そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

祖父の他界

2007-01-17 21:26:01 | Diary
日曜の早朝に、母方の祖父が他界した。
90歳だった。
昨日が通夜で、今日が告別式。

年齢が年齢だし、一昨年くらいから肺炎や骨折で入退院を繰り返していたので、そう遠くない将来にこういうことになる覚悟は皆できていたが、この元旦には孫やひ孫が集まった席で寿司を四貫も食べたりしていたくらいで、まだまだ元気に思えていたのに、三が日明けに肺炎を再発してしまった。

祖父は教師であった。
師範学校を出て、戦中から戦後にかけて小学校教師を務めるなど、一貫して教育の世界に生涯を捧げた。
祖父にとって、自分は初孫だったこともあり、とても可愛がってもらった。
「優しいおじいちゃん」のイメージしかないのだけれど、ストイックな人で、仕事上、或いは祖母や母など家族には厳格な一面も見せていたと言う。
肉親の死に立ち会ったのは初めてではないが、祖父とは生まれてから3歳までは同居していたこともあり、生まれてからずっと身近にいた人を喪ったという意味で、感慨も深い。
その一方でまだ実感がわいていないような気もする。

90歳にもなると、本人の友人は数少なくなり、葬儀の参列者数もそうは多くならないものだそうだが、教師という職業柄もあり、昨日の通夜には200名近い葬列者があった。
「先生(⇒祖父のこと)の教え子なんです」という人が、もう70歳を超えてそうなご老人だったり、「先生と同僚だった頃、私は空襲警報がなると御真影をお守りする役目だったんです」などと昔話を語るじいさんもあったり、改めて90年という生涯の長さを実感した。
もっといろいろな話をきいておけばよかった、と今さらながら、思う。
コメント
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