本の交換場所でソクチくんが借りた本(ファンタジー)だったので、全く読む気はなかったけれど、『対象年齢は10歳以上だし、読みやすいと思うから読んでみたら』と言われて読み始めた。
タイトルは、『Potillaと帽子泥棒』。Potillaは妖精の女王で、赤い帽子がないと自分の国に入れない。泥棒にその赤い帽子を奪われ、国を乗っ取られた。人間の子どもの助けを借りてその赤い帽子を取り戻し、自分の国も取り返す話。
181ページの本で、今まで読んだドイツ語のどの本よりもページ数は多かったけれど、字は大きいし、余白もたっぷり、その上1ページ丸ごと使った挿絵もところどころにあり、実際はそれほど長くはなかったと思う。
ファンタジーはあまり好きではない、と思いつつも、ストーリーが面白くて先が気になり、
2週間程度
で読み終わった。ちなみに、ソクチくんは2,3時間で読み終わった。
今まで読んだドイツ語の本は、70~80年代に書かれた子供探偵っぽいものばかりで、
当時の子供が使っていたスラング
が多用されていて、辞書にも載っていないことが多く、読みにくかったけれど、この本は、スラングもなく、イディオムも基本、辞書に載っているものばかりで読みやすかった。
ところどころ、代名詞が何を指しているのか見失うこともあった(例えば、1つの文章に「er」と「der」があると、『(前の文章の)どっちの男性名詞が「er」になっているのかな?』と考える)けれど、文法も中級レベルで十分なので、
辞書を引き続ける根性
さえあれば、楽しめると思う。
この本には、Potillaを助ける少年のいとことして双子が登場するけれど、ストーリー上双子でなければならなかった理由も最後にわかるし、登場人物それぞれに役割はあるし、起承転結がハッキリしていて良かった。
本の状態も良いので、このまま手元に置いておこうと思う。
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