退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「人間=妖怪もしくはアンドロイドであること」について

2012-12-09 02:28:20 | Weblog
晴れ。風強く冷える。

本は持って出たものの読まずに終わる。
いつもと違うペースでいささか不調な気分に。

とはいえいざ仕事が始まるといつもの調子に戻る。
「下手な考え休むに似たり」か。

深夜テレビ欄で「妖怪人間ベム」の文字を見る。

ボニージャックスが歌う主題歌とともに昔のアニメを思い出す。
「早く人間になりたい」というのが彼らの切実な願い。

その一点でたとえば映画「アンドリュー」のロビン・ウィリアムズと同じ位置に立つことになる。
「妖怪人間」も「アンドロイド」も人間でないがゆえに敢えて「人間」を照らし出すことに。

「人間になりたい」のは「人間ではないから」。
その前提は自分たちが「人間に劣る存在」であるということ。

彼ら彼女らの「一途さ」が
むしろ「だらしない人間」から見ると「いいもの」に見えたりする仕組み。

その姿は「人間が描く理想」に近く
政治学者丸山真男の言う「民主主義」を維持することと似ている。

とはいえ「理想」はあくまで「心に抱くもの」であって
いざそれを強引に実現するとなるとあらゆる「悲劇」をもたらしたりもして。

アキレスの亀」のように生きること。
おそらくはその「パラドックス」あたりが適当な落ち着き先のような。

さて。

「人間」が実は「妖怪」であったり「アンドロイド」であったりするのだと思えば
答えは簡単に出たりするのだが。
コメント
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