珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

オリエント急行殺人事件を見て

2015年01月12日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

昨夜、フジテレビ開局55周年の目玉だという、三谷幸喜脚本の「オリエント急行殺人事件」を見た。

「オリエント急行殺人事件」は、言わずと知れた、ミステリーの女王、アガサクリスティーの名作。

本も読んだし、映画もドラマも見た。

だから、興味は、豪華寝台列車や配役で、

特に、ポワロを誰が演じるのか楽しみだった。

そうしたら、野村萬斎さんだった。

ポワロの命の次に大切にしている口ひげもちゃんとついている。

赤いコートには違和感があったけれど、まあ、悪く無いわと思ったら、

しゃべり始めてガッカリしてしまった。

大げさで嫌みたらしいふざけたしゃべり方に時々古畑任三郎が混じる。

萬斎さんは、それが実に楽しそうだけれど、私はとても聞き辛い。

三谷幸喜作品だからって、このしゃべりはないでしょ。

もう少し普通に喋って欲しかった。

それでも、配役は豪華だし、女性達の衣装がとても素敵だった。

時代設定は一応昭和8年、当時、あんな豪華寝台車が走っていたかどうかは知らないけれど、

それはどうでもいいのよ、ちゃんと蒸気機関車だったしね。

あれが、普通の寝台車だったらがっかりだわ。

昨夜は前篇だったのに、謎解きは終わってしまった。

今夜の後編はどうなるのか、これぞ三谷幸喜、というものが何かあるのかしら?

萬斎さんの喋りには慣れないけれど、楽しみだ。


「クロワッサンで朝食を」を観ました

2014年06月29日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

昨夜WOWOWで「クロワッサンで朝食を」というフランス映画を放送していた。

フランスの大女優、ジャンヌ・モローが出演しているというので、観た。

ジャンヌ・モローは、エリザベス・テーラーやオードリー・ヘプバーン、

ブリジット・バルドーとほぼ同年配のはず。

失礼ながら、ご存命だということに少し驚いた。

美貌ではリズに、気品ではオードリーに、コケットではバルドーに敵わないけれど、

知的な悪女だったら、ジャンヌ・モローの一人勝ちかしら。

あまり笑わないけれど、笑うと意外に可愛い。

この映画では、長年パリに住むエストニア人の孤独で気難しい老女、フリーダ。

これを撮ったとき、彼女は多分83か84歳。

若き日の姿は見る影もないけれど、笑った口元を見ると、モローだ。

フリーダのもとへ家政婦としてやってきたのが、エストニア人のアンヌ。

2年間介護した母親がなくなったあと、何となく居場所がないような気がしていた。

成人した二人の子供は自分たちのことでいっぱいで、彼女を顧みない。

そんなとき、フリーダの世話を依頼されたのだ。

依頼したのは、昔フリーダが愛してカフェを持たせてやった若き元彼。

彼は母親を世話しているような気分でいるけれど、フリーダはいまだに男女の愛を求めている。

さすがフランス映画だ。でも、日本人の感覚だとちょっとおぞましいかも。

アンヌは、気難しいフリーダに振り回されながらも、何とか慣れて居着いて行く。

早い話が、孤独な二人の女性が心を通わせていく話なのだが、

おもしろいかといえば・・・どうかな?

ジャンヌ・モローの見事な老女っぷりは魅力だけれど。 

 

 


「春を背負って」を観てきました

2014年06月27日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

昨日、友人と3人で映画「春を背負って」を観に行った。

ストーリーも良かったけれど、とにかく立山の景色が素晴らしかった

観終わって、とても満足感があった。

でも、この映画、突っ込みどころが満載だ。

監督さんの感覚に、疑問を感じるところが多々ある。

たとえば、主人公の松山ケンイチ演じる亨と、豊川悦司演じるゴローが物資を山小屋まで運び上げる場面。

亨は初めてのことで、ぜーぜー息を切らして今にも倒れそうに疲労困憊なのに、汗だくどころか、

額に汗を浮かべるでなし、真新しいバンダナにも真っ白なシャツにも、汗をかいた染み一つない。

どう考えてもおかしい。

撮影時に、霧吹きでシュシュっとすればいいだけでしょう。

気が付かないのかしら?

