どこの地方もそうだと思うけれど、新聞紙やダンボールなど纏めて玄関前に出しておくと、町内会で契約している業者が各戸を回って回収していってくれる。
我が家では、新聞やさんが配っている専用袋に入りきらない新聞紙などは、束ねずデパートやらスーパーの紙袋に入れて出している。
いつもは私が整理して出せばよいだけにしておいて、当日夫が玄関前に出してくれる。
でも昨日は、私の肩を気遣ってくれたようで夫がすべて1人でやってくれた。
少しして、いらないダンボールがまだ残っていたのに気づいて外に持っていくと、束ねたダンボールの横に古新聞紙を入れた紙袋が三つ。
そのうち一つにエナメルグリーンの紙袋が。
な、な、なんと、ロンシャンの紙袋ではないか!
私はブランドものに縁が無い。
はっきり言えば、お高すぎて買えない。
せいぜい頑張って、コーチ、ロンシャンどまりだ。
それだって、しょっちゅう買えるわけではなく、数年に一度やっと買える程度だ。
だから紙袋は大事にとってある。
何に使うというわけではないけれど、とってある。
よりによってその紙袋をどうしてわざわざ使うのか!
紙袋なら他にいくらもあるのに。
それも、私はそのロンシャンの袋を目立たないように一番後ろに置いておいたのだ。
怒りにカッカしながら夫に抗議すると、丈夫そうだったから、と、涼しい顔で言う。
何かに使うのか?と聞かれれば、何にも使わないけど、と答えるしかないけれど。
でも女ってそういうものもとって置きたいものなのよ。
雪の上に置かれた紙袋は底が湿って、新聞紙を別な紙袋に入れ替えても元通り綺麗にはならない。
だから、そのまま出した。
まあいいけど、ただ置いておくだけで、いつかは処分することになるんだから。
でも、でも、わざわざあれを選んで使わなくてもいいじゃないの
ほんとに男って、嫌!