イスラーム勉強会ブログ

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82. 裂ける (アル・インフィタール)【2】

2007年12月09日 | ジュズ・アンマ解説
 続けてクルアーンは、不信仰者たちの反抗と彼らの主への不服従の原因を解明します。

 彼らが報復の日(最後の審判の意)を嘘であるとすることが原因であるとアッラーは仰っています:
 「いや,あなたがたは審判を嘘であると言う」不信仰者よ、アッラーの恩恵を不信仰と悪行で返していることを恐ろしく思え!それ以上にあなたたちは審判を嘘であると言う。清算の日を嘘であると言うことは、世界を征服しようとするすべての悪の原因です。もし人間がこの日が来ると信じるなら、自分の行いの一つ一つを見張るようになり、そして自分を清算するようになるでしょう。そうすることによって悪と、主が満足しないすべてのことから遠ざかることが実現します。

 続いてクルアーンは、周りに存在するアッラーの繊細なる監視について人間を振り向かせます:
 「本当にあなたがたの上には2人の看守(天使)がいるが、かれらは気高い記録者で、あなたがたの所行を知っている」 人々よ、あなた方の上には行いを数えては記録する天使がいることに留意しなさい、という意味です。それぞれの人間に天使が付いていて、右側には善行を書き留める天使、反対側には悪行を書き留める天使がいます。
 「かれらは気高い記録者」アッラーによって気高くされた彼らはあなたたちの行いを書き留めます。
 「あなたがたの所行を知っている」彼らはあなたたちの善行と悪行を知っていて、その上それらを数え上げます。そのため人間は自分が監視も行いに対する清算もなく、遊びやなんとなくという感覚で創造されたと考えるべきではないのです。