデッドのシェーンこと、ジョン・バーンサルもメインキャストに名を連ねる。

トレーラーを観ると圧倒される。
生死をかけた壮絶な戦いを臨場感たっぷりに描き出しているようだ。
このあたりは監督デビッド・エアーのなせるわざだろうか。
また、その描写とともに男たちのアツい絆が形成される過程がみてとれる。

日本公開は来月末の11月28日。楽しみだ。


Whiplash 【気になる映画】

2014-10-15 09:00:00 | 気になる映画


面白い映画の鉄則がある。
助演俳優のパフォーマンスが高く評価されている映画だ。
それがオスカーを受賞するレベルだと、さらに間違いがない。

典型的な映画で、自分の好きな映画を挙げると
「ノーカントリー」「ダークナイト」「イングロリアス・バスターズ」あたり。
いずれも共通するのは主役を食うほどの存在感があったこと。
主演を助ける助演ではなく、映画を盛り上げる助演だと捉えている。

で、今年、その1つに加わりそうな映画が先週全米で公開された。

「Whiplash」という映画。
日本語にすると「ムチ打ち」ってこと。

名門音楽院に通う若き青年ジャズドラマーと、
彼を指導する鬼教師を描いた話とのこと。

公開館数6館という単館系映画のため、レビュー数は少ないものの、
Rottentomatoで96%のフレッシュを獲得。(10月13日現在)
今年のサンダンス映画祭ではグランプリを受賞。

脚本、演出、キャストにもれなく賛辞が飛び交っている。
脚本&監督は本作で長編デビューとなるデミアン・チャゼル。若干29歳。
主演は、コメディからシリアスまで器用にこなす若き演技派マイルズ・テラー。

そして注目は、鬼教師役を演じたJ・K・シモンズ だ。
今年の助演男優オスカーは彼で確定予想。
いつものコメディ映画で知る、穏やかパパのイメージを封印。
異常なまでに心身ともに主人公を追いこむ教師役を熱演しているようだ。

本作のトレーラーを観る と、その熱量に圧倒される。
J・K・シモンズのスパルタぶりがえげつなくてビビる。笑
マイルズ・テラーとJ・K・シモンズで発せられた摩擦熱が、
映画のボルテージを一気に上げているのがわかる。

日本での公開はまだ未定。
「ショートターム」みたいに公開されても来年末になるのかも。
ああ、早く観たい。



ゴーン・ガール 【気になる映画】 

2014-10-08 08:00:00 | 気になる映画


今月からオスカー予想タイトルが全米で公開ラッシュを迎える中、
その口火を切ったのは、やはりこの映画だった。

デヴィッド・フィンチャーの新作「ゴーン・ガール」が
先週より全米で公開され、期待通りの称賛を浴びている。

結婚5周年の記念日に妻が失踪してしまうという話。
夫婦を演じるのはベン・アフレック、ロザムンド・パイク。

原作は同名のベストセラー小説で、
原作者が本作の脚本も書いているという。

特筆すべきは興行収入だ。
オープニングで3800万ドル、これはフィンチャー映画で過去最高。
大きな期待をもって、アメリカの観客に受け入れられたようだ。

作品の評判もかなりよく、オスカー賞レースに絡むことは確実。
Rottenで220レビューのうち87%のフレッシュを獲得。(10月6日時点)
オーディエンスでも91%のフレッシュを獲得している。
トレーラーを観ると、どこかソーシャルネットワークを彷彿とさせる。
静かな流れの中に、フィンチャーらしい視点と演出が活きているみたい。

主演は一昨年、監督として成功を収めたベン・アフレックだが、
称賛はその妻エイミーを演じたロザムンド・パイクに集中。

彼女の出演作を見ても、あまりパッとしない作品にパッとしない脇役で
キャリアを積んできたが、本作で彼女の才能が一気に開花した模様。
原作のキャラクター同様、映画に鮮烈な印象を残しているようだ。
予想とおり、彼女の主演女優賞ノミネートは堅そうだ。
勿論、作品賞としてもノミネートは濃厚。となれば、
フィンチャー作品として、ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年)、
ソーシャル・ネットワーク(2010年)、ドラゴン・タトゥーの女(2011年)に続き、
4作連続ノミネートという快挙。

そしてこれらのタイトルすべてから、主演賞候補者を輩出したのも、
フィンチャー演出のなせるわざというべきではないだろうか。

日本公開は12月12日。
年内公開に間に合ってよかった♪

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」が苦戦している件。

2014-09-19 09:00:00 | 気になる映画


個人的に、現時点における今年の最高傑作と位置付けた、
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」がスタートダッシュに失敗した模様だ。

一昨日、先週末の興行結果が発表された。
ランキングは下記のとおり。

1位 るろうに剣心 伝説の最期編(初)
2位 STAND BY ME ドラえもん(↓)
3位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(初)
4位 ルパン三世(↓)
5位 舞妓はレディ(初)
6位 ホットロード(↓)
7位 るろうに剣心 京都大火編(↓)
8位 LUCY/ルーシー(↓)
9位 フライト・ゲーム(↓)
10位 思い出のマーニー(↓)

まず「るろうに剣心 伝説の最期編」の特大ヒットスタートに言及する。
初動の公開週末で9億超えを達成。これは前編「京都大火編」の150%にあたり、
昨年夏公開の「風立ちぬ」以来の9億超えという快挙である。
初動の興行結果としては「アナ雪」を抑えて断トツの今年No1だ。

で、「ガーディアンズ~」は?というと、2.2億という結果。
最終で10億に満たなかった「キャプアメ~ウィンター~」(1.9億)以上、
「X-MEN:フューチャー&パスト」(2.7億)以下という結果である。

同日公開スタートにより、「るろうに剣心」に観客を持っていかれた感は否めないが、
「アナ雪」「マレフィセント」と、昨今、立て続けにマーケティングを
成功させてきたディズニーの配給である、失望感は拭えない。
ディズニーといえど、やはり作品次第ということだったか。

周りの知人に本作を薦めたが「抵抗感を感じさせる」と言われた。
その理由を下記にまとめたみた。

・話がなんだかよくわからない
・出演俳優、キャラクター、どちらにも馴染みがない
・CMで前面に出ている、アライグマがパッとしない
・そんなに言うほどレビューサイトの評判が良くない

昨今の洋画の宣伝手法については、事前にどれだけイメージを
ユーザーを植え付けさせるかがポイントになっている。
「どんなイメージの映画か」とわかった上で、安心して観られるといった具合か。
そのあたり、「アナ雪」「マレフィセント」は典型的な成功例といえる。

それに加え「ガーディアンズ~」は、上記よりも 「キャラ押し」を優先した。
「テッド」を意識したのか、アライグマ(「ロケット」)を訴求している。
しかし、その結果「かわいい」「面白そう」という印象は持たれなかったようだ。

マーベル映画は、もはや「アイアンマン」や「スパイダーマン」などの
シリーズものでしかヒットしないのだろうか。マーベル映画に限った話ではないが。

口コミの効果によって、今後の伸びシロも期待できなくはないが、
今週末は「猿の惑星~」が公開されるし、苦戦は続くだろう。残念。

あと、「ガーディアンズ~」のパンフを購入しようと思ったが、
1館目が売り切れ。2館目に廻ってゲットした。(公開2日目の話)

そのパンフのボリュームが素晴らしい。自分のパンフ収集史上No1かもしれない。
「ガーディアンズ~」の魅力を余すところなく載っけてる。
初めてパンフを安いと感じた。

LUCY/ルーシー 【感想】

2014-09-02 07:31:41 | 気になる映画


今や、すっかり存在感を失った映像作家、リュック・ベッソン。
彼の新作で、北米で1億ドル超えのヒットとなった「LUCY/ルーシー」を観る。

ちゃぶ台返しなラストに閉口。自分はダメ。

旅行先の台湾で、ドラッグ密輸に巻き込まれた一般女性「ルーシー」が、
事故(?)に遭ったことで、超人に生まれ変わってしまうという話だ。

普段、人間の脳は10%しか使われていないが、10%を超えることで
人間は超能力を発揮できるようになる、という科学的仮説に基づいている。

その着想は面白い。
いろんな映画ができそうだが、本作が選んだのはアクション映画。
箱の中で繰り広げられるアクションは、「ニキータ」「フィフスエレメント」等、
往年のリュック・ベッソン映画を彷彿とさせ、一定の満足感を与えてくれる。

しかし、本作では「超能力が使えるから何でもできちゃう」という可能性に
自由度を持たせ過ぎているように思う。おかげでスリルが足りなくなった。
「何でもアリ」よりも「制限アリ」のほうが本作は面白かったと思う。

