かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

働く週末

2013年06月30日 23時31分52秒 | 医者仕事
今日も午後にアルバイト。午前中に少し朝寝できたくらいが休日の恩恵にあずかれた時間であったろうか。それはそれでいい。
すこしでもゆったりとした時間が流れている中にいられれば、何よりの休日ではなかろうか。

急遽アルバイト

2013年06月29日 23時52分51秒 | 医者仕事
昨夜当直中に電話がかかってきて、急に今日空きができたということでアルバイトを今日することになった。かなり時間がタイトで、急に今日は慌ただしいスケジュールになった。当直明けでなければまだよかったかもしれないが、あまり贅沢はいっていられない。
眠気との戦いだったが、何とか仕事はやりとげた。

わからないもの

2013年06月28日 23時50分43秒 | 医者仕事
今日は当直。開始早々に度肝を抜かれることがあった。救急搬送依頼が来たと連絡があり、1時間ほど前に気分が悪くなり嘔吐し、その後に意識消失、現在は意識が戻ったがややぼんやりした状態という。話だけ聞いて真っ先に浮かんだのは迷走神経反射で、あっさり受け入れることにしたのだが、来てみてモニターをつけてみると波形がおかしい。私が見てもはっきりST上昇があり、12誘導心電図は見るやいなや循環器内科を呼ばなければならないような代物だった。その後は循環器内科が大挙して押し寄せ、あっという間にカテ室に運ばれていった。循環器内科の真骨頂ともいえる瞬間だった。
たしかに胸痛を伴わない急性心筋梗塞があることは知っているが、いざ実際に目の当たりにするのはほとんどない。その意味ではいい経験だった。

余裕の外来

2013年06月27日 23時50分47秒 | 医者仕事
今日の外来はもともとそれほど人数が多くなかった。うまいこと終診にできたり、再診にしても時期を少しずつずらしたりということをして特定の日に集中しないようにしたせいだろうか。そのあたりの加減が最初はわからずに自分の首をしめるようなことをしていたが、ようやくわかってきた。
受診予定の人が1人来なかったので、さらに早く外来が終わった。トータル2時間弱といったところだろうか。かなり短い。

雨の影響

2013年06月26日 23時46分14秒 | 医者仕事
外勤から戻ってくるときにひどい雨に遭遇した。今更ながら、なかなか大変なところがある。そのために多少なりとも安全運転にならざるを得ず、病院に戻る時間が少し遅くなってしまった。ただ、それでもあまり大した影響はなかったようなので私としては何も言うことはなかった。

盛り上がるカンファ

2013年06月25日 23時50分59秒 | 医者仕事
久々に今日はネタが豊富にあった。
昨日入院した眼球運動障害とふらつきの患者がいるのだが、やはり話を聞くのと実際に診るのとでは大違いであった。実際に診てみるまでは私の中では大量飲酒に起因する症状というイメージだったが、実際に診てみて一目でその考えが間違っていたことに気づいた。診察してみて眼球運動障害と失調という結論にいたり、加えて腱反射が全く出なかったことで診断はFisher症候群とほぼ確信に至った。今日の髄液検査でも蛋白細胞解離があり、回診でもやはり同じ結論だった。
以前に一度Fisher症候群を診たことがあったのでわりとスムーズに答えにたどり着いたが、そうでなければなかなか思い至らなかったかもしれない。

症状のない病気

2013年06月24日 23時50分23秒 | 医者仕事
たまたま画像検査でみつかったというのはよくある話なのだが、脳梗塞でもそういうことはある。当院には発症から数日経ってから来た脳梗塞患者もわりと多く、画像を見るとしっかりとした脳梗塞なのだが、ご本人はケロッとしているということがまま経験される。
今日もしっかりとしたPCA領域の脳梗塞が入院してきたが、自覚症状はほとんどない。少し前にちょっと見にくいことがあったらしいが、入院してきたときには対座法では視野障害ははっきりしなくなっていた。いつの間にか代償されてしまったのだろうか。

トランクルーム

2013年06月23日 23時30分13秒 | 一般
今日もまっさらな休日。非常に貴重な一日である。
近くのトランクルームに行って、先日の野球道具を片付けてきた。野球道具たちもこんな時に引っ張り出されるとは想像だにしていなかったであろう。しかし、とっておくと思わぬことで役に立つことはあるものだ。またいずれ役に立つときがくるのだろうか。

いざ見てみると

2013年06月22日 14時15分31秒 | 医者仕事
思った通り、昨日の夜に脳梗塞の方は亡くなった。ご遺族が病理解剖を承諾してくださったので、今日病理解剖に立ち会ってきた。
経過とこれまでの検査結果からは脳塞栓症だと思ってはいたのだが、今のところはっきりとした血栓はどこにも見つかっておらず、解剖で見たいポイントはまさにそこであった。脳の状態はやはり広範な梗塞に陥っており、大脳のほぼ半分が白っぽく変色しており、中脳や橋といった上部脳幹も梗塞を起こしていた。心臓は言うに及ばず、全身の臓器をみても血栓はなく、総頚動脈をはじめとして見られる範囲の血管も多少の動脈硬化はあるものの大した異常はなかった。あとは内頚動脈の頭蓋骨内部の部分だが、これはさすがに追えなかった。塞栓子を見てみたかったのだが、見られなかった。
死因は脳梗塞で間違いないのだが、その原因は解剖でもはっきりとはわからなかった。そういうこともあるのだろうというしかあるまい。

ぎりぎりのCT

2013年06月21日 23時11分41秒 | 医者仕事
広範な脳梗塞をおこした人が入院しているのだが、予想通りかなり状態は厳しい。今日になり血圧も脈拍も落ちてきている。酸素化は幸い保たれているものの、呼吸状態は悪化してきている。今日CTを撮ったところではやはり脳浮腫ははっきりと悪化しており、グリセオールでも追いつかないようだ。
当初から予想はできていたこととはいえ、おそらく週末まで保たないのではなかろうか。ご本人が苦しんでいる様子がないのがせめてもの救いである。