かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

ありがたい助け船

2013年11月30日 23時52分27秒 | 医者仕事
今日は仕事もそこそこに、昼前に病院を出て神経学会の地方会に行った。今年の初め頃に入院していた症例を地方会に出したのでそれを見に行くのと、いざというときにフォローをするためである。発表は当時の受け持ちだった研修医(現3年目)がやることになっていて、何回も予演を重ねたものの専門家が集う場で飛んでくる質問は予想がつかない部分が残る。
ただ、幸運なことにちょうど同時期に島根で日本高次脳機能障害学会をやっていて、我々のボスを含め高次機能の専門家はそちらに行ってしまった可能性が高く、本当の意味での専門家はあまりいなかったのではなかろうか。実際に発表の場にいたのはおそらく脳血管障害の専門家が多かったように思った。飛んできた質問もあまり本質とは関係のない質問で、しかも座長がフォローしてくれるという実にありがたい展開であった。
我々もそうだが、当の発表者はもっと緊張しただろう。お疲れ様。

当たり外れ

2013年11月29日 23時45分42秒 | 医者仕事
今日は久しぶりに応急新患の当番。
日によって当たり外れがあり来ない日は全く来ないこともあるのだが、そうではない日もあるので予想がつかない。
結果から言うと、今日はそこそこ患者が来た日だった。そのまま簡単に終わりにできた人もいれば、別の日にまた来てもらうようにしたり、あるいは自分の外来でフォローアップする人もいた。
夜は研修医を何人か連れて、焼肉に行った。みんな頑張ってくれたのでその労いも兼ねてである。もちろん全額おごったが、想定よりも多少安かったから一安心であった。
来月から長期入院患者の担当が交代になるので、この3ヶ月間毎週金曜日にやっていた病状説明も今日が最後。来週からは少し早く帰ることができそうである。

ドタバタの後の外来

2013年11月28日 23時34分10秒 | 医者仕事
今日の午前中は一騒動だった。とある患者さんのMRIだったのだが、認知機能低下のために不穏状態になってしまい大暴れ。こういうときの力は手加減なしなので見た目で大したことはないと思っていても抑える側は大変になる。何とか静脈ラインを入れて鎮静剤を使ったのだが、どうも耐性がついているようで薬もなかなか効かず、かなりの量を入れてようやく眠ってくれた。検査中も動き出すのではないかと気が気でなかったが幸いにして検査自体は無事に行うことができた。
午後の外来は初診枠に入ってはいるものの、すべて再診だったので人数は多少多かったがスムーズに進んだ。すでに来ている人は全部見終わってしまい、次の人が来院するのを待つ時間があったくらいである。

穴あき布がない

2013年11月27日 23時29分31秒 | 医者仕事
昨日の話の続き。その患者の髄液検査をすることになったが、当院では処置の際に使う滅菌された穴あきの布は消毒して使い回しているためにこういうときにはあまり好ましくない。そのためディスポーザブルのものを頼んだのだがないという意外な答が返ってきた。そこでやむなく滅菌ガウンにはさみで穴を開けて使うことにした。感染制御部がいろいろうるさく言うわりに、こういうところでは案外抜けていたようである。
とりあえず、一般検査の結果を見る限り脳炎などではなさそうである。今度は外注検査を出さなくてはいけない。

夜更かしのつけ

2013年11月26日 23時25分36秒 | 医者仕事
昨日はたまたま夜更かししてしまい、今日は寝不足で仕事をすることになった。午前中は頭の回転が鈍く、あまりたいしたこともできないままに終わってしまった。
午後のカンファではあまり大した症例はなくあっという間に終わった。夕方くらいに頭の画像で相談されたのだが、久しぶりに思わず息をのんだ。話を聞くと症状とあわなくもない結果なのだが、もしこれが正しいとすると予後は厳しいうえに手の出しようがない。この病院に移ってきてからは初めてのケースになる。
帰ってきてからすぐに寝てしまったことはいうまでもない。

ただの次の日

2013年11月25日 23時20分31秒 | 医者仕事
何のかんので日曜日は予定が詰まっていてあれこれと動いていたので、あまり休んだ気にならないまま月曜日を迎えた。今週で11月も終わる。いよいよ最終週である。
当直の時に入院させた脳梗塞患者はその後症状が悪くなったようで、まだまだ不安定な様子である。昨日のうちにまたCTを撮ってくれていて、じっくりと画像を見ていると思ったよりも梗塞の範囲が広そうだった。そのあとでMRIを見直してみると、何となくうつっているようにも見えた。残念ながら症状は残ってしまうように思われる。