猛吹雪の中、岩陰に退避している場面でも、髪の毛はそよとも動かない。

実際に猛吹雪で撮影しろとは言わないけれど、それらしい演出が足りないと思う。

高地での撮影で命がけだったなんて話を聞いていたので、少し拍子抜け。

脳梗塞で足に後遺症が残ったゴローが山小屋に現れる場面では、あの身体でどうやって登って来たの?

細かいことを言えば、ほかにもいろいろあるけれど、まあ、そんな感じ。

「監督さん、もしかしたら経験不足?」というのが私の感想だ。

でも、映像は素晴らしかったし、内容は面白かった、出演者もイメージぴったりで、

とても良かったんですよ

それにしても、トヨエツが脳梗塞とはね~、そんな年齢になったんですね~

私が年を取るはずだわ

 

2010年に行った立山の夕日

下の白い部分も雲です。

標高2450メートルに建つ、ホテル立山からの眺望です。

 

 


マリーゴールドホテルで会いましょう

2014年03月27日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

WOWOWで録画してあった、「マリーゴールドホテルで会いましょう」を観た。

以前から観たかったのを、やっと放送してくれたのだ。

英国で行き場を無くした老人たちが、「インドの豪華リゾートホテルで余生を過ごそう」という

インターネットの広告に乗せられて、はるばるやって来る。

夫の負債を払うため家を売った未亡人、

娘のために大金を失くし、みすぼらしい家しか買えないことに失望した夫婦、

少年のころ愛して見捨ててしまった恋人を探す引退した判事、

足の手術をする元ホームヘルパーの女性。

老いてなお年齢を偽り、情熱的な恋を夢見る男性。

孫の世話を拒んで、金持ちの男性との結婚を目指す女性。

それぞれに事情のある7人が、期待に胸を躍らせて来てみれば、

ホテルは過去の遺物

ゴキブリが這い回り、ドアが壊れ、電話も繋がらない

経営者はやたら調子のよい若者で、父が残したこのぼろホテルを再興しようと必死だが

資金繰りがままならず、設備にまで手が回らないのだ。

唖然としながらも、帰りの飛行機代も工面できず滞在するしかない。

帰るに帰れない老人たちは、異文化の慣れない土地で慣れない出来事に遭遇しながら、

現地に馴染んで行く。

やがて、心臓を患っていた元判事は、恋人と再会し、心穏やかに逝き、

唯一新生活に馴染めなかった夫婦の妻は、夫を置いて一人帰国する。

ここへ来てやっと、自分たちの関係がずっと前から壊れてしまっていたことに気付いたのだ。

残された夫は、戸惑いながらも、マリーゴールドホテルでの新しい生活を選択する。

みんな老人なのだから、いつか誰かが欠けていくのは仕方がないと、彼らはわかっている。

でも、残りの人生をできるだけ自分らしく生きることを、彼らは選択した。

この映画は、これからの老後を考えさせられる。

不運にも子供や孫に囲まれて過ごせない人にも、少し違う世界があると知らせてくれる。

所詮は映画の中のお話なのだけれど、老人たち、とくに女性たちが魅力的で惹きつけられる。

出演しているのは、みなさん、イギリス映画やドラマでよく見る名優たちだ。

もう一度観たいと思っていたら、夫が録画をさっさと消してしまった

ク、油断したわ 

 

 

 

 

 

 


ソチオリンピック閉会式

2014年02月25日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

録画してあったソチオリンピックの閉会式を見ました。

で、改めて思いました。

ロシアって凄い国ですね~、大国の貫録が滲み出ていました。

何よりも文化の豊かさ深さを思い知らされました。

ラフマニノフ、チャイコフスキー、などの音楽は今も演奏されていますし

フィギュアスケートでもよく使われています。

ドストエフスキーやプーシキンなどの文豪、今はもう読む人は少ないかもしれませんが、

名前を知らない人はいないでしょう。

綺羅星のごとく輝くこれらの芸術家たちがテーマのパフォーマンス、

更に、お家芸のバレエやサーカスが次々と繰り広げられます。

いやもう、圧倒されてしまいました。

お金や演出ではいかんともしがたい文化の重みというか、大きさの差ってありますよね。

もちろん、日本には日本の誇るべき文化があるわけですけど、

世界に浸透しているわけではありません

スケールという点では全然及びません。

夏季と冬季ではまた違うかもしれませんが、それでも、

東京オリンピックが次でなくて良かったと、心から思いました。

次の冬期オリンピック、ピョンチャンはかなり辛いんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 


オリンピックが終わっちゃいましたね

2014年02月24日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

テロやら施設が完成していないやらと、どうなることかと波乱が予想されたオリンピックでしたが、

無事に閉会して良かったです。

それに思ったよりずっと楽しめました。

大好きな高橋大輔選手や鈴木明子選手が引退を表明していたし、

真央ちゃんも何となくそれらしい雰囲気だったので、感慨深く演技を見せてもらいました。

高橋選手はほんとうに素晴らしいと思います

選手を超えてエンターティナーですよね~

きっとプロとして活躍するでしょうから、体に負担をかけるジャンプに拘らず、華麗な演技で観客を魅了してほしいです。

真央ちゃんは凄い!の一言です。

涙なしでは見られません。

メダルは獲れなかったけど、全世界の人々の記憶に深く刻まれましたよね

これからのことについて本人はまだ明言していませんが、真央ちゃんの心のままにしてほしいです。

とにかく応援したい

それに、何といっても羽生弓弦君、日本で唯一の金メダル、感動でした

まだ若いので、ほんとうに楽しみです。

でも、マスコミに潰されないかと心配です

ハンカチ王子斎藤佑樹選手のことが思い出されます。

ゆずっち(我が家ではこう呼んでいます)、当分カナダにいたほうが良いよ

ジャンプの葛西選手、41歳、超人ですよね。鳥人かな

次も目指すそうですが、葛西選手ならできちゃうかもしれません。頼もしいですよね。

上村愛子選手、息子がずっと彼女のファンですが、4位でとても残念でした

でも、清々しい笑顔を見せてくれて良かったと思います。

ほかにもたくさんの選手が頑張ってくれて感動をもらいました。

選手の皆さんに感謝です

やっぱりオリンピックっていいですね。

2026年の冬季オリンピック開催地に、札幌が立候補を検討するとかしないとか。

 

それまで生きているかどうかわからないけれど、してほしいな~


かもめ食堂

2014年01月20日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

昨夜、wowowで映画「かもめ食堂」を観た。

以前から観たいと思っていたのに、放送に全然気づかず

見始めたのは30分以上経ってから。

場所はフィンランド、ヘルシンキ、

小さな日本食堂「かもめ食堂」を営む小林聡美演じるサチエが、

町の書店で日本人旅行者みどりに声をかけ、ガッチャマンの歌の歌詞を教えてもらう場面からだった。

現地の少年に尋ねられて、答えられなかったことが気にかかっていたのだ。

いきなりガッチャマンの歌詞と言われても、そう簡単にスラスラ書けるもの?と

思うけれど、相手が片桐はいりなら不思議じゃない、いかにも有りそう。

いろいろ話しているうちに、その旅行者みどりは、かもめ食堂を手伝うことになる。

お客さんのほとんど来ない暇な店なので、お給料はいらないからと頼み込むのだが、

その気持ちがとてもよくわかる。

数日後、もたいまさこのマサコがふらりとやってくる。

空港に荷物が届かなくて困っているのと言いながら、少しも困っているようすはない。

のんびりと服を買ったり、森でキノコ採りをしているうちに

やはり、かもめ食堂を手伝い始める。

映画は、どことなく風変わりな3人の女性のかもめ食堂での日常を

映していくのだけれど、

何となく引きつけられて目が離せない。

3人がかもめ食堂へ行きついたのが、恋に破れてどうこうという

ありがちの傷心旅行でないのも良い。

両親を介護し看取って、肩の荷を下ろしたマサコの、何かを見失ったような、

それでもどこか満たされたような、何とも言えない表情がとても良い。

気の合う女友達と、こんな風に働いて、こんな風に暮らせたらいいなと思う。

でも、サチエの、「誰も同じではいられないのよね。

いつかは変わらなきゃならないのよね」

という言葉にはっとさせられる。

そうよね、この3人の生活は、きっとそんなに長くは続かない。 

でも、いつか、「あの時は楽しかったね」なんて、思い出を語り合える関係で

いてほしいなと思う。

 

