退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「真のドラマ」について

2014-02-21 02:07:38 | Weblog
晴れ。いくぶんおだやか。

山根貞夫・安井喜雄編「加藤泰、映画を語る」を途中まで読む。

伊藤大輔に「ホレた」理由がまざまざと理解でき
なおかつそのシーンの「口伝え」が素晴らしく魅力的。

「真実」にこだわる姿勢も素敵で
なるほどこうして「作品」を作る「作家」だったことがわかる。

語り口がどこか淀川長治に似ているのが面白い。
「不勉強」という言葉の意味がつくづく身に染みる次第。

「活動写真」という形で好きになったものが
徐々に「変質」していくのを見る「辛さ」がしのばれる。

「スター・システム」を否定しているあたりについても納得。
ただし「映画」が数多くの人々に観られるためには「必要悪」かもしれず。

ちなみに地元の「矢場町」という土地は今
「矢場とん」という食べ物屋が「上京」するようなことになってもいる。

好ましいか好ましくないかで言えば残念ながら後者。
著者の言う「矢場」とはずいぶん異なるものだから。

要は「色っぽい場所」であったということ。
詳細はぜひ本書まで。

さて。

深夜に浅田真央の「渾身の演技」を知る。

よかったよかった。
これで彼女も心置きなく引退できるだろう。

彼女のエッセンスが詰まった演技は順位に関係ない出来栄え。
「それが彼女」だと言える「証拠」を残したのだから後ろ髪ひかれることもないはず。

そうか「物語」はこういう展開を見せるのか。
そうした「本物のドラマ」ならいくらでも観たい。

「本物の力」を知ると
人は「いいかげんなこと」は出来なくなる。

その種の「呪縛」に人はもっと敏感であっていい。
コメント
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