徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

Die drei ???シリーズを読む

2021-02-25 17:37:10 | ドイツ語の本


本の交換場所

アルフレッド・ヒッチコック

の本を2冊見つけたので持って帰ってきた。『ヒッチコックって、本も書いたんだね』とソクチくんに言ったら、『これは、

別の人が書いて

ヒッチコックの許可を得て出版したんだったと思うよ』と言われた。背表紙にも表紙にもアルフレッド・ヒッチコックの名前しかないのに。前文もヒッチコック名義で書かれているけれど、実際にヒッチコックが書いたのかどうかは不明らしい。作中にもヒッチコックが有名な映画監督として登場するし、時々ストーリーに対してコメントもしている。

著者は本扉に書かれている。写真右のオウムの本がロバート・アーサー著、左の龍の本がロバート・アーサー原案によるニック・ウエスト著。

さて、このシリーズの原題は「Alfred Hitchcock and the Three Investigators(アルフレッド・ヒッチコックと3人の探偵)」なので、本の表紙にあるAlfred Hitchcockは、タイトルの一部だったのか。

日本語版では「ヒッチコックミステリー」として何冊か翻訳されていて、3人の探偵団は「カリフォルニア少年探偵団」と名乗っているらしい。ドイツ語版では「drei ???(3つの???)」となっている。

どちらの本も、ヒッチコックが少年探偵団に持ち込んだちょっとした事件(犬がいなくなったとか)がどんどん大きくなり、最終的にお宝がかかわってくるので、少年探偵団もそこそこ危ない目に逢う。

ストーリーとしては面白いのだと思うけれど、ドイツ語のレベルが11歳以上のようで私にはまだちょっと難しく、少し先を読んで「あれはこういう意味だったのか」と分かることが多かった。特に、ヒッチコックが作中でするコメントについてはストーリーにもついていけていなかった分、さらに難しく、ソクチくんにヘルプをお願いすることが多かった。

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Astrid Lindgrenを読む

2020-06-17 16:12:22 | ドイツ語の本
今年の2月くらいから途中、Enid Blytonなどを挟みながらAstrid Lindgrenの本を読んだ。読んだ本は
・やかまし村シリーズ
・ピッピシリーズ
・ミオよ、わたしのミオ
・はるかな国の兄弟

私は子どもの頃もそこそこ本を読んだと思うけれど、ピッピのような有名どころには手を出していないのでLindgrenすべて初読みだった。

やかまし村シリーズは、仲のいい近所の友達と学校に行ったり遊んだり、の読みやすい本だった。子どもの時に読むと楽しいだろうし、大人になってから読んでも自分の子供時代を懐かしく振り返って楽しく読める本だと思う。

ピッピは有名なので期待して読んだけれど、大人になって初めて読むとピッピの大人をちょっと小ばかにした感じが気になった。子どものころに読んだのなら、面白いしピッピが大好きになったと思うけれど、普通に学校に行って普通に就職した私にはところどころイマイチだった。

泥棒やピッピの家を買いに来た感じの悪い大人に対する態度は「よくやった!」と思ったけれど、サーカスの団長さんや学校の先生に対する態度はどうかと思うし、街の金持ちが「成績の良い子どもにご褒美をあげる」というのも、クラス全員の前で質問をして答えられなかったら隅に行かせる、というやり方自体は問題だと思うけれど、小さい弟妹がいる児童にはご褒美がその分多くなったり、食べるものが十分でなく標準の体格に達していない児童は家に招いて(おいしくはないけれど栄養価の高い)スープを食べさせたり、と、やっていること自体は悪くはないと思うが、ピッピは気に入らなかったよう。

そんな感じでところどころ「鼻につくな」と思って読んでいた私は、ついに翻訳の問題(ドイツ語の問題)にまでかみついた。その街の金持ちがピッピに「船酔いのスペルを言って」と課題を出した。ドイツ語ではwie schreibt man 'Seekrank'?(船酔いはどう綴りますか?)ここで、manは特定のだれかではなく、一般的な人を指す。

ピッピは間違った綴りを言い、街の金持ちに「違うわよ」と言われ、ピッピは『でも、あなたは「私」がどう綴るかを聞いたけど(du wolltest wissen, wie ich es schreibe)』と答えた。いやいやいや、質問の主語は「man」で「du(あなた)」ではないよ。

英語ならHow do you spell seasick?と金持ちが質問し、ピッピがこの「you」を「あなた=自分」と解釈し、「私はこう綴ります」で話は通るので、翻訳の問題なのはわかっていたけれど、突っ込まずにはいられなかった。