 

 

 

 

 


忠臣蔵について

2013年12月30日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

 

年末といえば、必ずのように目にするのが忠臣蔵。

少し前、たまたまテレビを見ていたら、

BS歴史館という番組でも、取り上げられていた。

途中からで、しかもあまりちゃんと腰を据えて見ていたわけではないので、

思い違いもあるかもしれないけれど、

大石内蔵助の書き残した文書などから、討ち入りに至る経緯、義士たちの真意など

探っていく番組だった。

討ち入りは、奉公先を無くした彼らの再仕官先を探すデモンストレーションだったとか、

周囲の期待が大きくて、せざるを得なかったとか、いろいろな説に触れながらも、

ここでは、比較的素直に君主への忠義心からというようにまとめられていた。

そこで、いくつか紹介された大石の手紙の中に、

討ち入りに参加する元藩士の人数が少ないと嘆いているものがあった。

もっとたくさんの藩士が参加すれば、名誉も高くなるものを、

逃げたものは、卑怯者のそしりを免れまい、とか何とかいうものだ。

その時、歴史学者のかたがご自分の高校時代のお友達の話をされた。

あるとき、その友人が、「実は自分の家には大きな秘密があるんだ」と打ち明けた。

「家の先祖は赤穂藩の藩士だったんだけど、討ち入りには参加しなかったんだ。

それで、そのことを他人に知られぬよう、決して他言してはいけないことになっているんだよ」

と、いうようなことだった。

それを聞いて、ほかの人たちが、ああやはりそういう雰囲気があったんですね~

などと話していたが、私は意外な気がした。

実は、私の父方の先祖も、まさに討ち入りしなかった赤穂藩士だった。

それも、比較的上のほうの人だった。

史実に沿って作られた作品だと、名前が出てくることもある。

その人が先祖だということは、言い伝えられているだけで

実際にそうだったかどうかはわからない。

でも、恥じて隠すべき真実だったならば、わざわざそれを先祖に結び付ける必要もない。

今は本家も絶えているそうで、確かめようもないけれど、

その番組を見て、やはりほんとうにそうだったのかなと思った。

ただ、私の記憶では、祖父はわからないが、

少なくとも父にそれを恥じているという印象はなかった。

「討ち入りに参加していれば自慢できたのにな~」くらいの感覚だろうか。

誇ることでもないけれど、隠すことでもないという感じだった。

その歴史学者の方は40代くらいの方だから、そのお友達も同じくらいの年齢だろう。

そんなに若いのに、打ち明けるという形でしか語れないという感覚が残っているのだ。

私たちとは何と大きな差があることだろう。

地元と開拓地という地域の差かもしれない。

こちらでは、忠臣蔵も赤穂浪士も小説や映画、テレビドラマの物語でしかない。

先祖が・・・といってもピンとこない。

でも、赤穂や江戸では、それは現実に起こった身近なことなのだ。

赤穂浪士のお墓には、今も大勢の参拝客があって、花を手向けるという。

 

お友達との普段の会話で、忠臣蔵が話題に上ることはほとんどないから、

誰かにわざわざ言ったことはない。

でも今度、

「私の先祖は赤穂の藩士だったんだけど、討ち入りはしなかったの」

と、言ってみようかしら。

どんな反応が返ってくるか興味があるわ。

でも、きっと、「ああそうなの」で、さっさと次の話題に移ってしまうだろうな~。

 


美形の行く末

2013年11月22日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

スーパードラマTVで、「ブラックリスト」という、アメリカのサスペンスドラマの先行放送があった。

主役はジェームズ・スペイダー。

「犯罪者のコンシェルジュ」と呼ばれる最重要手配犯で、アンソニー・ホプキンスのレクター博士を意識しているのかなと思わせる役柄だ。

この方、若かりし頃は「大天使ミカエルのよう!」と言いたいくらい美形だった。

初めてお目にかかったのは、タイトルは思い出せないけれど、兄弟が殺されて、犯人を捜しまわる青年。

一瞬で目がハートになってしまった。

「ウルフ」だったかな、もともとジャック・ニコルソンの恋人に横恋慕していたのが、オオカミ男菌に感染して狼男に変身、その恋人に襲い掛かり、ジャックニコルソンに退治されていた。

