今年になって初めての水彩画サークルの日、お休みの人が多くて静かにだったけれど、少し離れた所に座っている人達が、何やら話しているようだ。
特に気にしていなかったが、そのうち、何を話しているのか、まったくわからないことに気がついた。
声は聞こえるが、聞き取れないのだ。
もうかなり耳が遠くなってきているから、今までもすべて聞きとれるというわけではなかったけれど、こんなにわからないのは初めてだ。
先生がそばに来て私の絵を見ながら、アドバイスをしてくださるのは、かろうじてわかる。
でも、1メートル離れたらわからない。
これは、非常にまずい状況なのではないかしら。
帰り道も、車の音や、自分の雪道を歩く音がやけに小さい。
こんな筈はない。
やはりおかしい。
正月明けから風邪をひいたのか、鼻水が止まらずほぼ垂れ流し状態で、ひっきり無しに鼻をかんでいた。
そのせいかもしれない。
夫と二人で、お互いに「え?」と聞き返すのはいつものことだったので、気にしていなかったのがまずかった。
突発性難聴だったら、もう手遅れだろう。
早速午後、この周辺では一番大きな耳鼻咽喉科病院に行った。
以前かかったことがあって、診療兼券もあった。
その時は、どうして行ったのだろう?
耳が遠くなってきたと感じ始めた頃だろう。
病院では、まだカルテが残っていた。
では、前に行ってから5年は経っていないのかな。
診察室に入ると、先生が鼻血が止まらないんですか?とおっしゃる。
私が間違えて鼻血に〇をしていたのだ。
いえいえ、鼻水です、と私。
いやだ、目までおかしくなったのかしら?
取り敢えず、検査を受けて、また診察。
やはり耳はかなり悪くなっていた。
鼓膜がたるんでいるのだそうだ。
ほらここと写真を見せられてもわからないが、そうなのだろう。
太鼓のたるんでいるような状態なのだろう。
その上、鼻水が詰まっていて通りが悪くなってもいるのだそうだ。
でも、神経は悪くないので、鼻水が納まって詰まりが取れれば、ある程度回復すると思いますとのこと。
見込みはあるわけだ。
鼻と耳に空気を通す治療をしたら、ぱっと音が流れ込んできた。
周囲がかなり騒がしいことがわかった。
ロビーにBGMが流れていたこともわかった。
患者さんを呼び出すアナウンスも普通の病院よりかなり大きい。
耳の悪い人が来るんだものね、当然か。
このまま聞こえてくれればいいのだけれど。
痰を出す薬とアレルギーの薬を2週間分処方していただいた。
痰はでていないが、痰も鼻水も同じようなものらしい。
アレルギーは、耳が遠くなる原因の一つがそれだと聞いたことがあって、やはりと思った。
アレルギーで耳の中が腫れて塞がるのだそうだ。
2週間後に再来院、あまり芳しくなければその前でも来てくれれば、また空気を通しましょうとのことだった。
それから二日、耳の聞こえは前ほどではないが、治療直後ほど良くない。
とにかく薬を飲んで様子をみるしかない。
ああ、年は取りたくないわね。
いずれは補聴器になるのかな・・・