昨夜WOWOWで「クロワッサンで朝食を」というフランス映画を放送していた。
フランスの大女優、ジャンヌ・モローが出演しているというので、観た。
ジャンヌ・モローは、エリザベス・テーラーやオードリー・ヘプバーン、
ブリジット・バルドーとほぼ同年配のはず。
失礼ながら、ご存命だということに少し驚いた。
美貌ではリズに、気品ではオードリーに、コケットではバルドーに敵わないけれど、
知的な悪女だったら、ジャンヌ・モローの一人勝ちかしら。
あまり笑わないけれど、笑うと意外に可愛い。
この映画では、長年パリに住むエストニア人の孤独で気難しい老女、フリーダ。
これを撮ったとき、彼女は多分83か84歳。
若き日の姿は見る影もないけれど、笑った口元を見ると、モローだ。
フリーダのもとへ家政婦としてやってきたのが、エストニア人のアンヌ。
2年間介護した母親がなくなったあと、何となく居場所がないような気がしていた。
成人した二人の子供は自分たちのことでいっぱいで、彼女を顧みない。
そんなとき、フリーダの世話を依頼されたのだ。
依頼したのは、昔フリーダが愛してカフェを持たせてやった若き元彼。
彼は母親を世話しているような気分でいるけれど、フリーダはいまだに男女の愛を求めている。
さすがフランス映画だ。でも、日本人の感覚だとちょっとおぞましいかも。
アンヌは、気難しいフリーダに振り回されながらも、何とか慣れて居着いて行く。
早い話が、孤独な二人の女性が心を通わせていく話なのだが、
おもしろいかといえば・・・どうかな?
ジャンヌ・モローの見事な老女っぷりは魅力だけれど。
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