かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

集中力と根気の勝負

2018年09月09日 23時10分54秒 | 試験
夏の試験シリーズの最終戦が今日の総合内科専門医試験である。
内科全体が試験範囲ということで、その範囲の広さにまず気が遠くなりそうになる。神経はだいたい解けるので問題はなさそうだが、残りの消化器、呼吸器、循環器、血液、腎臓、内分泌代謝、膠原病など認定内科医以来のお勉強ということで、その頃とは治療法も変わっている部分も多々あって、5月から勉強を始めたが医学の進歩についていけてない自分を否が応でも再認識させられた。本当に身を入れられたのは危険物取扱者試験が終わってからのこの3週間ほどだったような気もする。
試験場に指定されたのは五反田で、少々家からは遠い。中には市ヶ谷という人もいたようで、その近さはできれば代わってほしかったくらいである。おそらく生真面目に早いうちに書類を出したのがいけなかったのだろう。
試験は2時間が3セット。試験範囲の広さもさることながら、困るのはこの時間の長さである。ここまでの長時間の集中を強いられるのはなかなかなく、また現在の自分の集中力と根気がどのくらい保つのかは若干不安が残った。
そんなわけで始まった1コマ目はAタイプが85問。ある程度は条件反射で答えを出せる問題もあり、1時間足らずで一通り解くことができた。2周解いて時間が余ったので退出した。結局のところ、いくら考えてもわからないものはわからないと割り切ることも必要であろう。
そして、人が少ないうちにトイレに行って用を足すことにした。事前の情報ではトイレには行列ができるという話があったので、先手必勝ということで押さえておくことにした。
1時間の休憩を挟み、昼から2コマ目になった。だいたい心理的にも中盤が一番つらいのは案内の通りで、しかも85問の中にX2タイプが混じっておりここは正念場と気合いを入れた。とはいっても、感覚としては次から次へと問題をこなしていくのは何も変わらない。またまた2周解いたあとでさっさと退出してきた。
休憩時間が長く、かといってすることはなく、話す相手もおらず、しかたなく屋上に行ってしばし日なたぼっこ。太陽の光が心地よく感じられたが、タバコを吸っている人がいてやや煙たい思いもした。
40分の休憩の後、最終コマを迎えた。疲れはあるものの先を考えることなく臨めるので、気分は最終回に登板するクローザーのようであった。問題は80問とやや少なめで、Aタイプばかりだったので解くのにかかる時間も前の2セットよりも短かった。例によって2周解いた後で退出。とりあえずそれで終わった。
全体を通して、意外と集中力を保てたのは驚きだった。以前の集中力と根気の欠落に悩まされた頃よりはましになっているようである。ただ、今回は慣れ親しんだ勉強と試験というパターンでの集中力だったので、全般的なものとしてはどうだろうか。その点は不安が残る。
結果が出るのは12月はじめとのことで、もはや人事は尽くした。後は天命を待つのみ。

合間の勉強で臨む

2018年08月18日 16時12分48秒 | 試験
今日は危険物取扱者試験の日。既に乙3と4を持っているので、法令と物化は免除になり性消の10問だけなのだが、東京は2つまでの同時受験ができるので今回は5類と6類を受けることにした。甲種の受験のためには乙1か6・2か4・3・5が必要なので5類は必須として、1か6のうちの6類を選んだのは、対象となる危険物が6種類しかなく勉強がしやすいからである。
特にこの夏は2つ専門医試験を抱えているのであまり危険物取扱者に割ける時間がなく、旅行中も危険物取扱者の勉強をしていた。
さて、2つの同時受験だと問題数は10問×2=20問、時間は35分×2=70分となるわけだが、多くの問題が勉強をしていて似たような問題を見たことがあったので、条件反射的に解けてしまうものが多く時間もそれほどかからなかった。6類でスロッシング現象という言葉を見たときには、思わずにんまりとしそうになり危なかった。
途中退出できそうなところですぐに出てきて、試験会場を後にした。