ミオよ、わたしのミオは、ファンタジー。子どもの時に読むとなかなかの冒険ファンタジーだと思うけれど、大人になってから読むと、主人公のBoの現状が辛すぎて妄想の世界に入っちゃったのではないか、と心配になる本だった。

はるかな国の兄弟も、死後の世界のファンタジー。眉目秀麗で優しい兄が、病弱で死期が迫っていた弟を火事から助けるときに死んでしまい、その数か月後、弟も死に、死後の世界で兄弟で弾圧者と戦う。敵味方結構な人数が死に、兄も死にかける。最後に兄弟が取った行動は児童書の結末としていいのだろうか…と心配になった。

さらに、夫が行方不明になり、二人の子どもに先立たれたお母さんは死後の世界で一度も話題にならず、一番気の毒に思った。

私がドイツ語の本を読み終えると、一応ソクチくんに「読んだら?」と薦める。このはるかな国の兄弟も薦めたけれど、

悲しい話だから遠慮する

と言われた。
『私、「楽しい話を読みたい」とリクエストして、お薦めされた本がこれだったんだけど』と苦情を言ったら、『悲しい話って忘れてたんだよ』と言われた。次は楽しい本を読みたい。

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ドイツ語の本-kleinシリーズ

2020-05-26 17:14:58 | ドイツ語の本


勝手に「klein(小さい)」シリーズと読んでいるオトフリート・プロイスラー(Otfried Preußler)の3冊。写真の右からDie kleine Hexe(魔女)、Der kleine Wassermann(水の妖精)、Das kleine Gespenst(おばけ)。

この著者の作品で日本でもっとも有名なのは「大どろぼうホッツェンプロッツ」シリーズだと思う。写真の3冊はソクチくんの所有物なので、大どろぼうホッツェンプロッツシリーズも持っているかと聞いたら、『

LP

ならあるよ』と言われた。ドイツ語を聞いても分からないから遠慮しておいた。

さて、写真一番右の魔女は、4月29日、30日に丸2日間かけて読み切った。ページ数はたった127ページだったけれど。

ドイツでは、4月30日から5月1日の間の深夜0時にブロッケン山で魔女が盛大な祭りをする(ヴァルプルギスの夜)と言われている。この本は、その祭りに127歳のひよっこ魔女(Die kleine Hexe)がまだ参加資格がないにも関わらずこっそり参加したが、他の魔女に見つかり退散させられる。大魔女に「良い魔女になったら来年の祭りの参加資格をあげる」と言われて1年間人間たちを助けるが…と言うもので、せっかくなのでその祭りに合わせて読んでみた。

対象年齢が6歳からとなっているので、ドイツ語自体はそれほど難しくなく、ストーリーもかわいらしく子供向け。

次に読んだのは写真真ん中の水の妖精。ソクチくんに『Wassermannって何?』と聞いたら『

河童

だよ。

はげてない

けど』と言われた。『いや、あれははげてるんじゃなくてお皿だよ』と一応訂正しておいた。

辞書で調べたら「水の妖精」となっていたので、水の妖精としたけれど、本を読むとWassermannには指の間には水かきがあって、足が乾くと病気になる、とあったので、「水中に住む架空の生物」と言うことなのでしょう。

ストーリーは、Wassermannが生まれてからの1年が書かれている。いたずらをしたり、人間の子どもと仲良くなったり微笑ましい。最後は沼の表面に氷が張り、外に出られなくなったため

冬眠

で終了。「水の妖精」というイメージではなかった。

辞書を引きながらだけれど、「結構読めた!」と調子に乗り、写真一番左のおばけも読もうと思ったけれど、接続法で書かれるはずのところが直接法で書かれていた(現在の話なのか、仮定の話なのか分かりにくい)り、なじみのない単語が多かったりして断念。ソクチくんに聞いたら、『(この話には、中世の騎士が出てくるが)当時は接続法も直接法が使われていたから』らしい。

単語については、今まで子どもたちの冒険やちょっとした謎解きの本を読んでいたから、騎士に必要な単語は知らなくて当然か。

というわけで、この本はまだ読んでいない。



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ドイツ語の本-Fuenf Freundeシリーズ

2020-04-28 18:54:59 | ドイツ語の本


今年の2月くらいまでは週に1回くらいは本の交換場所に行って、読めそうな本があると持って帰ってきていた。今までも何冊かEnid Blytonの本を読んだけれど、ソクチくんが『Fuenf Freunde(英語名:The Famous Five)は

