徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

本ー夜あけ朝あけ

2023-09-30 16:42:43 | DVD・本


今年の帰国中に段ボール箱3箱に詰まった本の整理中、住井すゑの「夜あけ朝あけ」を見つけた。

購入したこともすっかり忘れていたけれど、この本は、尊敬していた研究室の先輩が『今、「橋のない川」を読んでいるんだけど』と話し始めたことをきっかけに購入した。「橋のない川」はタイトルだけ知っていたので、「私も読んでみよう」と、本屋さんに行ったものの、

全7冊

という大作だったので、「読めないな」と思い、同じ著者の別の作品を購入したのだった。

当時の私は本を読むことは好きだったけれど、文学作品は全く楽しめなかった。
今の私も文学作品は「読みたい」と思いつつもなかなかハードルが高い。

で、「夜あけ朝あけ」も購入したものの、読んでいない本だった。父は戦死、母は破傷風で急死、残された祖母と4人の子ども(一番上が中学3年生)で生きていく、というあらすじを読んだだけで気後れした。

あれから20年以上経ち、せっかくだから読んでみよう、と読み始めた。薄い本(190ページ程度)なのですぐに読み終えた。

自分達が食べる米にも困るほどの過剰供出が割り当てられたり、母が急死したために機織りで得ていた貴重な現金収入がなくなったりしたけれど、決して暗い話ではなく、まっすぐに生きる人たちの、希望のある美しい物語だった。

少し調べてみたら、この作品は

児童文学作品

だそうで、私がイメージする児童文学とは違っていたので、ちょっとびっくりした。

「橋のない川」も読みたくなった。

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夏の起床時間

2023-09-29 18:09:24 | 2人暮らし
ドイツでは州によって学校の夏休みの時期がずれている。早い州では6月末くらいに、遅い州では7月末くらいに夏休みが始まる。

あお家が住んでいる街では、この夏休み期間中に電車の線路の工事が行われた。
私たちが使っているUバーンの線路の一部が取り換えとなり、あお家の最寄り駅から途中駅まで上下線とも不通となり、

代行バス

が運行されることになった。平日昼間のUバーンは10分おきに走っているけれど、バスは

3分~5分間隔

という高頻度運行。便利ではあったけれど、ソクチくんが『夕方になると混雑するから

朝6時から仕事を始めたい

』と言い出したので、夏休みの間のあお家は

基本4時起床

だった。4時起床だと途中寝ないといけない(4時起床でなくても寝るけれど)し、お昼ご飯を食べて昼寝をしてしばらくしたらソクチくん帰宅という、何もできない日々だった…


さて、そんな夏休みの最中、ソクチくんのいとこが遊びに来た。電車で到着したので、中央駅まで迎えに行った。あお家の住む街の中央駅は、ここ何年も工事中で、時々駅が移動している。私がドイツに来た頃の中央駅は、Uバーンの駅から階段を上ってすぐだったけれど、今の駅(仮設)はかなり遠かった。

「中央駅はこちら」のサインに従って歩くと、途中で「中央駅まで徒歩5分」という看板があった。そして「徒歩5分」の下に

荷物があるなら8分、子どもと一緒なら10分

と落書きされていた…
(たぶん、通路も仮設だけれど水平ではなく、緩やかだけれど上ったり下ったりの傾斜があるから)

今中央駅からUバーンに乗り継ぐのなら、Uバーンの中央駅よりも別のUバーンの駅のほうが近い。

夏休みの間、中央駅を通るSバーンも線路工事があり、Sバーン用の代行バスも運行されていた。本当、運転手とバスの確保が良くできたな、と思う。

中央駅で見かけたバスは、州内だけど割と離れた街のナンバープレートだったので、相当頑張ったんだろうなと思う。

夏休み期間中に線路工事は無事終了し、あお家の起床時間は

4時半

になった。

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散歩に行く

2023-09-20 16:54:40 | Weblog


天気が良かったある週末、珍しく散歩に出た。目的地はミル(辞書によると粉砕機)がいくつか点在している場所で、私が住んでいるエリアでは割と有名な散歩コースになっているらしい。

駐車場に車を止め、1時間程度歩いてミルを3軒ほど見て同じ道を引き返し、駐車場そばのミルでランチをした。

ミルってなんだ?風車?水車?粉をひいているの?と思いながら歩いたけれど、見たミルはどれも写真のようにごく普通の建物に見えた(建物のデザインは素敵)。夏季休暇中だったけれどレストランになっていたり、完全私有地で「立ち入り禁止」のサインがあったりして中に入れなかったのでよくわからなかった。