集中力との勝負

2018年08月05日 23時19分32秒 | 試験
今日は認知症専門医試験の日。
本当は去年受けている予定だったのだが、どうしても症例レポートを書きあげることができずについつい今年に延ばしてしまった。今年は早々に書き上げることができて、出願するに至ったのはどういう変化なのかはよくわからないが、一年経って頭の具合がよくなったのだろうと解釈しておくことにする。
さて、相変わらずの暑さの中で外に出るだけでもしんどい中であったが、会場は地下鉄の駅に直結していてそれだけでもだいぶありがたかった。会場は天井の広いイベントホールで、空調がほどよく効いていてなかなかよかった。
試験時間は2時間で、問題は106問だったので1問あたり1分強の計算である。もっとも、ほとんどの問題でそんなに解くのに時間はかからなかったので、最後まで解き終わるのには1時間ちょっとで済んだ。困ったのは1時間ほど経ったところで集中力が切れかけてきたことで、これはここしばらくの悩みどころでもあるのだが、こういうときは本当に困りものである。ウルトラマンよろしく1時間ほどの集中力タイマーがセットされてしまったような感じである。ところで、学会指定のテキストブックはさすがに古い箇所がいくつかあり、社会制度関連は新しくなったところが出題されていたのと、DLBの新しい診断基準にそった問題があったのは印象的だった。どちらも最近出たガイドラインにしっかり載っている話だったので、おそらく大丈夫だったはずである。画像問題はわりと素直なもので、想像していたような難しい問題ではなかったように思った。病理の画像もあったのだが、写真が粗かったのはご愛嬌といったところか。
問題を2周解いて、時間が20分ほど余ったので退出してきた。
試験監督に見知った人がいるとちょっとだけやりづらい感じもしたのだが、反面緊張を多少解くことができたので、まあよしとするか。
結果が出るのは秋になってからだろうから、とりあえず頭を次の目標に向けて切り換えることにする。

悩ましい選択肢

2016年08月06日 23時20分28秒 | 試験
今日は頭痛専門医試験の日。ここしばらく準備にかかりっきりになっていたが、もし父が生きていたらやりにくく感じたか、あるいはおかしなプレッシャーを感じてしまったかもしれない。
場所は都市センターホテルで、一年前には神経内科専門医試験で来た場所だった。あのときも暑かったが、今日も暑かった。もっとも、去年はスーツ姿だったのだが、今年はそんな必要はない分だけだいぶ楽ではある。
受験者は全部で60人以上はいただろうか。去年のおよそ倍くらいらしい。去年が少なすぎたのか、あるいは今年が多いのかはよくわからないのだが、来年から色々と受験資格で細かい変更が入るようなのでおそらく今年が多いのだろうと思っている。
肝心の試験は、200問を3コマに分けていたのだが、1コマ目が80問(80分)、2コマ目が67問(80分)、3コマ目が53問(70分)という配分で、難易度や問題文の読解にかかる時間を考慮してそういう配分になっていたのだろう。ちなみに、少し前に出版された問題集からは全く同じ問題もいくつか出題されていたので、脳卒中のときとだいたい同じようなことなのかもしれない。up-to-dateな問題としては、去年の学会で取り上げられていたCGRPに対する抗体を絡めた出題があった。これは予想通りだったのだが、中には意図を測りかねた問題もあったりして、全部を一通り解くには制限時間の6割ほどを要した。しばしば出くわしたのは、2つ正解を選ぶ問題で1つはわりと有名な選択肢になっているのだが、もう1つがマイナーなものになっているパターンで、まだまだ勉強不足ということなのかもしれない。
試験が終わった後は新宿に行って嫁さんと合流し買い物をしてから息子をお迎えに行った。ちょうど近くの商店街でお祭りをしていて息子は大はしゃぎだった。