だけど、どう見てもジャック・ニコルソンのほうが悪人顔で、納得がいかなかった。(笑)

「バッドインフルエンス」では、ロブ・ロウの悪魔のような男に付きまとわれ、その魅力に翻弄される金持ちのエリート坊ちゃん。

このころ、ロブ・ロウはセクシー男優の代表のように言われていたっけ。

友人の一人が「私のロブ」とか呼んでいたわね。

私の目には、ジェームズ・スペイダーは絶世の美男に写っていたけれど、この人が容姿で褒められているのを見たり聞いたりしたことがない。

ハリウッドでは、こういう顔は美しいと評価されないのかも知れない。

ハリウッドでは美形よりも、男臭さが必要なのでしょうね。

「スターゲイト」では、漫画にでてきそうな無邪気で冴えない学者。

役柄は冴えない男でも、やっぱり美しかった。

あらっと思ったのが、「ウオッチャー」で。

昔は優秀だったけれど、何かの理由で抜け殻のようになった中年の刑事。

明らかな美形度の低下にショックを受ける。

中年太りし始めたからだ、少なくなった髪、薄くなった目鼻立ち。

落ちぶれた感を漂わせるための演出と、無理やり思った。

その彼に執着して追い回すのが殺人犯キアヌ―・リーブス。

ここでは、キアヌ―はとっても気の毒な役回りだった。

どうして引き受けたんだろう??

ドラマ「ボストンリーガル」では、もう美形という言葉は似合わなかったけれど、弁護士と言うことで、ぱりっとした身なりと自信に満ちた態度が、それなりに素敵だった。

それが、「ブラックリスト」では・・・・帽子をとった彼に唖然としてしまった。

うっそ~、禿げている~!

きっと演出よね、そうよね。

でも、でも、どうも本物っぽい。

ああ、遂に、ずんぐりむっくりの丸顔で禿げたおっさんに成り果てたのね。

美形がたどる歳月は、平凡な容姿の男性の歳月よりもずっと過酷なようだ。

無残だわ・・・

だけど、確実に演技派俳優の道を歩んでいるようね。

「ブラックリスト」が本格的にスタートするのは、来年1月だそうだ。

 

 

 

 

 


白蛇伝説

2013年09月01日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

だいぶ前にWOWOWで録画しておいた「白蛇伝説」を、やっと観た。

題名だけで録画したので、配役も内容もわからない。

でも、中国映画でタイトルが「白蛇伝説」なら、十中八九基は「白蛇伝」だろうと予想していた。

「白蛇伝」は、蛇の精と人間の若者との恋物語で、中国の古い伝説だ。

上田秋成の雨月物語の中の「蛇性の淫」も、これを日本に舞台を置き換えて書いたものだそうだ。

私にとって「白蛇伝」と言えば、50年も前の東映アニメ。いや、もしかして白黒だったかも・・・?

総天然色漫画映画とか何とか言っていた時代だ。

そのときの「白蛇伝」は、私が生まれて初めて観たアニメで、思い入れがある。

どんな風な結末だったか、忘れたけれど、子供心にも「愛し合っているのに何故許されないの?」と

もどかしい思いを抱いたように思う。

 

さて、映画だけれど、やはり白蛇伝だった。

俳優さんたちは、みんなどこかで見たような気がするけれど、名まえまではわからない。

さほど有名俳優と言うわけではないようだ。

でも、二人の恋路を邪魔する妖怪ハンターの法師は、嬉しいことに何とジェット・リーだった。

相変わらず、キレのあるアクションで巷に闊歩する妖怪たちを、妖怪の牢獄?みたいなところに封印していく。

カッコいいな~、でも、いつの間にかおじさんになったわね~

少林寺から何年、いや何十年たったのかしら?

