退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「仏教と坐禅とクモ」について

2013-06-22 03:32:05 | Weblog
雨。激しくはないがずっと降る。

末木文美士「仏教vs.倫理」を読む。

いわゆる「理性」で対処できないものを扱ってきたのが仏教であり
その「先人の知恵」を生かしてもいいのではというのが著者のスタンス。

ある種の考えの下に立つと「世俗の倫理」はむしろ否定されたりする。
ただしその考えを誰もが貫けるわけではなく。

誰もが認める「正しさ」がない以上
やはりここでも疑いつつ進むしか道はなさそう。

横尾忠則「坐禅は心の安楽死 ぼくの坐禅修行記」を久方ぶりに再読。

40年近く前に著者が体験することになった坐禅についてのあれこれ。
相当に「あやしげ」ではあるものの「体験報告」としては面白い。

どういうわけか昔からこの人にはどこか惹かれるところがあって
「画家の日記」という分厚い本も読んだことがある。

基本的には「論理」を重んじるものの
その「いいかげんさ」を知るとついつい「感じること」にも魅力が生まれ。

「坐禅」するかどうかは別にして
とりあえず「ボーッとする時間」があった方がいいことだけは確か。

深夜「スパイダー・パニック」(’02)をTVで観る。

デヴィッド・アークエットが主演で
今ではすっかり大人になったスカーレット・ヨハンソンも出演。

産業廃棄物を捨てた池で育った虫をエサにして巨大化したクモたちが
小さな町で大暴れするというお話。

設定は「公害」が取沙汰された70年代のものだけれど
「笑い」のまぶし加減が心地よく大いに笑える出来。

クモたちは「グレムリン」(’84)のようでもあり
「アタッキング・キラートマト」(’78)のトマトのようでもある。

そもそも虫が巨大化するというのは「放射能X」(’54)の50年代テイスト。
CGのおかげで動きがスムーズなのがいいところ。

もっとも「クモ嫌い」の人々にとっては「悪夢」のような作品だろう。
繭に包まれながら生き延びるおばあちゃんがなかなか。

メーテレの作品選定に関わっている人の目は確か。
次回は「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」(’03)を再見することになりそう。
コメント
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