わりと和やかな時間

2015年07月11日 17時28分25秒 | 試験
今日は神経内科専門医の二次試験。首尾良く4週間前の難解なペーパーテストをくぐり抜けた後の最後の関門である。二次試験は口頭試問なので、時間は個々でばらばらなのだが、あろうことか私の指定された時間は午後3時であった。それに間に合うように家を出ると、外はものすごい暑さでスーツ姿にはちょっと堪える気温であった。
会場までは地下鉄を使えば家から30分とかからないのでいいとして、肝心の試験内容はというと、20分の口頭試問が2回あり、片方では診察手技を交えながらの口頭試問で、もう一方は出願時に提出した経験症例リストと症例サマリーを基にした口頭試問、ということになっている。
まず最初の面接室に入ると、持ってきた診察道具を出すように言われた。父の使っていた診察鞄で持って行き、自分の道具の他に最後まで父が使っていたハンマーも一緒に入れていった。試験官はまず最初に私が用意していった道具の中に聴診器が入っていたことで少しいい印象を持ってくれたのか、全体を通して和やかな雰囲気で進んだように思えた。ただ、いきなりNIHSSをとるように言われたときにはNIHSSの書かれた紙を持って行かなかったことを少々後悔した。うろ覚えで、できる限りやったが大丈夫だっただろうか。あとは正常圧水頭症のことをいくつか聞かれたが、正常圧水頭症は正直なところあまり勉強していない部分でもあり、答えられなかった部分もあって冷や汗をかかされた。
次の面接室では提出した症例サマリー10例のうち質問があったのは3つのみで、リストに書いた疾患についての話のほうが長かったので、昨日夜遅くに頑張って調べたことはほとんど役に立たなかった。ただ、たまたま自分の研究の関連で色々調べていたことを聞かれたのはラッキーだった。20分の予定だったが、開始が遅れ、終わったのは規定の時間よりも早かったので、実質15分ほどで終わったようだった。

まじめに結果が心配

2015年06月13日 23時51分54秒 | 試験
神経内科の専門医試験を受けるため、久しぶりに東大の駒場キャンパスに行ってきた。神経内科専門医はかつて合格率2~3割といわれ専門医のなかでも難易度はかなり高い部類とされていたようだが、現在はだいぶ合格率も高くなってきたらしい。ただし、楽観はできないのは勉強していてつとに感じたことである。
今回は一次試験で、ここで合格しないと来月の二次試験に進めない。一次試験はマークシートのペーパーテストで、二次試験は口頭試問と実技試験である。
さらに、大事な仕事として来年以降に生かすために出題された問題をいくつかまるまる覚えて帰らなければならない。
必修問題、一般問題、臨床問題が各100問ずつ出題され、合計300問という構成は特に変わらなかったが、難しかったのも同様だった。必修問題であろうと手加減は一切なく、国家試験のように8割の絶対基準などと決めたらほとんどの受験者は不合格になってしまうだろうと思わせる難しさだった。
1週間ほどで結果が出るのはせめてもの幸いというものだろう。覚える予定の問題は一言一句、句読点に至るまで丸暗記して用意しておいた紙に書き写しておいたので、こっちはひとまず達成できた。
あとは、合格できているか、本気で心配になるような出来であった。

久しぶりの試験

2014年07月06日 23時49分41秒 | 試験
今日はいよいよ脳卒中専門医試験。遅刻しないように十分に時間に余裕を持って砂防会館に出かけた。駅から会場に移動する途中で蝉が鳴いていることに気づいた。だいぶ暑くなってきたし、夏も近いか。
事前に市販の問題集を解いてから行ったが、レベルとしてはややそれよりも高めで、イメージとしては認定内科医の過去問と本番で感じる難しさの違いくらいだった。むしろ、あの問題集に出題されているレベルのことを足がかりに考えるような問題が多かったような気がした。
なお、会場は冷房が効いていて寒く感じた。
試験は120分100問を午前・午後で計2セット。午前の部はAタイプが100問で、午後は26問がAタイプ、残り74問がX2タイプだった。リハビリの細かい部分や脳卒中とは関係なさそうな問題もあった。t-PAの慎重投与と禁忌が改訂されたことに絡んだ問題がいくつか出題されていたが、これは予想通りで勉強しておいた。ただ、不覚にもCHAD2-VAScスコアは忘れていて、昼休みに急いで暗記しておいたら午後にもまた出題されていたので助かった。
午後は混むのを避けて少し早めに退出した。嫁さんも無事に試験を済ませ、横浜に迎えに行った。横浜で産気づいたらどうしようかと思っていたが、杞憂に終わってよかった。

