そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

醜悪な世の中

2012-05-26 00:22:13 | Society
「生活保護費きちんと返したい」河本準一さん(読売新聞) - goo ニュース

河本準一という芸人は好きではない。
あんまり面白いと思ったことがなく、『すべらない話』でのおかんネタも内輪話にしか聞こえず笑えない。
伝えられている話では、育った家庭環境は恵まれたものではなく、貧しい子供時代を過ごしたようではある。

で、今回の騒動。

週刊新潮の記事は読んでないし、事実関係は全く知らない。
が、「貰えるものなら貰い続けてしまえ」という卑しい貧乏根性が働いたのかなという印象は受ける。
あくまで印象であり、事実は違うのかもしれないけど。

仮に本当にこれが「不正受給」に当たるとして、そんなことが出来てしまう制度がポンコツなんじゃないのとも思う。
或いは、裁量的な制度の運用に問題はないのだろうか。

一方で、そんな河本を寄ってたかって吊るし上げて、見せしめにする、メディアのいつものやり口にも辟易する。
そして吊るし上げショー化に一役買った、世耕、片山あたりの自民党議員たち。
芸能人という「成金」に対する世間の妬み、ルサンチマンを煽って、正義の鉄槌を振りかざす。
確かに彼らのやっていることは「正しい」ように思える。
しかし「正しい」からこそ、安全な場所から無抵抗な人間を攻撃している点で、醜いのである。

で、ここにきて民主党政権の厚生労働大臣は生活保護の引き下げを検討するんだそうだ(記事)。
呆れるほどの大衆迎合ぶり。



貧乏根性、ポンコツな制度、吊るし上げショー、ルサンチマン、大衆迎合…
ああ、醜悪。
反吐が出そう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 金環 | トップ | 長寿化は止まるのではないだ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Society」カテゴリの最新記事