不自然な展開も「ルーシーならできちゃうから」と言わんばかりで強引さも目立つ。
「何でもアリ」な世界の映像はそれなりに面白かったけれど、芸がない。

本作の引力は何といってもルーシー演じたスカーレット・ヨハンソンだろう。
孤高で無敵、次第に人間性が失われていくヒロイン像に彼女がピッタリである。

台湾なのに韓国人マフィアであるチェ・ミンシク演じるギャングの親分や、
ルーシーが「思い出のために」と協力を仰ぐフランスの刑事など、
ルーシー以外のキャラクターの存在意義がよくわからない。

その脚本の粗さもさることながら、一番気になるのはラストの締め方。

10%を超えて、100%に近付くとルーシーはどうなってしまうのか、というのが、
クライマックスの最大の見どころになるが、その結論があまりにもつまらない。

脚本家が考え抜いた挙句の結論で、それなりの意図もあったんだと思うが、
それまで積み重ねられた期待を裏切られ、突然、放り投げた印象を受ける。
あの結末に「すごいなー」と感心できる人はどれだけいるのだろう。。。

最後まで、アクション映画に徹して欲しかった。

終わりよければ全て良しの反対は、
終わり悪ければ全て悪し、だろうか。

【40点】

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 【気になる映画】

2014-08-05 07:34:29 | 気になる映画


いよいよ日本での公開が来月に迫った「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。

先週末から北米での公開が始まった。

で、興行収入、評判ともにエライことになってる。

8月の公開映画としてはオープニング新記録となる9400万ドルでスタート。
今年最大のオープニングとなった「トランスフォーマー~」(1億ドル)は超えられなかったが、
シリーズものではない、未知数の新タイトルとしては驚異的な数字だ。

そして興行数字以上に目を引くのはその評価だ。
今日までのRottenの状況をみると、今日時点の批評家たちのレビュー数は190で、
92%のフレッシュという凄いスコア。オーディエンスに至っては、それを上回る96%フレッシュ。
大作映画としては2012年のアベンジャーズ以来の反響だ。

『スターウォーズ以来のスペースオペラの傑作』
『エネルギッシュで刺激的。ユーモアに満ちた娯楽作』
『今年のサマーシーズンムービーの勝者』・・・みたいな

「さあ見てくれ!」と言わんばかりの鼻息の荒いコメントが舞う。

マーベルコミックの中でも映像化不可能といわれた原作の映画化だ。
監督・脚本は「スーパー!」(大好き)のジェームズ・ガン。
小規模作品を撮ってきた映像作家の大抜擢だが、その期待に見事応えた結果だ。
すごいぞジェームズ・ガン!

大作映画と気負うことなく、彼のスタンスを守り続けたことが成功要因、
といったレビューコメントも印象的だ。とても気になる。

彼の監督器用にも、昨今のディズニーのチャレンジ精神が垣間見える。

先行して、ホットトイズから、アライグマのラクーンと、
木人(?)のグルートのセットフィギュアが予約開始となった。
値段は3万円オーバーと高いが、売り切れになる前に予約すべきか悩み中。

日本での公開は9月2週目の土曜日。
今年映画の大本命の1つ。あぁ楽しみだ。

Boyhood 【気になる映画】

2014-07-17 01:22:12 | 気になる映画


現在、アメリカも夏の映画興行、真っ只中だ。
新猿の惑星の新作など、日本でも公開を控える注目映画の評判を
RottenTomatoで頻繁にチェックしている。

経験上、Rottenで80%を超えるフレッシュのタイトルでは大概ハズレがない。
その中で、先週より本国で公開された映画で
「100%フレッシュ」というありえない数字を叩き出した映画がある。

リチャード・リンクレイターの新作「Boyhood」という映画だ。

『少年時代』という、ド直球なタイトル名。

この映画の特筆すべきポイントは撮影期間が12年という長期に渡り、
実際に主人公の少年が、6歳から18歳になるまでの成長過程を追っていることだ。

批評家たちのレビューをみると、
12年というフィルムプロジェクトに対する称賛と、
それが作品の完成度に見事結実している点や、
リンクレイターのユニークで優れた人間観察眼を讃えるコメントが並ぶ。

「新たな金字塔を打ち立てた」や「今年の最重要映画」等の絶賛も多い。

非常に気になる。

上映館が5館という限定公開ながら
批評家たちのレビュー数は現在(7月15日)100件を越え、
100%が「フレッシュ(支持)」。

公開前の少ないレビューで「100」という数字を見たことがあるが、
公開してもなお「100」をキープしている映画は過去に記憶がない。

ベルリン国際映画祭を始め、既に4つの映画祭でも賞を受賞している。
日本での公開はまだ未定。公開されても来年以降の時期になるだろう。
DVDスルーだけはやめてほしい。