イスラーム勉強会ブログ

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82. 裂ける (アル・インフィタール)【3】

2007年12月14日 | ジュズ・アンマ解説
 そしてクルアーンは、天使が書き留めたものに基づいた人間のクライマックスについて明らかにします。

 「敬虔な者は,必ず至福の中にいる。罪ある者は,きっと火の中にいて,審判の日,かれらはそこで焼かれ,そこから,逃れられない。

  彼ら敬虔な者たちは、天国でアッラーに与えられたものに浴します。彼らこそアッラーのご命令に従ってきた者たちです。アッラーにお仕えすることは、すべての善と高徳な行いを含み、個人と社会にも益をもたらします。代わって罪業者は、多神教徒でアッラーのご命令に反し、すべての悪を合法とする人たちのこといい、彼らに相応しい報酬は地獄です。

 「審判の日,かれらはそこで焼かれ,」報いの日、彼らにこの日は熱く当たります。
 「そこから,逃れられない。」彼らは地獄から出ることはありません。

  最後にクルアーンは、人間の頭脳が最後の審判の詳細を把握出来ないことを、その日の偉大さを強調しながら明言します。

 「審判の日が何であるかを,あなたに理解させるものは何か。一体審判の日が何であるのかを,あなたに理解させるものは何か。

 この部分は、報酬の日の恐ろしさは、人間の想像以上であり、かつ人間の知っている範囲外であることを説明します。 その日、人間は他人に何か益になるものを与えることが出来ず、誰かが自分を害から守ってくれることもありません。すべての人間はアッラーの手中に納まるのです。

 「その日,どの魂も外の魂のために(役立つ)何のカも持たない。命令は,その日アッラーのもの。

  命令はアッラーお一人のものになります。その日、いろいろな王権、党首、主張は消え去ります。王権はお一人であられるアッラーのみに属します。
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