珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

信じられないほど穏やかだった2月

2017年02月28日 | 日々のこと

早いもので、2月も今日が最終日。

明日からは3月、3月と言えば全国的には春。

いつもなら、3月が春?ふん!なのだけれど、今年は、3月になったら春が来ると勘違いしそうだ。

なぜかと言えば2月があまりに穏やかに過ぎたので、このまま春になりそうな気がするからだ。

私の記憶にある限り、今年は一番穏やかな2月だった。

雪かきらしい雪かきをしたのは、1度か2度、夫も、毎年こうならいいな~と言っている。

昨年12月に大雪が降ったけれど、その時に

冬将軍が間違えて2月の分も降らせてしまったのかもしれない。

全国的に観れば、普段降らない地域にも降ったようだから、

無邪気に喜んでばかりはいられないのだろうけれど、雪が少ない冬はやはり嬉しい。

思いがけず大雪が降った地方の皆様、ごめんなさい。

 

3月もこのまま言ってくれれば良いのだけれど、そう甘くはないかしらね。

でも、期待しちゃう。

 


あわや犯罪者に

2017年02月26日 | 日々のこと

今までの人生で2度、犯罪者になりかかったことがある。

1度目は30代前半の頃。

よく行くスーパーへ一人で買い物に行った。

息子が幼稚園から戻ってくるまでに家に帰ろうと、多少急いでいたかもしれない。

そそくさと食料品や日用品をカートに入れながら店内を回った。

買い物が終わって車に戻り、さて買ったものを後ろの座席に乗せようとしたら、

なんだか変だ。いつもと違う。

押してきたカートの中に、買った品物がゴロゴロとむき出しで入っている。

え?次の瞬間血の気が引いた。

清算をしていない!

私は、レジを通らず悠々と外の駐車場までカートを押してきたのだ。

大変だ!見つかる前に戻らなければ。

慌てて引き返してレジに並んだけれど、お金を払うまでドキドキもの。

「あの、お客様」と店員さんに声をかけられるのではないかと、生きた心地がしなかった。

その後、木の実ナナさんのドラマで「万引きGメン」なる存在を知って、

私は運が良かったと胸を撫でおろした。

当時はまだこの辺のスーパーにはそんな人はいなかったかもしれないが、

店員さんにもし声をかけられていたら、完全に万引き犯にされていたと思う。

「うっかりしてお金を払うのを忘れました」なんて言い訳は通らないだろう。

しかも、悠々とカートごと持ち出すという大胆な犯行だ。

初犯ということで、警察にまでは通報はされないかもしれないが、

夫の職場に連絡が行き、早退した夫が店まで私を引き取りに来る。

お店の人に頭を下げる夫、すすり泣く私、家に帰ったら修羅場だったろう。

想像しただけで背筋が凍る。

 

 2度目はそれから数年後、やはり一人で中心街までお買い物に行った。

デパートで買い物をしていたらお昼時になったので、

今はもうないが、地下街の小さな喫茶店でケーキセットを食べた。

満足して店を出、しばらく歩いたら、

買った品物を入れたデパートの紙袋がないことに気がついた。

お店に忘れてきたらしい。

急いで戻って座っていた席を見ると紙袋はちゃんとあった。

そして、テーブルには伝票が載っていた・・・

なんと、私はお金を払わず店を出て来てしまったのだ。

さーっと血の気が引いて、手がわなわな震えるのを隠しながら、

さりげなさを装って紙袋と伝票を取り、レジでお金を払う。

そして、店を出ると走り出したいのを我慢してゆっくり歩いた。

ほっとできたのは、しばらく行ってから。

席にデパートの紙袋を忘れたことはラッキーだったと思う。

それを置いて出て行ったので、お店の人も不審に思わなかったのだろう。

トイレにでも行ったように見えたのだと思う。

何も置いていなかったら、追いかけられたかもしれない。

そして、食い逃げ犯になっていただろう。

 

その二つのうっかりを思い出すと、 

ほんの紙一重で犯罪者になっていたかもしれないと、今でも冷や汗が出る。 

 

 

 

 

 

 

 

 