もりだくさんの休日

2013年11月24日 23時48分45秒 | 一般
発熱患者の件で起こされるまで夜中には電話がなく、珍しくしっかりと朝まで寝てしまった。朝の交代の時間帯にも何もなかったので、さっさと帰ってきた。
疲れは大したものではなく、少し休んだ後は今度は車のタイヤ交換。この前は雪道をノーマルタイヤで走ることになり大いに肝を冷やしたものだが、今年は早めに交換しておくことにした。
ついでにディーラーで保険の話をした。今日は嫁さん同伴で話を聞いてもらうことにした。こういう話はやはりしっかりと聞いておいてもらわなくてはいけない。そろそろ保険のこともまじめに考えなくてはいけない時期である。
今日は246がやたらと混んでいると思ったら、連休で銀杏並木を訪れる人が多かったせいらしい。思ったよりも時間がかかり次の予定に影響しないか心配になってしまった。
帰ってから着替えて、大学の野球部の先輩の結婚式二次会に出かけた。久しぶりに知った顔にも出会えて、近況をわずかながらきくことができた。普段は全くといっていいほど部活関連の人々に会うことはなく、何もわからなかったので耳新しく聞こえた。まるで浦島太郎だった。みんな確実に時間が過ぎていた。時間が過ぎていないのは私の頭の中のイメージだけだった。子供ができていても不思議ではないのは年齢を考えれば当たり前だが、違和感をおぼえてしまった。「士別れて三日なれば刮目して相待すべし」ということか。幸せを分けてもらったのと同時に、妙に考えさせられた一日だった。

夜の当番

2013年11月23日 23時52分25秒 | 医者仕事
休日の当直はしばらくやっていなかったが、今日の場合は明日も休みなので多少はましである。それまでは休みなので今日は昼まで寝ていた。睡眠は十分すぎるくらいだろうと思うが、寝過ぎるとかえって疲れてしまうので最終的にはとんとんといったところになりそうである。
当直の仕事は17時から。幸い引き継ぐ患者はいなかったので、新しく来る患者に対応するだけでいいのはありがたいことだった。
超急性期脳梗塞が来て、あわやt-PAというところだったが諸々の事情を考えて結局やらないことにした。自分としてはやる気だったのだが、今回は少し悩んでやめた。本当にやるとなればそれはそれで大変なことになるので、できれば当直帯ではやりたくないのが本音ではあるのだが、やっておきたいというのもあって区切りが難しい。

またしても居ないうちに

2013年11月22日 23時50分12秒 | 医者仕事
今日も脳血管障害の入院が続いた。秋から冬へと季節が移り変わろうとしている折、脳の血管は詰まりやすくなってきているのだろうか。そろそろ暖房も入るようになり、乾燥してくるので思った以上に脱水にはなりやすくなり、温度の急激な変化で出血も起こしやすくなる。そういう意味では脳血管障害が起こりやすくはなるだろうか。
それにしても、最近は留守にすることのある水曜日と金曜日に多い気がする。なぜだろう。
明日は休日で久しぶりの土曜の休みだが、夜に当直があるので手放しでは喜べない。せいぜい少し寝坊するのが関の山であろう。

ふれこみと実態

2013年11月21日 23時45分29秒 | 医者仕事
今日の外来に当院と連携している近隣のクリニックから当日紹介されてきた患者が来た。日頃からお世話になっているクリニックからの紹介なので、もちろん受けるわけだが、ふれこみではここ数日で急に歩行障害が進んできたということだった。実際に診てみると、たしかになかなか危なっかしい歩き方で歩いて入ってきたのだが、これは今に始まったことではなく、少しずつ悪くなっているのだという。下肢の近位の筋力が落ちていて筋萎縮も目立つ。診察してまず持った印象は廃用だったのだが、念のため一応CTも撮った。案の定何もなかったので、そのまま丁重にお手紙をつけて送り返すことにした。
普段当日に予約が入ることなどあまりない外来だが、たまにはこういうこともある。