かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

2006年09月01日 20時05分37秒 | 雑談
城は防衛拠点である。攻めにくい城は普通に考えると険しい山の中ということになろうか。高低差と交通の不便さがポイントである。高いところから低いところは丸見えで、それだけ攻撃もしやすい。低いところから高いところへ攻め上るのは大変である。移動するにも負担がかなり伴うというのもある。それ以上に相手の出方がわからないというのがあるだろう。
南北朝時代や戦国時代のはじめ頃の城はだいたいこういう山城だったらしい。ところが、経済が発達してくると交通の要所を抑えるにはこういう城は向かない。なぜなら、険しすぎるからである。
そこで、平地部にだんだん城が移動してくる。築城技術が発達して、険しい山の中でなくても十分に攻めにくい城ができるようになったからだ。
城というものは守る方が有利になるようにできている。攻守変わるとだいぶ見え方も変わってくるものらしい。斜面の上から下を見るのと、逆に下から上を見るのではだいぶ違うことはよくご存じだと思う。その状況が長引けばそれだけ上からの攻撃にさらされることも多くなる。だから、攻め上る道は曲がりくねっていて大回りするようになっている。それは大概どの城も同じ。
城の中では攻守は天と地ほども違うわけである。