夫のパスポート更新

2017年02月25日 | 日々のこと

夫がパスポートを更新した。

先月74歳になったからか、「もう5年でいいよね~」と私に聞くので、

「じゃあそのあとはお留守番するのね」と答えた。

すると、それは嫌だったらしく10年にしてきた

 

本当は私も、海外旅行がしたいという気持ちより、

面倒くさいと気持ちの方が強くなってきている。

あと10年は必要なかったかもしれない。

 今までは何も思わず10年の更新をしてきた。

それが今や、5年という選択肢を考慮に入れる年齢になったということだ。

でも、やはり5年はさみしい。

費用の差は5000円、無駄になったとしても、やはり1O年で良かったと思う。

 

 

 

 


先生は帰省中

2017年02月24日 | 日々のこと

英会話サークルの先生がアメリカに帰省している。

それで、サークルも今週から3週間お休みだ。

何となく嬉しいのはどういうわけかしら?

お金を払って好きでやっているはずなのに

この感じ、学校が休みだといって喜ぶ子供と同じかしら。

鬼のいぬ間の洗濯と言ったら先生に申し訳ないけれど、なんだか実感しちゃう。 

 


クレジットカードを整理

2017年02月23日 | 日々のこと

たまたま思い立って、持っているクレジットカードを数えてみた。

何と9枚あった。

どう見ても必要なカードは数枚で、あとは不要だ。

それはこの4枚。

パルコカード

ヤマダカード

リソナカード

ローソンカード

年会費無料、または一部条件付きで無料だけれど、やはり必要ないものは整理しよう。

ところで、驚きだったのは、4枚とも発行元がセゾンだったこと。

手広いのね~。

もしかして、1回の電話で4枚すべて解約できるのだろうか。

でも、一度に4枚も解約したら、セゾンのブラックリストに載ってしまうかもしれないわ。

とりあえず、一番不要なパルコカードの裏に乗っている電話番号に電話してみた。

最近はどの電話もすぐに人が出ることはない。

あれこれプッシュボタンを押してやっと人と直に話せるのだ。

ああ、面倒くさい。

係りの人の声を聞いた時には、何枚ものドアを開けてやっとたどり着いたような気分だった。

とにかく解約の旨を伝えた。

何の問題もなくすんなり受け付けてもらえた。

そして、「あの~、もう1枚お願いできますか?」と試しに言ってみると、

「それは係りが別ですからお受けできません」とのこと。

ああ、そうなんだ、セゾンカードといっても一つじゃないのね。

 

次に、ヤマダカードの裏に乗っている番号に電話。

なるほど、パルコカードとは違う番号だわ。

それに、プッシュボタンの操作が少し違う。

こちらのほうが操作が少ない。

でも、解約の理由を聞かれた。

これは、解約対応時のマニュアルが違うのか、人によるのかわからない。

 

さあ、次はりそなカードだ。

やはりこれも電話番号が違う。

かけてみると、ただいま混み合っておりますとのことで一向に相手が出ない。

でも、回線は繋がっているから210秒毎に10円かかる。

待つのもバカバカしいような気がして、日を改めることにした。

 

ローソンカードについては、少し悩む。

ローソンは家から一番近いコンビニだ。

そのうち、スーパーまで行くのが億劫で、ここで買い物を済ませることが多くなるかもしれない。

そうなったらローソンカードを使うかもしれない。

年齢が年齢だから、これから新しいカードを作るのは難しくなるだろう。

解約するつもりだったけれど、保留にしておこう。

 

それにしても、なぜこんなに何枚もクレジットカードを持っていたのかしら。

 

 

 

 

 

 

 

 


舌に血豆

2017年02月17日 | 健康

舌が痛くて鏡を見たら、血豆ができていた。

舌の右端で血豆といっても、ソラマメほどの大きさだ。

原因はおせんべい。

厚みのある甘いおせんべいでピーナツがいっぱい入っていて美味しいのだ。

少しずつお上品に食べればよかったのに、お腹が空いていてバリバリ食べてしまった。

そうしたらやっぱり、しばらくして舌の右の端っこが痛い。

 

