かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

回診の意義とは・・・

2007年05月31日 18時14分10秒 | 臨床実習
学生向きの回診の意義、である。それは「患者を診るだけでなく、その科の先生達を見る」らしい。
今日は朝8時からチャートラウンドと回診があったのだが、8時過ぎにいってみたら学生は誰もいなかった。次に学生が来たのはそれから1時間ほどしてからだった。結局回診中に1人合流したが午前中に来たのはそれだけだった。回診は5階の病棟と14階の病棟の血液内科の入院患者全員を見て回っていたようだった。時には教授自ら我々学生に教えてくれたり(GVHDの皮疹が多かった)、周囲の先生に教えてもらったり、でかなり勉強になった。中でも、触診をさせてもらったのはかなり印象に残った。弾性硬とはどういうものかを知ることができた。何人もの学生に触らせてくれた患者さんには感謝するほかない。血液内科の教授がかなり若いせいか、すたすたと先に進んでいってしまうのがこれまでの回診とは違う光景だった。
午後はクルズスまでの間に昨日指摘されたレポートの最終チェックをやった。わりとすんなりと通ったので、修正したものを提出してきた。
クルズスは多発性骨髄腫についてがメインだったのだが、日赤医療センターの紹介をはじめとしてなかなか含蓄に富んだいいクルズスだった。ちなみに、広尾近辺は中学生、高校生の頃にわりとなじみのあった場所である。

朱が入ってよくなる?

2007年05月30日 20時51分27秒 | 臨床実習
今日は先生が午前中外来ということなので、午後からの実習となった。実習といっても、クルズスとレポートの添削だけなのでそんなに大したことはやっていない。
午前中、レポートをまとめていたらいつのまにか出かけるべき時間を過ぎており、急いで準備をして出かけたもののやっぱり遅れてしまった。
クルズスは特に顕微鏡の画像を色々と見せられた以外には大した印象はない。血液内科は鏡検のウェートが大きいので、見せられるだけでもかなり勉強になった。
イマチニブの話が出たのだが、肺ガンのゲフィチニブと混ざっていてその当座はちょっと混乱を来した。
クルズスが終わってしばらくしてから、先生が実習室まで来てレポートの添削をしてもらった。かなり事細かに聞かれて、色々朱を入れてもらった。突っ込まれたところを直そうと思って、外来カルテも入院カルテも見たのだがわからないところが残った。見ているところが間違っているのだろうか。
帰り際に図書館で必要な論文を見てから、雨の中とぼとぼと帰ったのだった。

やはり大学病院は・・・

2007年05月29日 17時40分44秒 | 臨床実習
今日は午前中は担当の先生が不在とのことで、午後からの実習。場所は五反田のNTT東日本関東病院で、初期研修先としてはなかなかの人気を誇る病院である。
中に入ってみると、かなりきれいな病院で手入れが行き届いている印象を受けた。しかも、明るくて外来待合室は吹き抜けになっていて開放感もバッチリ。患者の側からすると、やはりこういうのがいいのだろうか。
血液内科の話は標本の鑑別だけで、後は病院の設備の見学になってしまった。内科の中で顕微鏡をのぞいて直接診断するのは血液内科だけといってもいいくらいで、血液内科の特長ともいえるかもしれない。もっとも、病理に進めばありとあらゆるものを鑑別する必要があるだろうが。病理医も進路としては考慮のうちではある。
病院の設備は素晴らしかった。東大病院よりもずっといい。ちなみに、近くという観点からすると一番近いのは慶応で、次は女子医大になってしまうので、この観点だけで決めるのはかなり危険である。
やはり人気にはそれだけの理由があるようである。あちこち見に行くくらいはしないといけないだろう。実習とまではいかなくても。

