かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

目の付け所

2006年09月09日 20時47分13秒 | 雑談
数学の問題を解いていると、目の付け所を間違えると手も足も出ないどころかかえって迷宮に入り込んでしまうということがある。数学に限らずそうなのだが、要するに着目するところを間違えると、せっかくの情報も生かせないことがあるというわけである。
よく言われることだが、今の世の中には情報が氾濫しているといえるくらいに飛び交っている。それらを全て同じように処理するのは容易なことではない。そこで取捨選択を行わなければならないわけだが、そこが問題である。ここで間違えると、迷宮入りが待っている。そして、あとで「そういえば、・・・」と気付いて悔やむことになる。見ているのに見ていないということである。
ものには見方があり、見るべきポイントがあるということである。局所で大局を論ずる愚もあるだろうが、当世ではむしろ大局を把握するために適切な切り取りが要求されるということのようである。