年とともに、舌や、ほっぺの内側、唇の裏側に血豆やら口内炎やらができやすくなった。

固いものや刺激の強いものを食べたときや、歯で噛んだりしたときで、

治りも遅い。

これも加齢なんでしょうね~


幻の20万円

2017年02月16日 | 日々のこと

来月末で火災保険が切れる。

更新する予定だが、10年分一括払いで掛け金は約17万。

さてどこから捻出しようか。

あ、そうだ、持っていても何のメリットもない株を売ろう。

時々塩漬け株を売り払って旅行代金に充ててきたけれど、まだ少し残っている。

みずほファイナンス100株。

随分前に買ったもので、買ったとたんに下がって一向に上がる気配はなく、

多少の損失が出るが、20万にはなるだろう。

善は急げと、ネット証券のサイトで売りの手続きをした。

2,3日して、入金になったかなと確かめに行って見たら、20580円しか入金されていない。

あら、どういうことかしら?10分の1だわ。

訳が分からずしばらくその数字を眺めていたが、20580円のままだ。

まさか、売値を間違えたのだろうか。

そう思ったら、顔から血の気が引いた。

ゼロ一つ間違えて、20万を2万で売ってしまったのか。

きっとそうよ、それしか考えられない。

金額もショックだが、馬鹿な間違いをしでかした自分自身がショックだった。

ああ、立ち直れない。

私のあまりの落ち込みに、夫も「バカだな」と言ったきり何も言ってこない。

しばらくズボッと深みにはまっていたが・・・やはりおかしい。

だって、間違えるはずが無いのよ。

そもそも株数も売値も始めからフォームに入っている。

自分で数字を入れたわけではないのだ。

値を上げ下げしたければ、よくあるように上向きと下向きのアイコンを押すだけ。

それなのにどう間違うっていうのよ。

実行する前にきちんと確かめなかったのが悔やまれる。

でも、ネット証券とは言え、お客が10分の1の金額で売ろうとしていたら、

せめて警告を発するべきなんじゃないかしら。

納得いかない私は、ネット証券に電話をした。

 

係りの女性に、売却額に納得いかないといきさつを話すと、調べてくれて、

「株価ですが、本日もお客様が売却なさったのとほぼ同額で推移しております」という。

「え、じゃあ、単価の入力間違いじゃないのね。

それじゃあ、購入時の10分の1に下がっているということですか?」

焦って聞くと、冷静な答えが返ってきた。

「いいえ、お客様がお買入れの時も、今は1500円ほどマイナスになっていますが、

ほぼ同じような金額でした」

 え、え、え、?

「じゃあ、買った時も2万円ちょっとだったんですか?」

「はい、そのようです。みずほファイナンスは大企業のわりにはなんちゃらかんちゃら~~」

ガ~ン

私は2万円で買ったものを、何故か20万円で買ったと思い込んでいたのだ。

信じられない、自分の馬鹿さ加減が。

ああ、恥ずかしい~、極まりが悪いったらないわ。

「そ、そうだったのね~、わたしったら、お騒がせしました、ほんとうにごめんなさいね」

冷や汗ものでしどろもどろだ。

電話の向こうの女性は、「いいえ、何かありましたらまたお電話ください」

とやさしく言ってくれた。

きっと、内心呆れているだろうな~。

でも、電話して良かった。

あると思っていた20万円がなくなったことに変わりはないが、

自分のミスで失くしたのと、もともとなかったでは大違いだ。

ほっとして夫に話すと、さらに呆れ顔。

「2万円がなんで20万円になってたんだ?」

だって仕方がないじゃない、そう思い込んでたんだから。

ほんとうに、どうして思っていたのかしら?