一見どこもおかしくない病気

2007年05月28日 21時45分03秒 | 臨床実習
精神疾患などもそうだろうが、今日会った患者さんはまったくそのような感じであった。元気そうで、入院生活にいささか退屈している様子だった。
今日から1週間は血液内科。白血病は目に見える腫瘍ではないので、元気な人は本当に元気である。
9時半に14階の実習室でオリエンテーションを受けて、担当の患者さんに挨拶をした。昼まで予習と情報集めをした。午後は無菌治療室の見学があって、その後患者さんに話を聞きにいってきた。患者さんは同い年で、どういう風に話に入ったらいいのかというのは、ちょっと困った。その患者さんも大病を患ったこともないそうで、急性骨髄性白血病にかかっていることがわかってびっくりされたそうである。特に目立った自覚症状もないので、問診といっても雑談で終わってしまった。検査値は確かにおかしいのだが、自覚するほどでもないようである。
話を終えた後はそのまま帰ることにした。今日は3時頃に終わってしまった。
明日は午後から外病院で、午前中はなしというスケジュールである。

お祭りダブル

2007年05月27日 17時44分43秒 | 一般
今日は五月祭に行ってきた。麻疹の抗体は持っているので感染のおそれはまずないだろう。日なたは暑かったが、そのせいか野球部の出店はかなり売れ行きが好調のようだった。かき氷屋には打ってつけの天候であったろう。
私もほんの少しだけ寄付をさせてもらった。ついでに1杯のかき氷を注文したので、5000円のかき氷である。普段同学年が払っている額を考えれば、申し訳ないくらいの額なのだが、また機会があったら何らかの形で寄付をしたいと思う。
キャンパスの中を一通りまわった後で、涼しいところで休憩して湯島天神まで足をのばした。湯島天神でもちょうど例大祭をやっていて、店がたくさん出ていた。子どももたくさんいた。何とも微笑ましい光景だった。ついでに参拝してきた。学業成就の祈願をしてきた。家の近所の神社よりも御利益がありそうである。もっとも、御利益目当てに参拝をするのはあまりよくないらしいが・・・

愛車入院

2007年05月26日 17時37分55秒 | 一般
そろそろ車を買って2年になったので、申し込んでおいた車検の日取りが今日になった。そのため、今日はディーラーまで車を運んだ。帰りは当然歩きと電車である。場所が金町なので、電車だと帰り道がちょっと複雑である。
今日はとりあえず自動車重量税と自賠責保険料と印紙代合わせて69730円を払った。以前バッテリーを上げてしまったことがあるので、おそらく今回交換となるだろうとは思うが、あといくらかかるかは正直なところよくわからない。とりあえず、合計15万くらいにおさまってくれればいいと思うのだが、どうなるだろうか。
帰りは常磐線を使ったのだが、JRでずっと行くか千代田線を使うかで少し考えた。結局北千住で乗り換えてそのままJRを使うことにしたのだが、かなり混んでいていやになった。おまけに、秋葉原に出ればよかったものを勘違いして新宿まで回り道をしてしまった。おそらく若干安くあがっただろうが、地下鉄経由の方がよかったようである。車検が終わって受け取りに行くときには、違う経路を使うことにしよう。

小児科最終日

2007年05月25日 18時33分58秒 | 臨床実習
今日は凄まじい雨。朝からいきなり教授試問で、寝ぼけ気味の頭に活を入れてから出かけた。早めに行って、みんなに配る自分のレポートを先生の分も合わせて都合7部コピーした。試問自体は特にきつく突っ込まれることもなく、聞かれたことが答えられなくても特別問題にはならない。教授が学会を控えていたこともあり、駆け足で1時間半ほどで終わった。入院患者だけをみて小児科の全貌はわからないので、来年次の実習で外来を見学することになるらしい。
ちなみに、小児科は大学当局から明日からの五月祭の開催についてのコンサルトを求められたらしい。当局は中止にしたがっていたらしいが、学生の前に遂に折れたとのことである。しかし、例年とは異なり麻疹の前に物々しくなるかもしれない。
凄まじい雨は相変わらずで、昼まで待つ間に健康診断を受けてきた。毎年終わり頃に行くせいか殺人的な混み方なのだが、今日はそんなことはなくかなり快適だった。そして、あっという間に終わった。これが正しいあり方なのだろう。
昼に臨床講堂で夏期病院実習の説明会に行った。夏期病院実習に参加するかはわからないが、とにかく話を聞くだけ聞いてみようと思ったわけである。説明会が終わるやいなや、さっさと退散して帰宅。帰ってから爆睡してしまった。やっぱり疲れていたらしい。

Viva! 博士!