彼女のもっとも有名なシリーズの1つ

だよ』と言うので、読んでみることにした。対象年齢は10歳~で、以前読んだ本のなかにも10歳以上対象の本はあったので、「読めるはず」と思っていた。

写真のほかにも何冊か同シリーズの本はあるけれど、一番最初に読んだのは写真の一番右側のシリーズ14話目の本。

難しかった。
何が難しかったのかよく分からないけれど、読みにくかった。省略があったり、一人称単数形の時に動詞の語尾に付く「e」が落ちていたりはしたけれど、それだけではない読みにくさがあった。が、根性で何とか読み切った。

このシリーズを読み続けようかどうしようか迷ったけれど、外出制限になり時間ができたので、写真真ん中の本を読み始めた(シリーズ5話目)。

読める。
1冊目を苦労して読み終えた直後から2冊目を読み始めたので、ドイツ語に若干慣れてきたのかな、とも考えたけれど、もともとが英語の本で、それをドイツ語に訳したので、翻訳者の違いかな、とも考えた。

3冊目に読んだのは写真一番左側。表紙のデザインが最初に読んだ本と似ているので、読みにくいかな、と思ったけれど、2冊目と同じ感じで読めた。ちなみに、翻訳者は3冊とも異なる。

何が読みにくかったのか気になるので、ソクチくんに読んでもらった。まだ2冊目を読み始めたばかりだけれど、『1冊目は

子どもの会話を口語調

にしているから読みにくかったんじゃない?2冊目はまぁ、書き言葉調の会話だね』と言っていた。口語調よりも書き言葉調のほうが文法がしっかりしているから読みやすかったのかもしれない。

ちなみに、1冊目の本は2002年、2冊目の本は不明(でも古いと思う)、3冊目の本は1997年に出版されていた。

このシリーズ、この3冊のほか、もう2冊読んだけれど、今のところどの話も

大人が子ども相手に大人げない

話ばかりな気がする。
宝探しや冒険は結構本格的(だから大人げない大人が登場する)なので、私が子どもの時に読んだら夢中になったと思う。


Enid Blytonと聞いても私は最初、ぴんと来なかったけれど、調べてみたら「おちゃめなふたご」シリーズの作者だった。子どもの時に何冊か読んだことがあって、好きな作品だった。

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ドイツ語の本-Potilla und der Muetzendieb

2018-11-25 18:46:31 | ドイツ語の本


本の交換場所でソクチくんが借りた本(ファンタジー)だったので、全く読む気はなかったけれど、『対象年齢は10歳以上だし、読みやすいと思うから読んでみたら』と言われて読み始めた。

タイトルは、『Potillaと帽子泥棒』。Potillaは妖精の女王で、赤い帽子がないと自分の国に入れない。泥棒にその赤い帽子を奪われ、国を乗っ取られた。人間の子どもの助けを借りてその赤い帽子を取り戻し、自分の国も取り返す話。

181ページの本で、今まで読んだドイツ語のどの本よりもページ数は多かったけれど、字は大きいし、余白もたっぷり、その上1ページ丸ごと使った挿絵もところどころにあり、実際はそれほど長くはなかったと思う。

ファンタジーはあまり好きではない、と思いつつも、ストーリーが面白くて先が気になり、

2週間程度

で読み終わった。ちなみに、ソクチくんは2,3時間で読み終わった。

今まで読んだドイツ語の本は、70~80年代に書かれた子供探偵っぽいものばかりで、

当時の子供が使っていたスラング

が多用されていて、辞書にも載っていないことが多く、読みにくかったけれど、この本は、スラングもなく、イディオムも基本、辞書に載っているものばかりで読みやすかった。

ところどころ、代名詞が何を指しているのか見失うこともあった(例えば、1つの文章に「er」と「der」があると、『(前の文章の)どっちの男性名詞が「er」になっているのかな?』と考える)けれど、文法も中級レベルで十分なので、

辞書を引き続ける根性

さえあれば、楽しめると思う。

この本には、Potillaを助ける少年のいとことして双子が登場するけれど、ストーリー上双子でなければならなかった理由も最後にわかるし、登場人物それぞれに役割はあるし、起承転結がハッキリしていて良かった。

本の状態も良いので、このまま手元に置いておこうと思う。



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ドイツ語の本-Spuk im Berghotel

2018-03-05 17:47:32 | ドイツ語の本


Pfiffige Detektive(ちゃっかりした探偵)』を読み切ることができ、ドイツ語にだいぶ自信を持ってから割とすぐ、『Spuk im Berghotel(山の上のホテルでの不思議な出来事)』を本の交換所で見つけた。対象年齢が10歳から14歳の男女となっていたので借りて帰ったけれど、最初の一文が

