退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「水素の力と老人パワーあるいは英国の歴史を振り返ること」について

2018-03-07 02:45:56 | Weblog
快晴。風はやや冷たく夜に体感が冷える。

深井有「水素分子はかなりすごい 生命科学と医療効果の最前線」を読む。

パーキンソン病、アルツハイマー病、糖尿病などの改善。
あるいは動脈硬化抑制、抗疲労効果など。

巷で売られている「水素水」には眉唾なところも多いけれど
どうやら医療現場で用いられているのは確か。

それにしても齢八十四になる著者のエネルギッシュさには脱帽。
まるで「働き盛りのジャーナリスト」のよう。

おまけに「地球はもう温暖化していない」という著作まである模様。
是非とも読んでどういう筋立てなのか確認したいところ。

少なくとも本書における著者の態度は好ましく。

トーマス・アルフレッドソン「陰謀のサーカス」(’11)を観る。

原作はジョン・ル・カレの「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」。
74年に出たものを何故今さらと思いつつ。

舞台は東西冷戦下のイギリス秘密情報部。
上層部にどうやらソ連のスパイがいるらしいのだがというお話。

ジョン・ハートは「エイリアン」(’79)のように冒頭で死ぬ。
ゲイリー・オールドマンの「老けぶり」がなかなか。

コリン・ファースは「アナザー・カントリー」(’83)を思い出す。
ベネディクト・カンバーバッチは「儲け役」といった感じ。

最初に「資本主義」が生まれた国であるせいか
二重スパイだったキム・フィルビーを初めとして英国にはこの種の話が少なくなく。

ケンブリッジ・ファイブ」というのも覚えておいていいだろう。
「優秀な学生」ほど「共産主義」に惹かれる時代があったということで。

それはむしろ「資本主義の酷さの裏返し」だと思った方がわかりやすい。
ただし「理想としての共産主義」は「スターリンの粛清」を経て「プーチンの独裁」に。

ロシアによるアメリカ大統領選挙への「干渉」を思えば
現在は「冷戦」ならぬ「デジタル戦」だと思えばいいのか。

ちなみにサマセット・モームには「アシェンデン=秘密諜報員」(’28)という作品など。
「大英帝国の維持」のために生まれた「スパイの伝統」が生み出す「歴史」よ。

この種の「現実」があることを認めた上で
「異なるゲーム」のプレイヤーでいたいと思うことしきり。

ちなみに「ゲイであること」が「病気」だと見なされていた時代でもあり。
「人工知能の父」アラン・チューリングもその「犠牲」に。

本作でもそうした描写があることを忘れずに。
いかにも「英国風な作品」であることは間違いない。
コメント
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