 

 そうだ、それより、火災保険料どうしよう・・・

 


月が語ったお話

2017年02月15日 | 日々のこと

松野莉奈さんという18歳のアイドルが突然亡くなった。

数日過ぎて、死因は致死性不整脈と発表された。

死因を特定できない時よく使う病名だそうだ。

 彼女のことは知らなかったが、18歳の若さで突然逝ってしまうなんて、

あまりに傷ましい。

ご家族の悲しみの大きさは想像もできない。

 

7,8年前、娘の同僚のお嬢さんが亡くなった。

大学の授業中、突然倒れてそのまま亡くなったのだそうだ。

娘は、その同僚の方と特に親しい間柄ではなく、詳しいことはわからないけれど、

健康上死を予感させるようなことはまったくなかったそうだ。

事件性がないのははっきりしているので、解剖なども行わず、脳疾患という診断だったそうだ。

ご両親が あまりにお気の毒で、どうなってしまうのだろうと、周囲は心配したけれど

もう一人のお子さんが救いになって、今はなんとか立ち直っていらっしゃるようだ。

 

絵のない絵本の中に(勘違いで、違う本だったらごめんなさい)

子供を失くした母親の話がある。

読んだのは何十年も前なので、間違っている部分はあるかもしれないが、

大筋はそう違わないと思う。

 

ある夜、月は、一人の若い母親が幼い男の子を抱きしめて泣いているのを見た。

その子ははやり病か不慮の事故かで、突然亡くなったのだ。

可愛い盛りだったのに、その笑顔は喜びにあふれていたのに。

わが子を奪われた母は、嘆き悲しみ、神を恨んだ。

母親を哀れんだ神は、その男の子の成長した姿を彼女に見せる。

大人になった男の子は、極悪人になり、悪行の限りを尽くしていた。

その姿を見た母親は、あまりの恐ろしさに、

わが子がそうなる前に、天国へ導いてくださった神に感謝を捧げたのだった。

 

神の存在が身近だったその頃、母親はそれで少しは癒されたのだろう。

不信心の私は、悲しみが倍になる様な気がする。

幼くして我子を亡くしてしまった悲しみ。

その子が生きていたら極悪人になる運命だったという悲しみ。

そういう子を産んだ自分は何者なのか?

キリスト教、多分カトリックだろうけれど、ある意味残酷だ。

仏教ならどういう風に母親を癒すのだろう。

 

 

 

 


バレンタインチョコ

2017年02月14日 | 日々のこと

昨日はダンスサークルの日、メンバーの一人の女性がロイスのチョコを持って来た。

綺麗な箱に一粒チョコがお行儀よく並んだ高級品、一日早いバレンタインチョコだった。

お茶の時間に、男性メンバーばかりでなく、私たち女性も遠慮なくいただいた。

チョコを持ってきた彼女は、一番若いのに一番気の付く人、

ダンスも一番踊れる女子だ。

私もバレンタインデーが近いと知ってはいたが、

サークルの男子諸君にプレゼントしようとは、夢にも思わなかった。

でも、貰えば70歳でも80歳でも嬉しいでしょうね。

気の利かない私は、「男子のみなさんホワイトデーをお忘れなく」と

せめてもの、注意喚起をしておいた(笑)

そのホワイトデーのお返しも、どうせ一緒にいただくことになるのだけれど。

我ながら図々しい。

来週は、何かおやつを持っていくことにしよう。


業界は許すの?

2017年02月13日 | 日々のこと

松本伊代さんと早見優さんが線路に入って写真を撮ったことで、書類送検された。

線路立ち入りはたくさんの人がやっているのに、彼女たちが書類送検までされたのは、

見せしめだと言われている。

まあ、そうでしょうね。

危険な線路への立ち入り、それをSNSにアップする非常識。

彼女たちの馬鹿さかげんにはウンザリ。

私は松本伊代、ヒロミ夫婦が大嫌い。

以前見ていた番組で、パネラーとして出演していた伊予さんの携帯電話が鳴った。

ふつう、すみませんと恐縮して慌てて電源を切るだろう。

ところが、彼女は、堂々と電話に出た。

番組の最中だ。

相手はヒロミさんだった。

何を話したかは忘れたが、今テレビの出てるのとかなんとか言ったように思う。

女友達とランチしているときに、夫から電話がかかって来たから出た、

そんな感じだ。

ほかの出演者たちは、電源切っとけよ~と口々に半ば呆れて言っていたが、

彼女は悪びれる様子もなく、番組の進行はその間滞った。

ヒロミさんのほうは、その前からあまり好感を持っていなかったが、

伊代さんの常識を知らない様子を見て、私はあの夫婦が大嫌いになった。

番組を馬鹿にしている。

視聴者を馬鹿にしている。

このたびの事件、あの時と通じるものがある。

世間を甘く見ている。

松本伊代と早見優を、テレビ業界は許すのだろうか。

「みんなやっているのに、有名人だったばかりに災難だったね~」

おそらくはそいいうことになるのだろう。

 

 

 


PCがプッツン

2017年02月12日 | 日々のこと

いきなりPCがプッツンしてしまった。

セキュリティソフトをアップデイトした途端に

インターネットに繋がらなくなってしまった。

以前から時々フリーズしていて、夫があれこれしているうちに

復活していたのだけれど、今回はまったくどうにもならない。

結局、リセットしてソフトを入れなおすことになった。

私には何が何やらわからないけれど、

ウインドウズ8から順々にアップデイトして

ウインドウズ10に辿り着くのだそうだ。

それに、ほぼ3日間かかった。

その間、タブレットを使っていたけれど、不慣れでイライラ。

今日やっとウインドウズ10までアップデイトできて、PCが使えるようになった。

この時ばかりは夫に感謝だ。

こういうPC関係のトラブルは、我が家は夫が何とかするけれど、

すべての夫がそうなわけではないだろう。

ご主人がこの手のことに明るくないお宅は、どうしているのかしら?

頼るもののない奥様方は、あれこれ調べ、いろいろやってみては、

経験と知識を蓄え、自分で何とかできるまで成長なさっているのに違いない。

本当はそれが理想よね~。

私も何とかしなければ。

 

 


もし検査をしていたら

2017年02月09日 | 健康

15年前に大腸がんで亡くなったお友達がいる。

私より1歳下で、まだ50歳という若さだった。

当時一番仲良くしていた人で、生きていれば今でもそうだったろうと思う。

胃腸が丈夫で、胃の痛みがどういうものかわからないと言っていた。

一方私は、若いころから何かと言えば胃が痛み下痢をして、病院のお世話になっていた。

彼女は、お母さんと弟さんが脳梗塞を患っていたので、

「私に何かあるとしたらきっと脳だと思う」とよく言っていた。

 

それがある日、ここが痛いのと右のスカートのベルト下辺りを指して言った。

そこは私がよく痛くなっていたところだ。

ガンは痛くないと言われていたけれど、

「年齢的にもこの辺で一度検査しておいた方が良いでしょう」という医師の勧めで、

少し前に胃も大腸も内視鏡検査をしていた。

結果はやはり異常なしで、ガスが溜まるのだろうという診断だった。

彼女が痛いと言ったのは、まさにその辺りだったから、

私は深く考えもせず、「そこならきっとガスが溜まってるんじゃないの」と答えた。

彼女は「そうよね」と言って、安堵の顔をした。

なぜ、「早く病院へ行きなさい」と言わなかったのか、

この時の会話を、私はずうっと後悔していた。

それから1月ほどして、彼女は病院へ行った。

人生初めての内視鏡検査は、大腸がんの末期だった。

肝臓にも転移していて、

手術後、1年もしないで彼女は亡くなった。

 

今回、検便に血が混じっていて、もしやとの心配から少し調べてみた。

殆どの大腸がんは5年から10年という長い時間をかけて成長するのだそうだ。

そして、いよいよ末期になると痛みが出て来るのだそうだ

ということは、彼女のガンは随分前からあって、

痛みを感じた時点ですでに手遅れだったのだ。

不用意に返した私の言葉のせいで発見が遅れたのかも知れないという

私の後悔と罪悪感は安らいだ。

 

でも、それまでの過去5年間に、一度でも検査をしていたら

彼女は死なずに済んだかも知れない。

それが、残念で仕方がない。

 

 

 


山怪、ナビの策略

2017年02月07日 | 読む

田中康弘著「山怪」を読んだ。

帯には「山で働き暮らす人々が実際に遭遇した奇妙な体験」とある。

ネットのどこかで紹介されていた本だ。

私は興味を持ったけれど、そういう人はさほどいないだろうと思って

図書館で予約したら、半年以上待った。

意外に読みたい人が多かったようだ。

著者が日本中を歩いて、マタギ(猟師さん)の方々の体験談を集めたものだ。

ある日山で行方譜目になった人があり得ない場所で発見されたが、本人は何も覚えていない

昨日までなかった道が現れて、翌日には消えていた、など、

不思議な話が集められている。

 

