退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「記録はあるが伝記のない作品と渋い監督の作品」について

2021-03-25 02:46:43 | Weblog
晴れ。コート要らずのあたたかさ。

「女性電信手の歴史」読了。

本作より「マ・カイリー」と呼ばれた女性の伝記を読んだ方がよかったかも。
ここには「記録」はあるが「人生」がなく。

もっとも「新たなテクノロジー」がもたらされた後の女子のあり方についてはふむふむ。
例えばわが国では「バスガールあるいはタイピスト」を思い出してもよさそう。

それにしても「男子の偏見」たるや。
時代を問わずあれこれあること夥しい。

「労働争議=ストライキ」が結局は「資本の力」に負ける姿も。
当時の彼女たちより低賃金で働く人々がいるのだからどうしようもなく。

現在で言えば「人件費の安い国に工場ができること」を思えばわかりやすい。
そこに「好ましい未来」はあるのかと言えばないと言うよりなく。

アンソニー・マン「ララミーから来た男」(’55)を観る。

「テクニカラー」が穏やかに美しい。
「シネマスコープの魅力」はPC画面ゆえ判断できず。

弟を殺された男がその「復讐」のために「商人」に身をやつして「現場」へ。
ジェームズ・スチュアート主演。

アーサー・ケネディのヴィックはいかにもな「上昇志向」。
血のつながりはないものの彼を実の息子以上に可愛がる父にドナルド・クリスプ。

彼は「國民の創生」(’15)「散り行く花」(’19)のD・W・グリフィス作品からのベテラン。
その他にもいろいろあるがジョン・フォード「わが谷は綠なりき」(’41)でアカデミー賞など。

「悲喜交々の物語」が印象に残る内容。
映像としては冒頭の手綱越しのショットがなかなか。

「取っ組み合い」が馬の下をくぐる「工夫」などもあり。
ちょいと「ミステリー風味」もあったりして。

敢えて文句を言うならヒロインのキャシー・オドネルの魅力が微妙なことか。
クリス・ボルトの「怪優」ジャック・イーラムの「味わい」を忘れずに。

デイブのアレックス・ニコルの「哀しさ」も同様。
ケイトのアリーン・マクマホンとチャーリーのウォーレス・フォードの「脇役」が何とも。

同じ監督の作品では「ウィンチェスター銃'73」(’50)を是非。
あるいは「ランド・ラン」にふむふむと思う「シマロン」(’60)などいかが。
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