5行に渡って

いて、読む気がなくなった。

その後、ソクチくんに『読まないなら返したら?』と言われ、返す前に挑戦してみた。

思ったより簡単に読めた。
が、1981年に出版された本なので、

ドイツ語が古い

。例えば、「もちろん!」と言う意味で『Gewiss!』が多用されているけれど、今は『Sicher!』を使う。

話の内容としては、子どもが森で道に迷い、山の上のホテルにたどり着いたけれど、ホテルスタッフは誰もいず、子どもたちがホテルの外に出ようとしたら鍵がかかって出られなくなった、というところまでは面白かったけれど、回収されない伏線がいくつかあり、もやっとする。

その回収されない伏線は、私のドイツ語力では読み取れなかったのか、それとも本当に書かれていないのか自信がなかったので

ソクチくんに読んでもらって

確認した(やっぱり書かれていなかった)。

ページ数は142ページ。
私は読み終えるのに10日くらいかかったけれど、ソクチくんは

1時間

かかるかどうかくらいだった。

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ドイツ語の本-Timm und Tina auf dem Markt

2018-02-10 17:56:56 | ドイツ語の本


本の交換場所で『Timm und Tina auf dem Markt』(市場のTimmとTina)を見つけた。著者を見たら

Satomi Ichikawa (市川里美)

で日本人だった。29ページの本で、見開き2ページで1つのお店屋さん(果物屋さん、花屋さんパン屋さんなど)での話が描かれ、1ページがテキストと絵、もう1ページが全面絵で読みやすかった。

ソクチくんと一緒に途中まで読んだところ、ソクチくんが『なんか

この話、知っている気がする

』と言い出した。

実家に帰った時に自分の本棚を見たところ、同じ本があった。さらに、このシリーズは他にも何作か作品があり、ソクチくんはそのうちの1冊、『Timm und Tina und der Kinderzirkus』(TimmとTinaとサーカスの子どもたち)も持っていた。

ソクチくんは市場の話のほうが気に入っていたらしく、市場の本はボロボロだったけれど、サーカスの本はきれいだった。サーカスの本も29ページで、テキストの分量も市場の本とそれほど変わらないと思うけれど、市場の本のほうがページをめくると違うお店に移動したのに比べ、サーカスの本は1冊で1つのお話なので、市場の本のほうが飽きずに楽しいかもしれない。

これらの本はオリジナルがフランス語のようで、フランス語からドイツ語に翻訳されていた。ドイツ語では子どもの名前はTimmとTinaだけれど、オリジナルはSuzetteとNicolasだった。なぜTimmとTinaにしたんだろう。

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ドイツ語の本-Pfiffige Detektive

2017-08-11 17:30:43 | ドイツ語の本


本の交換場所では絵本が置かれていることはまれなので、ここ何か月かは「この本は読めるかも」と思って借りてくるけれど、読めずに返却、を繰り返していた。

今回読んだ本は『Pfiffige Detektive(ちゃっかりした探偵)』。ページ数は96ページ。対象年齢は10歳から。裏表紙に導入部分のあらすじが書かれ、大体理解できたし、『

Pepitaが消えた!

』ということだったので、ちょっとワクワクしながら借りた。

家に帰り、さっそく読んでみると

Pepitaは主人公妹の人形の名前

だった…やっぱり子供用だからな、とがっかりした。しかも、主人公母や妹その2や友達、飼い犬まで容疑者になっている。96ページもあるけれど、これは短編集なんだろうか、と思って目次を確認してみても、短編集のようではなさそう。

仕方ない、読むか、と思って読み始めたら、子供用だけあって難しい単語や文法は出てこないし、ストーリーは平易で辞書を引きながらでも意外とサクサクと読み進められた。1日で10ページ以上読んだ日もあった。

『Pepitaを探しています』とポスターを作ったら、「Pepitaは人形」というのを書き忘れて警察を巻き込んでの騒動になったり、そのポスターがもとで指名手配の泥棒を逮捕できたり、火事の家から犬を救い出したり、と、思ったよりもサイドストーリーがあり、子供用の割に楽しく読めた。

が、Pepitaの隠し場所、犯人についてはいまいちな結末だった。

ちゃんとしたドイツ語の物語の本を初めて読み切ることができて、ドイツ語に対して少し自信が付いたように思う。
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ドイツ語の本-Aschenputtel -Cinderella-