あのころは可愛かったな~と、しばし遠い目。

それはともかく、期待以上に面白かった。

ヒロインの白蛇、スースーが大型台風も真っ青な大暴れで破壊しつくしたあの寺は、その後どうなったんだろう?

最後のシーンで、ジェットリーの法師が、さりげなく旅姿で歩いていた。

恋に目が眩んだ若者シーシェンが逃がしてしまった妖怪たちを、再び封印するために旅だったのだろう。

お供は、こうもり妖怪に噛まれて自分もこうもり妖怪になってしまったお気に入りの弟子。

「見慣れたら、その姿もなかなか様になっているぞ」

なんて声をかけながら歩いて行く二人、弟子は飛んでいるんだけれどね、それを見ると、続編を作ってほしいな~と思ったけれど、ないわよね~。

 

 

 


弥生美術館と竹久夢二美術館

2013年07月22日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

 

娘のところへ行っている間、連日の猛暑で、どこにも出かけたくなかった。

「でも、せっかく東京まで来たのに勿体ないじゃない」と娘が言うので、

久しぶりに弥生美術館へ行ってみた。

http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/

弥生美術館はもともとは高畠華宵の作品を展示するために作られたそうだが、

大正、昭和の挿絵画家たちの作品も展示している。

隣には竹久夢二美術館があって、こちらは夢二の作品を集めてある。

ちょうど弥生美術館のほうで「村上芳正展」が開催中だという。

http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/

村上芳正さんという名は存じ上げなかったけれど、ネットで調べてみたら

絵には見た覚えがあった。かなりメジャーな方だ。

 

猛暑の東京は、北国育ちの私には余りに辛い。

根津駅から、ゆるい上り坂を10分ほど歩いただけで精も根も尽き果てる。

日傘をさしていても汗がだらだら、髪は額に張り付き、全身汗でびっしょりだ。

でも道行く人は、意外と涼しい顔の人が多い。

娘にそう言うと、「そうなんだよね~、東京の人って。慣れって凄いよね~」と、いう返事。

そうか、やっぱり慣れなんだ、なんとなく納得する。

でもそうなるのに何年かかるのかしら・・・

ただただ汗だくになりながら歩いて行くと、

間もなく、住宅街の中に品よく建っている弥生美術館に着いた。

とりあえずチケットを買って、隣接している「カフェ港屋」へ。

http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/

アイスコーヒーで一息ついて、少し涼しい気分になってから見学しようというわけだ。

先にチケットを買ったのは、チケットを見せるとコーヒー代が100円引きになるから。

2階の窓から美術館の玄関辺りを眺めていると、何と、団体さんがやって来た。

かなり年配の団体さんで、40人以上いたと思う。

弥生美術館に団体客、なんとなく似合わないような気がするけれど、

年代を考えてみると、展示されている作品と合っているかな。

 女の子なら高畠華宵、中原淳一、男の子なら 伊藤彦造、etc、テレビのない時代に

子供時代を送った人は、こういった画家さんたちの絵本や子供向け雑誌で育ったのだろうと思う。

私はもう少し後の時代だけれど、子供時代に読んで好きだった本の挿絵は

高畠華宵が多かった。もちろん、大人になってわかったことだ。

 

