退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「もらってしまった『海』とB級感が心地よい映画あるいはマッチョをおちょくるホラー映画」について

2022-08-09 03:16:42 | Weblog
くもりときどき晴れ。また暑くなる。

上間陽子「海をあげる」を読む。

「裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち」から3年。
著者が紡ぎ出した「答え」がここに。

娘風花に救われつつやはり「身を切る内容」になった模様。
こういうかたちでしか言葉に出来ないだろうと思った通り。

やはり和樹が印象に残るものの。
七海に対する「施設の川上さんの酷さ」たるや。

「私の思い通りに行動しない者は許さない」という「暴力」がここにも。
それで他人を「救っているつもり」なのだから何ともはや。

「沖縄への差別」についても少しだけ触れていて。
「哀しみ」を絞ったら「透明」になったような文章が素敵。

アンディ・サーキス「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」(’21)を観る。

前作より「B級感」が増したか。
主演トム・ハーディの「ダメ男感」も手伝って。

ウディ・ハレルソンが実にいい感じ。
どこまでもナオミ・ハリスを求める姿よ。

「カーネイジ=carnage」は「大虐殺」という意味らしいが。
少し大げさかも。

「エイリアン絡みの『弥次喜多道中』」ということで。
主人公に「付き合う」ミシェル・ウィリアムズとそれにまた「付き合う」リード・スコット。

コンビニ店主のペギー・ルーも悪くなく。
「続編」としてはよく出来ていてグッド。

ジャック・ベンダー「チャイルド・プレイ3」(’91)を観る。

今回はなぜか「陸軍学校」が舞台で。
黒人の幼年兵タイラーに狙いを変えたチャッキーとそれを阻止しようとするアンディの姿など。

「ベトナムの勇士」である校長や理髪師の死に方を見ると。
実は「マッチョ」をおちょくっていることが伺える。

「ヘタレ」なホワイトハーストの「行方」もその推測を支え。
最後に「遊園地」が出て来るのは「舞台装置」としての面白さゆえ。

チャッキーの表情の豊かさが魅力の大本。
とにかく人形を創ったデヴィッド・カーシュナーの「手柄」。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする