かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

対句

2006年08月31日 20時33分41秒 | 雑談
漢詩によくあるのだが、対になる言葉を同じ聯で用いる。文型も同じだったりする。読んでいても調子がよくて、そこに美しさがあるのだろう。熟語でも逆の意味の漢字をつないだものがよくある。
そう。互いにペアになるものをつなぐと全体としてそこに違った意味が出てくる。そして、そこに美を感じるわけである。相反するものが併置されると落ち着きというのか、調った美しさが生まれるらしい。
感覚の問題なのだが、頭の中にイメージされるものがうまく重なってできるものなのだろうか。あっちではこう、こっちではこう、という。そして、合わせてみると「おお!」となるわけだ。
そう。単独だとイマイチ据わりが悪くても、ペアを組む相手がいれば1+1以上のものが得られるわけである。

数学に没頭!

2006年08月30日 20時32分13秒 | 一般
こんなのは久々で、うれしかった。終わった後に少しくらくらっとしたのは我ながら情けなかったが。3時間ばかりの集中でこうなってしまうのかと思うと、ちょっとまずいような気もする。時間を忘れられたのもうれしかった。
今日はアルバイトで模試の問題を解いてきた。全部で5題渡されたのだが、かかった時間は3時間超。受験生当時ならばおそらく半分くらいの時間で終わったであろう。もっとも、そのうち1時間以上は整数問題にかかってしまったので、20分足らずで解けたのもあったわけだが。整数問題でしばらく立ち往生してしまう自分には何ともいえずおかしさを感じた。以前ならば見たらすぐに解法がわいてきたものだが。
ところが、そんな愉快さに同調したかのように外に出たら雨が降っていた。自転車に乗ってきたのに。しかも、この雨はやみそうでなかなかやまなかった。歌舞伎町の新宿区役所に年金の支払い免除の申請書を出しに行くときに、やむだろうと思って傘をもっていかなかったらもちろんやまなかった。ひどい話だ。
帰りにスーツを受け取りにいった。おしゃれといったらこのくらいしかない。もっとも、あれこれ言って結局自分の懐は何も変わらなかったのでおしゃれなどと言えるようなものではないのかもしれないが。

出席したことに

2006年08月29日 20時30分21秒 | 一般
もちろん実際には私の姿は講堂には影も形もなかった。
今日から金曜日までは基礎臨床社会統合講義というイベントがある。要するに演者が次々に変わる講演会である。最近教務は口やかましく必修必修と言い立てるものだから、いい加減頭に来てできるだけ行かないようにした。というわけで、今日もアンケートの紙を取ってその場で回答し、出す場所が見あたらなかったのでたまたま通りがかった同級生に提出を頼んでそのままさようなら。時間にして10分かそこらであった。何ともバカらしいことだが、まあお達しには従わなければならないのでしかたがない。それさえクリアすれば行かなくていいという意味に読み替えることにした。
昨日はわりと涼しかったのだが、今日はまた暑かった。しかし、夜になると虫の音が聞こえるあたりはやはり秋が近づいているということだろうか。夜に虫の音に耳を傾けるだけの余裕がほしいのだが、どうもそういう余裕はないらしい。嗚呼。

外科2日目~脳神経外科・胸部外科本試験

2006年08月28日 20時59分06秒 | 試験
今日は外科試験の2日目。科目は脳神経外科と胸部外科。試験時間は1時間半で場所は臨床講堂だった。
脳神経外科の試験は記述2問5題と選択問題が50問。ところが、この選択問題が尋常じゃなかった。講義全体から出題されているのだが、これまで見たこともない画像の問題が出てきた。レジュメを読んでいても対応できるはずがない。おまけに、2つ選ぶ問題は2つとも正解でないと点をもらえない。1問1点だからしかたがないのだろうが。解剖の知識で解けるものも中にはあったが、やはり難しかった。記述問題のうち1問はクモ膜下出血に関するもので、偏頭痛との違いと再破裂・脳血管攣縮についての解説。もう1問は脳腫瘍に関する問題だった。この試験は問題を持ち帰ることができたので、いつものところにおいてあります。
胸部外科は心臓外科と呼吸器外科に分かれるのだが、心臓外科から60点で呼吸器外科から40点分出題された。呼吸器外科はあらかじめ予想問題なるものが渡され、その中からしか出ないということだったので、まずそれを覚えるところから始めた。幸い、マクロ解剖のプール問題よりもはるかに楽な代物だったので、わりとすんなり覚えられた。心臓外科からは記述4問で、内容は感染性心内膜炎の検査と臨床症状と緊急手術の適応、冠状動脈バイパス術の適応とグラフトとoff pump法の長所と短所、動脈瘤のStanford A型の致死的な合併症とそのおこる仕組み、ファロー四徴症の四徴と姑息的手術と根治的手術だった。
脳神経外科はかなり時間がかかった。出来についてはどの程度かあまり想像がつかないが、何とかなるのではないかと楽観視しているところである。

ドンドコドン

2006年08月27日 18時32分45秒 | 一般
とはいっても、どこかのコンビ名ではない。ちょうど今裏の公園で盆踊りをやっている。「東京音頭」などと言っているようである。とりあえず、太鼓の音や歌声(?)が全て聞こえてくる。それどころか、アナウンスまで全部丸聞こえである。窓を閉めていても、だ。
そんなわけでこれが終わるまではしばらく勉強に集中して取り組むことはできないようである。なので、ちょうどこの時間を利用してこれを書いているわけだ。
昨日、とある紳士服店に行ってきたのだが、「19800円」のカラクリを知ることができた。とりあえず、普通の客にはその値段でスーツを手に入れるのはまず不可能であろうということは言える。
さて、さっさと盆踊りが終わってくれればいいのだが・・・

鏡に映る自分

2006年08月26日 20時33分36秒 | 一般
ちょっと面映ゆかったりする。一日に何度となく見てはいるが、別に変わりはほとんどない。変わっていた方がおかしい。自分でわかるほど変わっていたとしたら、だが。
目下のところ、ネクタイを締めてスーツを着た自分が一番気に入った姿のようである。それが周りから気に入られるかは別問題だが。別に気に入られようとも思わないので大した問題でもない。
さて、この週末は裏の公園で納涼盆踊り大会をやっており、この時間は非常にうるさい。おかげで勉強にならない。
加えて、そんな中でイライラしているのにさらにイライラさせるようなことをする愚か者がいる。かような不埒者は即刻成敗してやりたいくらいである。

最初の3連戦~外科1・外科3・外科2本試験

2006年08月25日 20時40分51秒 | 試験
昨日危惧していた通り、出かける頃に見事に天気は雨になった。まったくふざけてもらっては困る。しかも、地下鉄で行ったら本郷三丁目に着いたときにはもちろん雨はやんでいる。
さっそく出鼻をくじかれたようになってしまったが、今日は外科5科目のうちの3科目の試験があった。外科学系統講義の試験なのだが、担当する医局によって別々の試験を作るので3つあるわけである。外科1=血管・腫瘍外科、外科2=肝胆膵・移植外科、外科3=乳腺・内分泌外科なのだが、何でこんな分け方になっているかというと要するに旧第一外科、旧第二外科、旧第三外科というわけで。
さて、久々に学校に行ったわけだが、臨床講堂に何も変わりはなかった。当たり前だが。午前中に外科1と外科3の試験があった。
外科1は血管外科から記述2問(慢性下肢動脈閉塞症の症状の分類と診断、深部静脈血栓症の診断)と腫瘍外科から記述4問(良性腫瘍と悪性腫瘍の生物学的特徴を列挙、結腸癌の部位による症状、汎発性腹膜炎の診断と治療、外科的感染・SIRS・敗血症の定義)だった。こういう出題形式というのは事前にあまり把握していなかったので、この試験はけっこう大変だった。試験時間は1時間半だったが、半分ほどで退出した。
外科3は面食らう問題が多かった。バセドー病の手術適応を5つも知っているはずがない。せっかくNissen法とToupet法を覚えたのに出なかった。BilrothⅠ・Ⅱ法もしかり。乳癌と甲状腺癌の型も出なかった。原発性アルドステロン症の血液所見なんてシケプリにはなかったような気がするのだが・・・。乳癌のところは選択問題になっていた。他に出題されたのは、食道癌の治療法3つ、再建経路3つ、再建に使う臓器3つ、胃癌の治療法とその適応を4つ、胃周辺の動脈の図示、甲状腺乳頭癌の手術の際の頸部リンパ節郭清の後におこった眼瞼下垂の徴候名と傷害したと思われる神経の名前、etc.であった。前の試験にくらべると比較的楽な試験だった。だいぶ肩すかしはくらったが。
午後に外科2の試験があった。外科2は外科の歴史、肝臓・門脈・脾臓、肝移植、胆嚢、膵臓から各20点ずつの出題である。問題の記憶が残っているうちに記しておきたい。
外科の歴史はハーヴェイがとなえた理論とその根拠、リスターのやったこととその内容、その基礎になった仕事とそれをやった医学者の名前、ヒポクラテスが消毒に用いたものの4つだった。
肝臓・門脈・脾臓からは3つの症例が出て手術適応があるか、あれば切除形式を述べる問題、肝臓の外科的解剖(血管や亜区域の番号)、前類洞性肝前性門脈圧亢進症を起こす疾患。
肝移植からはレシピエントの合併症3つ、ドナーの左肝グラフト摘出手術の簡単な手順、肝移植の適応となる疾患3つ。
胆嚢からは少なくともここ2年出題されていた胆管系の解剖学的位置についての問題と多肢選択問題。
膵臓からは膵臓の発生が出題されず、膵頭部癌と膵体尾部癌それぞれの特徴的な症状と膵頭十二指腸切除術と幽門輪温存膵頭十二指腸切除術それぞれの利点・欠点。
といったところである。実はこの試験は過去問からの部分が結構大きく、他の問題も単語を覚えていれば何とかなるものが多かったので、意外に楽だったような気がする。
土曜日と日曜日をおいて、次は脳神経外科と胸部外科の試験が待っている。あともう一息。

突然の雨

2006年08月24日 20時17分11秒 | 一般
今朝はやや曇っていたが、別に雨の降りそうな様子はなかった。明るかったというのもある。ところが、である。突然雨が降りだした。
今日は出かける用事は特になかったので何ともなかったのだが、明日はそういうわけにはいかないので明日もこうなってしまうと非常に困ったことになってしまう。自転車通学にとって雨ほどいやなものはない。雪でも困るが。
ところで、裏に公園があるのだが、やぐらを組み始めていた。どうも週末に祭があるらしい。盆踊り大会というほうが正確であろうが。とにかく、私にとっては困る。まあ勝手な話だが。子どもにとってはきっと楽しみにしていたイベントなのだろうから。しかしながら、22歳の男にとっては楽しみでも何でもないただの騒音である。公園のそばに住んでいるのが悪いと言われても困るが、まあそういうことなのだろう。
明日試験なので今日はただの雑文なのだが、お許し願いたい。

格言

2006年08月23日 20時37分26秒 | 雑談
昨日の続きといえなくもないだろうか。
言葉の組み合わせの真骨頂、それは深い意味を端的に表現することである。それもごくわずかの言葉だけで。
となると、キャッチコピーや俳句、さらには格言といわれるものがまさにそうではないだろうか。ちなみに私は格言が大好きである。実は格言は隠喩の宝庫である。ひょっとしたら韜晦趣味があるかもしれない。こういう表現はわかってもらえないとただただ「何が言いたいんだ」と相手をしてイライラさせる結果にしかならない。もったいぶっているようにしか聞こえないからである。
ところで、面白い言葉を見つけた。
「恋愛とは二人で愚かになることだ。」 ~ポール・ヴァレリー~
巷のいわゆるバカップルを見ていると、そうなのかもしれないと思ってしまう。もっとも、最近ようやくどうしてそんなマネをするのかがわかりかけてきたような気がするが。それからはあまりそういうのを見ても腹が立たなくなったようだ。

身近なツール

2006年08月22日 20時32分00秒 | 雑談
道具は使い込めば使い込むほどに、何も考えなくても思った通りに使うことができるようになる。繰り返し練習することで、習熟するわけである。
してみると、言葉を選んで発言しているうちは言葉の使い方に慣れているとは言えないようである。すらすらと言いたいことを言葉に乗せることができればいいのだが、悲しいかな、その域にはいまだ至っていない。いちいち止まって考える時間がかかるし、それを惜しめば往々にしてとんでもないことを言ってしまいそうである。あるいは、その場でうまい表現に気付かずに後で歯噛みするハメになるのがオチである。
思っている以上のことを言葉に出せないが、かといって思っていることを全て言葉にできるかというと、そんなことは少なくとも私はできない。言う以上のことが大概頭の中にはある。まだまだ未熟らしい。
中には巧まざる跳躍もたまにあるのだが・・・