2007年05月24日 18時10分10秒 | 臨床実習
我が班には正真正銘の博士が一人いる。彼の投稿したpaperがこの度めでたくacceptされたようで、我が班でcerebrateして差し上げた。とはいっても、上機嫌の博士が昼食を我らにごちそうしてくれたので、こちらの方が受けたものは大きいが。
そのせいか、午後のクルズスは頭がぼんやりとしていて聞いているのが精一杯だった。眠くはなかったが、しばらくぼんやりは消えなかった。
しばらくレポートを見直して必要なところを修正して、そのまま帰ることにした。
話が前後するが、午前中は病棟実習だったが昨日入院した男の子の具合が急に悪くなって、病室について行ったところまた新しいものを見ることができた。痙攣というと手足をぴくぴくさせるものを思い浮かべるが、「静かな」痙攣だった。上肢の緊張と瞳孔の散大、しゃっくり様の呼吸数の増加くらいだった。この症状はセルシンの投与で治まったので、ついでに中心静脈ルートをとることになり、経過を見ていたが、上手くとれずに何度も穿刺しているうちにクルズスの時間を過ぎていて結局クルズスをスキップしてしまった。
明日は朝に試問があってそれで小児科は終わりである。

程度の問題

2007年05月23日 18時20分04秒 | 臨床実習
今日の午前中は小竹向原の心身障害児総合医療療育センターへ行ってきた。小竹向原駅に8時半に集合ということだったのだが、来たのは4人でほぼ予想通り。予想外だったのは出席を取ったことだった。
しばらくは外来見学で、脳性麻痺の人や低身長の子どもが来た。低身長の子どもを見ていると思わず笑みがこぼれるくらい、元気そうに動いている子どもというのは微笑ましいものである。無論、病院に来ているわけだからなにかしらの異常を抱えているのだが、それだけ他の患者の症状がすごいとも言える。
最後に施設内をざっと見学して昼頃に終わった。先生の口調が何とも眠気を誘うもので、緊張感はあまり感じなかった。誰も白衣を着ていないので誰が医師なのかもよくわからない。
その後池袋に移動して昼食。小竹向原駅の周辺にはあまり良さそうな場所がなかったので池袋に移動したわけである。
午後は大学に戻って病棟で実習。なのだが、午後に病棟に行ったのは私だけだった。他は直帰(もちろんそのまま家に帰ったわけではなかろうが)。
ちょうど脳波の検査をやるというので、そのまま検査に立ち会った。視覚の機能を調べるための脳波検査では普通は図形を見つめるのだが、子どもではそれはできないので、眠らせておいて目に光を明滅させつつ入れるのである。これがなかなかすごい。暗い中でフラッシュを何百回とたくようなものなので、例のポケモンではないがある意味危険な検査といえる。その場にいる大人にとって。
脳波を見ていたが、なかなかいい結果が得られたらしい。非常に勉強になった。
あとはレポートのもとをチェックしてもらったくらいで今日の実習は終わり。
暑い上に移動が多くて大変だったが、なかなか楽しい一日だった。

カテーテルと妙技

2007年05月22日 18時09分42秒 | 臨床実習
今日の午前中は心カテ室で見学。見ているだけでも大変さがよくわかる。以前生理実習で似たようなものがあったが、小さい子どもの血管に入れるというのはやはりすごい技術だと思う。医者というのは勉強するだけでなく技術も必要ということである。内科にせよ外科にせよそういう技術を要するのは患者を診察する以上は欠かせないというわけである。
心カテ室を11時ころに退出し、病棟に行った。新しい情報がないか一通りPCでチェックして、用意してきた発表用の資料にいくらか補足を加えて、午後のチャートラウンドに備えた。
午後のチャートラウンドでは一番前の席に陣取った。学生の発表が最初にあるので、動きやすいという意味でである。順々に選んだ患者一人について簡単な病歴とこの一週間の様子などをいうのだが、3分以内というのは意外に短いもので緊張も手伝ってか、ついつい早口になりがちである。何とか乗り切った。
そのあとは先週同様、他の患者についての情報を延々と聞き、今週は教授回診に行く必要がないのでそのまま終了となった。