かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

台風明け

2010年10月31日 18時09分31秒 | 医者仕事
当直帯はさほど重症はいなかったが、ちょこちょこ現れてそれほど大した切れ目は見られなかった。そのためにゆっくり休むことはできず、空いた時間は病棟に上がって経過表を書いたりしていたらあっという間につぶれた。ただ、朝の当直帯の終わる寸前に自分の受け持ちの回診ができて、カルテ記載も済ませることができ、当直が終わった瞬間に帰ることができたのはまずまずの収穫であろうか。
帰りも小雨というのか霧雨の降ったりやんだりであった。台風の影響はさしてないようで、その点は一安心。しかし、徹夜明けとなると体はそれなりにしんどい。日曜日なのがありがたい。

台風の中の・・・

2010年10月30日 15時57分34秒 | 医者仕事
折悪しく台風が直撃しそうで、雨風共にますます強くなるとのこと。こんな日に外に出たいわけがないのだが、今夜は当直なので出勤しないわけにはいかない。それはそれでしかたないからいいのだが、仕事はどうなるのだろうか。本当に出るのを断念させるような大嵐であれば、外来はきっと暇になりそうに思えてくるが果たしてそれはどうだろうか。
病棟は特に心配はなさそうなので、目下の心配は当直の仕事くらいのものである。明日の朝までの12時間が全て。昼間にしっかり体力を蓄えておくのが大事である。
とりあえずホットカーペットを出したところまではできたので、その上で寝ころんで寝てしまうというのが一番いい手段であろう。

暇な中で

2010年10月29日 23時03分18秒 | 医者仕事
受け持ちの一人が転科になって、さらに一人減って全部で四人になった。これは緊急入院があったときにほぼ間違いなくこちらに飛び込んでくることを意味する。というわけで、暇と隣り合わせの緊張感が微妙に漂う一日になった。
結果からいうと杞憂に終わったのだが、終わればどうとでも言える。何もしていないのに疲れるというのは結構嫌な疲れでもあるわけで、達成感も何もない。処方漏れと点滴のミスのチェックはいつもより入念にやるのは金曜日の鉄則。
帰ってきて今月分のクレジットカードの請求が来ていた。今月は少々本の買い物が過ぎたらしい。一人で苦笑いであった。

オカルト静脈

2010年10月28日 20時55分49秒 | 医者仕事
そんな名前の静脈はない。が、あちこちにある。
触れるのに針を入れるとするりと逃げていく悪魔のような静脈で、逆血があって上手く穿刺できたかと思いきや、外筒の留置を頑なに拒むのである。そこになるのに上手く刺さらないという、難度の高い人に限ってすぐ漏れるというのは一種の相場である。上手く留置できていないことが多いせいもあるだろうが、集中力もとられかなり消耗する。しかも、入れないわけにはいかないので成功するまではいつまでも試みなければならない。今は何とか最終的に成功しているが、そのうちに刺す場所がなくなってしまうのではなかろうか。

気管の中に

2010年10月27日 21時17分24秒 | 医者仕事
呼吸状態の悪くなった受け持ちがいる。ニューモチスチス肺炎の治療後で細菌性肺炎かと思い抗生剤を入れていたのだが、どうも経過がそれらしくない。呼吸状態がこのまま悪化すれば挿管になってしまう。
というわけで、気管支鏡で洗ってみることになった。ファイバーで声帯を見て気管にファイバーを通すので気管内挿管よりはやりやすいといえばやりやすいかもしれない。とはいっても、オリエンテーションがなかなかつかないので場所の見当は難しい。たまたま声帯が目の前に現れたのでその後はそれほど難しくなかったのだが、これはいわゆるビギナーズラックに属することであろう。
洗浄液を染色してさっそく鏡検してみたのだが、細菌は全くいなかった。あるのはマクロファージやリンパ球ばかりでそこに好酸球や好中球がちょこちょこ混じっていた。となると、怪しいのは薬剤性かそれともウイルスかという話になるが、種々の迅速検査は全て陰性だった。サイトメガロウイルスという可能性もなくはないので、ステロイドと共にデノシンを落とすことになった。これで呼吸状態が改善するといいが。

1日早く入ってくる

2010年10月26日 20時34分53秒 | 医者仕事
それもほんのちょっとした勘違いのためであった。今日は入院が入る予定ではなかったのだが、手違いで今日になったというわけである。そして、もう1つは昨日の夜に入った入院を割り振られたことである。そのために何かを忘れたわけではなく、忙しくなったというほどのこともないので、そう悪い話ではなかったのだがそれはそれとして準備が何もなければあわただしくもなろうというものである。
今日は特にやるべきことはなかったので、新しく入った患者の入院時のまとめを作ることが大事な仕事になった。あとは薬の処方や点滴の調節であった。
明日の新患カンファのことを考えれば、今日のほうが時間がある分だけよかったかもしれない。

週初めの仕事

2010年10月25日 22時21分15秒 | 医者仕事
月曜日というのは週末の明けで、すこし勝手が違うような気がする。今日は時間を急ぐ採血が2つあったことから、少し急いで採血をした。午前中にもう1つ大事な検査があって、それは腰椎穿刺なのだが、今日はうまくいった。朝から刺し物ばかりでなんとなく疲れたが、末梢確保のオンパレードよりははるかにましである。
後は検査結果待ち。緊急入院が1人舞い込んできたが、1人退院していったことを考えれば大した手間ではない。それはいいのだが、困ったことにずっと入院している患者が発熱をはじめたり、若干バイタルに乱れが見られるほうがよほど問題である。原因がはっきりしないことが問題で、それがために効果的な手を打ちにくいというのがあるからである。こちらの方が頭を悩ませる頻度としてはよほど多いのではないかと思われる。だが、頭をフルに使うにはツールが少なすぎるのが残念なところである。

進路決め

2010年10月24日 18時02分07秒 | 一般
今日、進路がほぼ決まった。当面は神経内科医の卵からひよこという身分である。
10分ほどの面談で大したことは聞かれず、たぶんよほどおかしなことを言わない限りは問題なしとなるのだろうが、緊張の割にはあっさりと終わった。
あちこちに勧める可能性がある段階から、専門を選んで先に進む段階になったわけである。青写真通りではあるのだが、一抹の不安を感じてしまうのはこの先色々あるせいかもしれない。それはそれとしていいのだが、これは可能性の放棄と表裏一体なのである。もっとも、可能性はあるようで実はなかったのかもしれないのだが・・・

前の日の心境

2010年10月23日 16時35分16秒 | 一般
明日の今頃には一笑に付せることだろうが、今は頭の中をぐるぐるといくつかのことが回っている。どんなことを聞かれるのか、やどう答えるか、というのが主たる疑問だが、それだけではなく色々なことが気になってくるものである。一つにはもちろん仕事のこともあれば、また一つには明日の面接のことである。
結局のところなるようにしかならないのは自明の理であるが、その前にじたばたするのは弱い人間の悲しさといえよう。それがために何となく落ち着かないのである。

夕方のラッシュ

2010年10月22日 21時48分10秒 | 医者仕事
方針転換という問題があって、夕方になってから色々と動くことが多い。今日など昼間はやることがなくてのんびりと休憩していたというのに、5時を過ぎたあたりからやにわに忙しくなって気がついたら8時を回っていた。どうせ忙しくなるものならばもっと早ければ助かるものであるが、検査が出そろうのを待つとその時間になってしまうのでこればかりはしょうがない。
特に入院があるわけでもなく、イベントもなく、それ以外は朝に採血をしたり点滴を入れたくらいの一日だったので総じて暇な一日とは言えるのではないだろうか。