大学院入試2日目

2013年10月10日 23時48分17秒 | 試験
今日は口述試験の日であった。口述試験といわれて口頭試問のようなものを想像していったのだが、現実的には研究に向けての抱負を聞かれ、それから具体的なアプローチの方法を聞かれたくらいで終わった。朝8時40分に集合といわれたが、実際に始まったのは9時だった。専攻毎に次々と呼ばれていく様子は普通の面接と何ら変わりがない。だいたい1人あたり3~5分程度であったろうか。私の順番が回ってきたのは10時前のことで、思ったよりもかなり早かった。
3対1くらいを想像していたが、いざ中に入ると神経内科・精神科・脳外科の教授をはじめとして基礎系も含めた専攻の教授陣がずらっとならんでいた。ただし、実際に話したのは神経内科の教授と神経病理学の教授だけだった。
午前中で終わったので、結果的には午後の外来を閉じなくてもよかったのだが事前には予想もつかなかったので致し方ない。午後は病院で机においてあった過去問をゴミ箱に移した。

大学院入試1日目

2013年10月09日 23時41分17秒 | 試験
今日は水曜日で外勤を休んだので久しぶりに朝はゆっくりであった。10時に間に合えばいいので、いつもよりもかなりゆっくりだった。
今日は筆記試験で午前中が専門科目で午後は英語。それぞれが1時間半ずつの制限時間だった。
専門科目は2問解答する必要があり、1つは自分の志望する教員の出題した問題を解き、もう1つは一応専攻毎に問題が並んでいるがそのうちのどれを解いてもいい。それぞれ解答用紙はA3の両面に解答スペースがあるのだが、正直なところそんなに書けるとは思えなかった。最近全然字を書かないせいか、字を書き続けていると腕が疲れてきた。
英語はここしばらくの傾向通り大問2題で、前半は日本語でもよく、後半は英語で答えなければならない。文章の内容自体はわりと取っつきやすい問題だったが、いざ英語で答えるとなるとすこし困惑した。
試験が終わった後は、すぐに病院に戻った。ちょうど戻ったところでいきなりルンバールに呼ばれた。しかも珍しく失敗してしまった。肥満体で側弯もありそうな人で難しかったことは確かだが、うまくいかなかったのは残念。結局髄液がとれないままにステロイドパルスを始めたが、それでも済むあたりはさすがである。

認定内科医資格試験

2012年07月01日 23時38分45秒 | 試験
2月の終わりに出願し、ようやくこの日を迎えた。
場所はパシフィコ横浜。会場はここしかないので全国から受験生が集まってくる。ただ、天井がかなり高くて試験会場にはどうなのかと思わざるを得ない広さであった。1部屋に2000人以上がいるので顔見知りがいたとしてもどこにいるのかはほとんどわからない。
さて、認定内科医は内科のどの専門を目指すにせよ取得しておかなければならない資格で、取らなければならない足の裏の米粒という印象である。
試験は合計300問を330分で解くのだから、それほど時間の余裕はなかったかもしれない。中には結構細かい問題もあり、出来はどうだったろうか。
試験を終えて、何となく受かりそうな気がしたが、それが真か偽かはそのうちにわかることだろう。
余談だが、嫁さんが弁当を作ってくれたのがうれしかった。