2017-04-22 16:19:19 | ドイツ語の本


本の交換場所で「シンデレラ」を見つけた。以前読んだシンデレラは続編だったので、喜んで持って帰った。しかも、ドイツ語と英語で書かれている。

早速読み始めて「あれ?ちょっとおかしくない?」と思い始めた。お父さん、

ヘーゼルナッツの枝を折る

んだっけ?シンデレラはその枝をお母さんのお墓のそばに植えるんだっけ?ぱらぱらとページをめくっても

魔法使いが出てこない

。ソクチくんに伝えると、『それはディズニー版。あおが持っているのは

グリム童話版

だよ』と言われた。確かに表紙にグリム兄弟と書かれていた…

3日間、お城で舞踏会があり、シンデレラは鳩が用意してくれたドレスと靴で参加する。王子はシンデレラを気に入り、シンデレラが帰宅するときに

後をつけて

シンデレラの家を特定する。シンデレラはうまく逃げるので、王子は気に入った女性がシンデレラかどうかは特定できない。3日目、王子は階段に樹脂を塗り、シンデレラの

金の靴

を得る。
その金の靴を持ってシンデレラの家に行き、まず姉たちがその靴を履く。上の姉はつま先が大きすぎて靴が入らなかったので、お母さんが『どうせ女王になったら歩くための足何て要らないんだから、

そのつま先、切り落としてしまいなさい

』と言い、つま先を切り落として靴を履く。王子は『おぉ。靴がぴったりだ。あなたがあの時の娘だ!』と喜び、馬に乗せて帰ろうとする。途中、シンデレラのお母さんのお墓のそばのヘーゼルナッツの木に止まっている鳩が『靴は小さすぎる。靴に血が付いている。本物の花嫁は家にいる』と教えて、シンデレラの家に戻る。

2番目の姉はかかとが大きすぎたので、お母さんに言われてかかとを切り落とす。
王子喜ぶ→馬に乗せる→鳩が教える→家に戻るを繰り返し、今度はシンデレラに履かせ、顔をよく見ると舞踏会の女性だと気が付き、お城に連れて帰る。

という話だった。

ソクチくんには『おとぎ話だから』と言われたけれど、
・お父さんはいくら不在がちとはいえ、自分の娘が汚れた服でキッチンで寝ていても気にならないか?
・シンデレラは本名があるはずなのに、お父さんも「シンデレラ」と呼ぶのはなぜ?
・鳩はどこからドレスと靴を持ってくるの?
・毎回シンデレラがドレスと靴を返すのはなぜ?
・王子は鳩に言われないと2人の姉が自分が探している女性だと気が付かないの?
などなど気になる点が盛りだくさんだった。もうおとぎ話を読む歳ではないのか…


この本、ドイツ語と英語で書かれていたので、両方読んだ。
あるドイツ語の文が過去形で書かれていたけれど、英語では

would

が使われていた。ソクチくんに『おかしくない?』と聞いたところ、少し考えてから『確か、wouldで

過去の習慣

を表せるんじゃなかったっけ?』と言われた。そういえば、高校生の時に『I would often go fishing.』とかいう文章を読んだような気がする…


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ドイツ語の本-Die Nacht, der Mond und die Sterne

2017-01-27 18:50:51 | ドイツ語の本


今回読んだ本のタイトルは、『夜、月、そして星』。まだ早いかな、とも思ったけれど、初めて「ドイツ語で何かを学ぶ本」を読んだ。

地球の自転や公転、日食や星座など、小学校で習う理科の範囲で、見開き2ページで1つのトピックが説明されている。絵もわかりやすく、自分の持っている知識とソクチくんの補足で何とか理解できる程度の難易度だった。

ドイツ語の主文は、動詞が文の2番目に来る。今まで読んだ本は本当に子供向けの本なので、たいてい主語は一番最初か3番目に置かれてわかりやすくなっていたけれど、この本では

主語を見失う

ことが多かった。副文から始まって主文の動詞が来て、補語が来て、主文の主語が来て、関係代名詞が来て、などと、1文が長くなると迷子になる。30ページほどの本なので、読み終えたらそこそこ達成感があった。


この本を読み終えた後、ソクチくんに『同じシリーズで塩に関する本を持っているけれど、読む?』と聞かれたので、『Woher kommt das Salz?』(塩はどこから来るの?)も読んだ。

塩に関することのほうが知らないことが多かったせいもあり、こちらの本のほうが興味深かった。私が特に興味を持ったのは、「砂漠ではどこからどうやって塩を得るのか」、「地下400メートルのところにある塩でできた大きな教会」、「塩は友情と信頼の証」あたり。

子供用のお話だけでなく、知識を得る本もいいなぁ、と思った(まだまだ一人では読めないけれど)。

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