その中に筆者自身が体験した「ナビの策略」という話がある。

丹波篠山で取材を終え、ホテルへ向かっているときのこと。

そのホテルは初めてだったので、ナビに頼って車で走った。

途中の分かれ道で、自分が予想したのと違う道を行くようにナビが指示した。

変だなと思いつつも、近道があるのだろうと従った。

ところが、だんだんと道は狭くなり、民家が無くなって行く。

不安になりながらもナビ従っていたら、遂には車1台がやっとというところまで来てしまった。

それでもナビは道なりに進めと言い続ける。

 

どう考えてもおかしいと、少し広い場所までバックし、

そこで何度もハンドルを切って、方向変換した。

真っ暗な中、恐怖に震えながら

車のライトだけを頼りに、片側は崖の道を何とか引き返した。

そしてやっとホテルへたどり着いた。

その間もナビは、元の道へ戻れ戻れと叫び続けていた。

翌日、PCの地図を広げて、あのまま進んでいたらどこへ行ったのか調べてみると

山の頂上だった。

ナビに悪霊が乗り移ったかのような話だけれど、

山道でナビが狂うというのは実際によくあるそうだ。

衛星からの電波が届かなくなるのだろう。

それなら沈黙しているばいいものを、迷惑な話だ。

私なら、パニックだろうな。

 

多くの山の怪異は、ちゃんと調べれば説明のつくものなのかもしれないが、

そうと言えない物も多いそうだ。

そういう怪異の話は、ゲームに夢中の孫に語り聞かせることもなくなって、

忘れ去られていくばかりだそうだ。

 

 

 

 

 


日欧外交の夜明け 南蛮見聞録、中村 信喬の世界展

2017年02月05日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

 

久しぶりに三越デパートに行ったら、「日欧外交の夜明け 南蛮見聞録、中村 信喬の世界展」

という人形展が開催されていた。

中村 信喬さんは、今までまったく知らなかった人形師さんだ。

博多人形になるらしい。

淡い美しい色合いで着色された、天正遣欧少年使節など、

祈るような表情の人形たち、心が安らぐ作品が多かった。

 

でも、お値段を見ると、〇十万、〇百万がずら~、最高額で1000万越え。

ため息もでないわね~。

目の保養をさせていただきました。

 

 


内視鏡検査

2017年02月02日 | 健康

ああ、疲れた・・・

 作年暮れに乳がん検診をしたとき、ついでにと検便をした。

その結果が先日届いて、乳がんは問題なし。

ところが、検便のほうは二日目の分に血が混ざっていたそうで、要精密検査になっていた。

それを見た途端、手がわなわな・・・

遂に、遂に・・・

この半年、おへその右辺りに痛みがある。

いつも痛いわけでもなく、大した痛みでもないので、

がんは痛くないという通説を信じて気にしないようにしていた。

でも、50歳で大腸がんで亡くなったお友達は、丁度その辺が痛いと言って病院へ行ったのだった。

押すと痛みが増し何かに触るそうで、検査をしたらすでに末期だった。

でも、私の場合は押しても痛くないし、触るものもない。

だからガンじゃないわと自分に言い聞かせていた。

それがついに運命の時かしら、内視鏡の検査を受けることになった。

「便秘はしますか?黒い便が出たことはありますか?最近便が細いですか?」

質問されたが、すべていいえ。

でも、亡くなったお友達もこういう症状はまったくなかったのだ。

前日の夜はなかなか眠れなくて、睡眠導入剤を飲んで寝た。

当日の朝は5時起きで、2リットルの下剤を飲まなければならない。

これが不味い、それに2リットル・・・辛いわ。

それだけで疲れてしまった。

何とか飲み終わって、病院へ。

もし何か見つかったら運転できないだろうと、歩いて行った。

尚更疲れてしまった。

そして、びくびくしながら受けた結果は、jiだった

よくある話よね。

1mmのポリープが一つあったけれど、そのままでガン化の心配はないでしょうとのことだった。

ああ、良かった。

この検査、二度としたくないわ。