散歩コースは砂利道。散歩コースはこっち、という矢印が時々出ていたのでそれに沿って歩いていたら

私有地につき、通り抜け禁止

のサインに出くわした。
が、そのまま歩いて行ったら、別の道との合流地点に「散歩コースこっち」と、私たちが歩いてきた道(通り抜け禁止のサインが出ていた道)を指すサインが出ていた。通り抜けていいのだろうか。

さて、ランチを食べるつもりでいたミルは、点在しているミルの中でももっとも人気がある、というので、期待していった。



ミルの見学ができたので入ってみた。水車だな(何を粉砕しているのかは不明)。

このミルの周囲には、パン屋さん、オーガニック製品を売るお店、料理を購入できる屋台があり、確かににぎわっていた。屋台で購入した料理は、屋台向かい側にある広い庭で食べることができ、とても快適だった。その庭では鶏が放し飼いになっていて、鶏は

子どものいる場所

に行き、子どもの食べこぼしをつついていた。
そのほかにも、フェンスに囲まれた場所だったけれど、すぐそばにはロバが放し飼いになっていたりして、とてものどかな場所だった。

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一時帰国(2023年)ーお茶屋さんへ行く

2023-09-12 17:44:47 | 日本
あお家で飲んでいるお茶の種類は、購入の時期によってはないものもあるけれど、基本的には割と充実していて
・紅茶 1~2種類
・ハーブティー(ミント)
・ルイボスティー
・白茶
・フルーツティー
・マテ茶
・ジャスミン茶

に加えて、日本で購入する
・麦茶
・ウーロン茶
・緑茶

がある。

緑茶は、いつも実家の母が購入しているお茶屋さんで同じものを購入していたけれど、コロナ中にそのお店が閉店となった。本店があるので、同じ緑茶を購入することはできるけれど、母が本店で購入することにあまり乗り気ではなかったので、新規開拓することにした。

せっかくだから地元のお茶屋さんがいいな、と思い、事前にネットで調べたところ、

自前の茶畑を持つお茶屋さん2軒

が見つかり、しかもそのお茶屋さん同士は徒歩2分の距離。

5月初め。
そろそろ新茶が出ているのではないかと思い、早速母とお茶屋さんに行った。ちなみに、交通費は片道500円弱。

駅からお茶屋さんまで歩く間に工場があり、お茶のいい匂いが漂っていて期待が高まった。

1軒目で新茶を1つ購入したところ、『今日採れた

サニーレタス

があるけど、持ってく?』と聞かれ、びっくりしたけれどせっかくなのでいただくことにした。

大人の頭サイズのサニーレタス

だった。大きく育っていたけれど、やわらかくておいしくいただいた。

このお茶屋さんの茶畑ではお茶摘みさんを募集しているけれど、最近は人手不足なようで、私にも『誰かいない?50年も摘めば誰でも上手になるよ』と聞かれた。私は興味はあるけれど

交通費(片道500円弱)>お茶摘みバイト料

になるからな。


その足で2軒目のお茶屋さんへ。
常連さんの先客がお茶を飲んでいるところに到着。
『どんなお茶をお探し?』と聞かれたので、『甘みがあるもの』と答えたら、その常連さんが『これおいしいわよ。私は最近はいつもこれ』と玉露を指した。

そうこうしている間に、お店の人がお茶を出してくれた。おいしかったので、『これはどのお茶ですか?』と聞いて教えてもらった。
が、若女将さんらしき人が『違うわよ~。こっちよ』と訂正しに出てきた。

結局こちらのお店では、常連さんおすすめの玉露と新茶を1つずつ購入した。


自宅で飲み比べたところ、母は『やっぱり

いつものお茶がいい

わ』というので、本店に買いに行った。ここのお店のお茶は真空パックなので私の分も1つ購入し、全部で4つ購入したところ、おまけに

直径15センチほどのえびせん

を1袋(15枚くらい)いただいた。

どのお茶をドイツに持っていこうか考えているうちに
・いつもの緑茶(200g)を購入
・友人からもらった新茶(100g)
と、すでに300gが手元に来た。
購入してもあと100gが限度だと思ったので、玉露(90g)を購入することにした。市内なら無料で配達してくれる、というけれど、さすがにお茶1袋だけ持ってきてもらうのも申し訳ないので、ほうじ茶も1袋購入した。


さて、早速ドイツで玉露を飲んだ。私は「日本で飲んだ時と同じようにおいしい」と思ったけれど、ソクチくんは『ちょっと

苦い

ね』と言っていた。味覚の違いか。
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