小さな美術館だから、団体さんたちとぶつからないよう、30分ほど待って入館した。

皆さんすでにあらかた見学し終わって、売店の辺りにたむろしていた。

そこをすり抜けて、「村上芳正展」へ。

「家畜人ヤプー」の装丁と挿絵がメインだった。

「家畜人ヤプー」は、戦後最大の奇書と呼ばれているそうで、

発行当時、30年くらい前だろうか、作者不明ということもあって、随分と話題になっていた。

その頃、どういう状況でだか覚えていないけれど、たぶん本屋さんで立ち読みでもしたのだろう、

2~3ページ読んで、凡人の私はついて行けなくなった。

挿絵の印象もない。

今回の村上さんの絵は素敵だった。

でも、残念なことに細かい部分が多くて老眼の私にはよくわからない。

眼鏡をかけると更にぼやけてわからない。

驚いたのは、村上さんと、やはり後に 「家畜人ヤプー」の装丁を手掛けられた宇野亜喜良氏との

トークショーが9月に企画されていることだった。

年表によると、村上さんはたしか90歳を過ぎている。

宇野亜喜良さんは80歳くらいかしら。

失礼ながら、スゴいトークショーになりそうだ。 

札幌でやってくれるなら行ってみたいけれど・・・残念だわ。

最後に高畠華宵と竹久夢二の常設展を見ると、気楽に眺められてほっとした気分になった。

帰りに、夢二がデザインの模様の扇子と、母へのお土産にハンカチを買った。

そういえば、前に来た時には扇子と同じ模様のポーチを買ったんだっけ。

私、この模様、好きなのかしら

 

 

 

 


マシュー・ボーンのドリアン・グレイ

2013年07月17日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

久しぶりに、マシューボーンのバレーが来日するという。

その情報は、電光石火で娘から私にもたらされた。

なんて、ちょっと大げさな言い方よね。

でも、仕方がないわ。

「スワンレイク」以来、私たちはマシュー・ボーンのバレエの大ファン、

まさに待ち望んだ来日だったのだ。

今回の公演は、「ドリアン・グレイ」。

オスカー・ワイルドの小説、「ドリアン・グレイの肖像」を現代に置き換え、

モダンバレーにアレンジしたものだ。

何があっても行かなくては

 

 チケット売り出し初日に、娘から「買ったよー!」というメール。

なかなか良い席だ、何て楽しみなのかしら~

早々と飛行機のチケットも予約した。

マイルがあるって幸せ。

 

さて、待ちに待った当日。

渋谷文化村、オーチャードホールは満員だった。

主人公が美貌の若者ということで、女性客ばかりかというとそうでもない。

年配のご夫婦も、男性のグループもいる。

http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/13_dorian.html

原作を読んでいなければ、内容は分かりづらいかもしれないが、

幸いなことに、高校生の頃に読んだ。

詳しい内容はほとんど忘れていたけれど、大まかなストーリー憶えている。

もともとが刺激的なストーリーだけれど、マシュー・ボーンの振り付けは更に刺激的。

好みとしては分かれるところだと思う。 

私たちが観たのは、UKキャストだけれど、後ろの席の女性達が、

「JAPANキャストのほうがきれいね」と言っていた。

残念、そちらも観たかったわ。

今回の公演はたった5日間という短さ、

この後、ソウルか上海にでも行くのかと思ったら、すぐにイギリス国内での公演になるようだ。

日本にだけ特別に来てくれたような気がして嬉しい

 

せっかく東京まで行くのだからと、ほかにもいろいろ予定していたけれど、とにかく暑い!

出かけたい気分は山々、でも外の熱気にあたった途端に失せてしまう。

結局涼しいデパートでのバーゲンめぐりで終わってしまった。

 

 

 

 

 


美女と野獣を観てきました

2013年05月31日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

昨日、劇団四季の美女と野獣を観てきた。

四季の劇場は小さいので、どこでもまあまあ見えるだろうということで、

一番お安い席を選んだ。

行ってみると思った通り、左側ブロックの最後列だったけれど、

舞台からは、大きな劇場なら十分S席として売られる距離だ。

私たちの前には20名ほどの中学生の団体が陣取っていた。

みんな制服姿なので、学校行事なのかもしれない。

 

いつも思うことだけれど、四季の俳優さんたちの歌唱力はスゴイ

声量も音域も一流だ。

才能にも恵まれているのだろうけれど、やはりトレーニングの賜物かしら。

舞台装置、衣装は言わずもがなだけれど、

四季はやっぱりスゴイ。

と、言いながら前半では一瞬眠ってしまった(笑)

