イスラーム勉強会ブログ

主に勉強会で扱った内容をアップしています。

【ラマダーンの間に行えること】

2009年08月15日 | ラマダーン特集
1.ファジュル前
  (1)タハッジュド(イシャー後に眠り、起き出して行う任意の礼拝):「夜に眠らず目を覚ましている時に,サジダしあるいは立って礼拝にうちこんで,来世に備え,また主の御慈悲を請い願う者。」(アッズマル章9節)
  (2)サフール(斎戒に備えた食事):《サフールを摂りなさい。まことにサフールには祝福がある。》(アル=ブハーリー、ムスリム)
  (3)ファジュルのアザーンまで罪の赦しを請う:「また黎明には,彼らは御赦しを祈っていた。」(アッザーリヤート章18節)
  (4)ファジュルの前のスンナの2ラクア(ファジュルの時間に入ってから行う):《ファジュルの2ラクアは現世とそこにあるどんなものよりも優れている。》(アル=ブハーリー、ムスリム)

2.ファジュル後
  (1)ファジュルの礼拝に早めに参加すること:《彼らがイシャーとスブフ(ファジュル)が持つものを知ったなら、それらに這ってでもやって来たことだろう。》(アル=ブハーリー、ムスリム)
  (2)合同礼拝開始まで念唱、ドゥアーをする:《アザーンとイカーマの間のドゥアーは跳ね返されない。》(アフマドなど)
  (3)太陽が昇りきるまで、マスジドで念唱やクルアーン読みのために座ること:《預言者(平安と祝福あれ)はファジュルの後、お座りになり”朝のズィクル”を読まれていた。》(ムスリム)
  (4)2ラクアの礼拝:《合同でファジュルの礼拝を行い、その後座り、太陽が昇るまでアッラーを念唱し、その後2ラクア捧げた者の報酬は、完全な完全な完全な巡礼と小巡礼に対する報酬と同じである。》(アッ=ティルミズィー)
  (5)あなたの一日をアッラーが祝福してくださることを祈る:《アッラーよ、まことに私は今日に含まれるよいものを望みます。その成功、勝利、光、祝福、導きを。また今日に含まれる悪いものと、今日以降に起こる悪いものからあなたの御加護を求めます。》(アブー・ダーウード)
  (6)報酬を期待しながらの睡眠:教友ムアーズ(御満悦あれ)は次のように言っていた:「まことに私は起きていることに行うことに対して報酬を期待するように、自分の睡眠に対しても報酬を期待する。」
  (7)仕事や学校へ行く:《自分の手が稼ぎ出したものを食べる以上によいものを人は口にしない。アッラーの預言者であったダーウードも自分の手で稼いだものを口にしていた。》(アル=ブハーリー)
  (8)一日中アッラーの想起で忙しくすること:《天国の住民が後悔するのは、至高なるアッラーを念唱しなかった時間だけである。》(アッ=タバラーニー)
  (9)毎日のサダカ

3.ゾホル
  (1)時間内に合同で早めに礼拝に立つこと:イブン・マスウード(御満悦あれ)は言った:「まことにアッラーの使徒(平安と祝福あれ)は私たちに導きの慣行を示された。導きの慣行の一つは、アザーンが行われるマスジドでの礼拝である。」(ムスリム)
  (2)善良な意志を持って少し休憩をとる。

4.アスル
  (1)アスルの義務の礼拝の前に、4ラクアの礼拝を捧げること:《アスル前に4ラクア捧げる者にアッラーが慈悲を垂れ給いますように。》(アブー・ダーウード、アッ=ティルミズィー出典)
  (2)マスジドで流れる訓戒に耳を傾けること:《よいことを学ぶかよいことを人に教えることだけを望んでマスジドに赴く人には、完全な巡礼を行った者と同等の報酬がある。》(アッ=タバラーニー出典)
  (3)マスジドに座ること:《家でウドゥーを済ませ-そして丁寧にウドゥーを行う-、マスジドに行く者はアッラーを訪れる者である。訪れられる者には訪れる者を歓待する義務がある。》(アッ=タバラーニーが良い伝承鎖のものを出典)

5.マグリブ
  (1)日が暮れる前のドゥアーをすること:《斎戒者のドゥアーは跳ね返されない。》(アッ=ティルミズィー)
  (2)伝承されたドゥアーとともに食事で斎戒を解く:《ザハバッザマウ ワブッタラティルウルーク ワサバタルアジュル インシャーアッラーフタアーラー(渇きは去り、体は潤いました。至高なるアッラーのお望みがあれば、消臭は確定します。)》(アブー・ダーウード)
  (3)マグリブの礼拝を合同で早めにマスジドで行う。
  (4)夜の念唱のためにマスジドに座ること。
  (5)家族と集まり、有益なことを勉強しあう。
  (6)イシャーとタラーウィーフの礼拝の準備。

6.イシャー
  (1)イシャーの礼拝を合同で早めにマスジドで行う。
  (2)タラーウィーフをイマームとすべて行う:《ラマダーン(中の礼拝を)を信仰と報酬を持って立った者は、今までの罪を赦される。》(アル=ブハーリー、ムスリム)
  (3)夜の最後まで、ウィトルの礼拝を遅らせる:《あなた方の夜の最後の礼拝はウィトル(奇数)にしなさい。》(アル=ブハーリー、ムスリム)