以前一度観ているし、映画でも観たから、仕方がないよね。

ミュージカルって、歌や踊りが少し退屈なことがある。

何と言うか「もういいから進めてよ」という感じかしら。

ミュージカルで歌と踊りが退屈と言ったら、ミュージカルの意味がないよね。

でも、後半ではバリバリに盛り上がり、ベルが野獣に

「あなたを愛しているわ」

と言うところでは、思わずうるっとしてしまった

最後にハンサムな素の姿を取り戻した王子と踊って、美女と美男で終わるのだけれど、

野獣のままの王子のほうが好き、という女性が結構多いのだそうだ。

わからないでもないわね。

ハンサムな王子様ならモテモテで、将来は浮気に悩まされるかもしれないしね。

ところで、醜い姿の男女が真実の愛で美男美女に変身するというパターン、

おとぎ話によくある。

カエルの王様、ロバの皮、トサカ毛のリケなんかそうかしら。

これは、実際に変身するわけじゃなくて、

愛したら相手の欠点も美点に見えるという「愛の公式」を表わしているという説があるそうだ。

そういえば、日本でもあばたもえくぼとという言葉があるものね。

もしも美男美女しか愛し合えないなら、人類は滅亡だ。

おとぎ話は奥が深い

 

 

 

 


昼顔でかぶれる

2012年08月05日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

夫の両腕の肘から下に赤い腫れが点々とできた

かなりひどくて、水ぶくれになっているところもある。

本人が言うには、いんげんに巻き付いた昼顔のつるを切ったとき、切り口に触ったのだそうだ。

昼顔にかぶれるなんてあまり聞いた事がないけれど、本人がいうのだから

間違いないのだろう。

私は、トマトのわき芽でかぶれたことが有る。

右手の指だったから、使わないわけにいかなくて、完治するのに何ヶ月もかかった。

夫の場合は腕だし、水仕事をするわけではないから、そのうち治るだろう。

それにしても、昼顔やトマトにかぶれるとは、庭にも危険がいっぱいだ

 

ところで、昼顔と言えば、私達くらいの年代の人は、

カトリーヌ・ドヌーブの映画、”昼顔”を思い出すのではないかしら。

若く美しい上流家庭の人妻が、夫を愛しているにもかかわらず、

日中の数時間を自ら娼婦として過ごすという、けっこうショッキングな内容だった。

けれど、ドヌーブがとにかく美しくて上品なのだ

反社会的な内容はどうでもよくて、ひたすらドヌーブの美しさに感動だった。

 

最近、ドヌーブの”隠された日記”という映画を見た。

彼女はその映画の頃60代半ばだったと思うけれど、やっぱり美しかった。

でも、お腹周りを見るとなかなかご立派 

大女優ドヌーブにしても、お腹周りの充実は避けようがないらしい。

それなら、私のお腹がこうなっているのも仕方がないわね

数日後、お友達のM子さんとランチをしたとき、彼女のほうからその映画の話が出た。

そこで彼女が見ていたのは、やはりドヌーブのお腹だった。

そうそうそうよね~、と言いながら二人で笑ってしまったけれど、

どうしても、そこに目が行ってしまうのは、私達の年齢のせいだ。

ちょっとやそっとの努力ではどうしようもないお年頃なのだ。

あら、昼顔にかぶれた話から随分それてしまったわ

 

 

 

 

 

 


八日目の蝉

2012年06月30日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

やっと、八日目の蝉を観た。

何週間か前に録画しておいたのだが、なかなか観る気にならなかった。

内容がかなり重そうなので、片手間に観ては申し訳ないような気がしてだった。

昨夜は夫が飲み会で遅くなるというので、コーヒーを用意してテレビの前にどっかり座って観た。

話題になった映画だから、ストーリーは有る程度知っていた。

それでも、実際観てみると、やりきれない思いと、心温まる思いが、同時にわきあがってきて

涙が止まらない。

誘拐した子に、溢れるほどの愛情を注ぐキワコ。

いつか引き離されると言う予感があるから、その愛は必死だ。

それを観ていると、どこまでも二人で逃げ延びて、と願ってしまうのだけれど、

一方に愛情を注ぐべき対象を奪われてしまった実の母がいる。

彼女の悲しみを思うと、キワコの罪深さは許せない。

誘拐犯と過ごした日々を懐かしむことに罪悪感を覚え、

幸せだった思い出も封印してしまった娘エリナ。

みんな切ない。

小豆島に旅をして、エリナに蘇る、愛に包まれた日々。

キワコへの、母への父への憎しみが、春の雪のように溶けていく。

人が生きていく時、一番必要なのは、きっと、

愛された日々の記憶なのだろう。