7.自由な計画
  -親戚、友人、ご近所訪問
  -ラマダーン月特別の宣教活動
  -読書
  -家族との学習
  -自身の教育
  -地域の会合に顔を出す

(サーイドネットより)
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【どのようにラマダーンを迎えるか】(違うバージョン)

2009年08月15日 | ラマダーン特集
1.喜びの気持ちで迎えましょう。アッラーの使徒(平安と祝福あれ)はラマダーンがやってくることを教友たちに吉報としていつも伝えていたことが分かっています。《あなた方にラマダーン月がやって来ました。ラマダーン月は、祝福された月であり、アッラーはその月の斎戒をあなた方に課し給いました。天国の諸扉は開かれ、地獄の諸扉は閉められます。・・》(アフマド出典)
  私たちの善良な先代たちであるアッラーの使徒(平安と祝福あれ)の教友、そしてその追従者たちはとてもラマダーン月を重視し、その到来を喜んでいました。それ自身が恩恵であり、祝福が降下するこの月が近づいているという知らせ以上の喜びがあるでしょうか。

2.ラマダーンを有意義に過ごすために、事前に計画を立て、それを行えるよう決心しましょう。残念ながら多くの人たちや、宗教熱心と言われる人たちもが現世のための詳細な計画を立てており、来世のための計画を立てる人は少ないです。なぜなら、現世における人間の生きる意義に気づいていないためです。ムスリムはラマダーン月に自分自身を調教する多くのチャンスがあることに気づいていなかったり、または忘れています。来世のための計画とは、崇拝行為やアッラーにお仕えすることでラマダーンを勝ち取る計画です。実行的な計画を立て、ラマダーン月の日々を崇拝行為で過ごすことを獲得しましょう。あなたの手元にあるこのメッセージはきっとあなたがラマダーンを有意義に過ごすための手助け
となるでしょう。

3.ラマダーン月に関わる規則を知りましょう。信者は規則を知りながら、アッラーを崇めなければなりません。アッラーがしもべに定め給うた義務について無知であったことで責任を免れることはありません。その義務の一つがラマダーン月の斎戒です。信者はラマダーンが始まる前に、自分の斎戒が正しく、嘉納されるものになるために、斎戒について知っておくべきなのです。「あなたがたがもし分らないなら,知識を与えられている民に問うがいい。」(蜜蜂章43節)

4.罪や悪行の放棄を決心し、すべての罪から悔悟してからラマダーンを迎えましょう。悔悟とは、その罪を二度と繰り返さないと心に決めることを言うのです。ラマダーンは悔悟の月でもありますが、この月に悔悟しない人は一体いつ悔悟するのでしょうか。「あなたがた信者よ,皆一緒に悔悟してアッラーに返れ。必ずあなたがたは成功するであろう。」(御光章31節)

5.真っ白に輝くページで向き合いましょう。
  A.真剣な悔悟でアッラーと
  B.その命じられたことに従うと誓ったアッラーの使徒(平安と祝福あれ)と
  C.両親、親戚、妻、子供たちと
  D.あなたが属している社会と。誠実で有益なしもべになりましょう。

以上の方法でラマダーンを迎えましょう。雨を欲する大地、治療を施す医者を受け入れる患者、長い間留守にした愛する人を待つ人のように。
だからこそ、アッラーよ、私たちをラマダーンに到達させ、私たちからそれをご嘉納ください。あなたこそがよく聴き、知り給う御方です。

(サーイドネットより)
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斎戒を無効にさせない出来事(メモ)

2009年08月15日 | ラマダーン特集
※個人的に調べて分かったことを載せています。

・シャーフィィー学派での注射:
-筋肉、血管への注射は、栄養摂取の目的以外であれば斎戒を無効にしない。
-体力を付ける輸血は無効にさせるが、検査や献血のための注射による出血は無効にしない。

【イスラーム法学会議@サウジによる1418年の決定】
以下の医療に関する項目は斎戒を無効にしない。
1.目薬、点耳薬、耳の水洗い、点鼻薬、噴霧薬(いずれも薬品がのどに届かない場合)
2.舌下に置かれる(心臓発作用の)薬(いずれも薬品がのどに届かない場合)
3.子宮に避妊用具、カメラを挿入すること
4.尿の出口にカメラ、薬品が入ること
5.削歯、抜歯、歯掃除(のどに何も届かない場合)
6.うがい、口に水を含んで洗うこと、口内のある部分に治療のために薬を吹き付けること(のどに何も届かない場合)
7.酸素吸入
8.麻酔ガス(ガスを施すために栄養を与えられないこと)
9.肌が吸収するもの(クリーム、塗り薬、貼り薬など)
10.細い管を撮影のために血管に挿入すること、また体の治療
11.体内にカメラを挿入したり、手術すること
12.肝細胞や他の細胞を切り取ること(検査のための物質が一緒に与えられていないこと)
13.脳内、脊髄内に器具や治療用品を入れること
コメント (1)
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