かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

入れ替え

2010年09月30日 23時01分39秒 | 医者仕事
末梢ルートの差し替えはよく頼まれることだが、クイントンの入れ替えとなるとなかなかない。少し体温が高めで、刺入部を見ると少し腫れている。これを見ると、さすがに気になる。夕方ではあったが、急遽反対側に入れ替えることになった。入れ替えるといっても話はそう簡単ではない。内頚静脈を穿刺するので、麻酔をしてそれから試験穿刺、本穿刺してガイドワイヤーを通し、ダイレーターを通してからカテーテルを通すという一連のステップが待っている。もちろん、帽子をかぶりマスクをして滅菌手袋にガウン着用という姿でやるのはいうまでもない。
エコーガイド下にやったのでスムーズに穿刺でき、きちんとカテーテルをおさめることができた。確認のためレントゲンをとるのだが、右内頚静脈と違い左内頚静脈は左鎖骨下静脈と合流し左腕頭静脈となって左から右にすすむのでカテーテルの走行も右よりは斜めになる。解剖学的にそうなっているので当たり前だが、いざ見てみると違和感があって少し不思議な思いがした。

進路で悩む人

2010年09月29日 23時49分28秒 | 医者仕事
この時期は同僚で進路で迷う人が少なくない。自分は決めてしまったのでいいが、周りには子羊が何人かいるようである。そういう人と話をしていて、相談されることも良くあるのだが、たいていあまりあてになる返事はできない。ただ、話をして整理がつく手助けになればそれでいいのではないかと思っている。
今日は入院も入らず、新たにやったことは緊急枠での心エコーの取り直しくらいのもので仕事自体はそれほど多くはなかった。
人事から電話がかかってきて、医師免許証のコピーを早く出して欲しいと言われた。1年以上も忘れていたのだから間の抜けたことではあった。薬剤には麻薬施用者免許の申請の時に出したと思ったのだが、縦割りのせいだろうか。事務には全く行っていなかったらしい。

入院の取り扱い

2010年09月27日 23時59分47秒 | 医者仕事
入院を迎えるときにはいくつかやらなければならないステップがあるのだが、ひさしぶりのことだと色々抜けることがあるもので、少し時間が経ってから気付いて一人苦笑しているのが情けない。
あまりに暇すぎるのも考えものである。少し入院がないだけでこれなのも困ったものである。
自分のところに入った新規入院が2人。うち1人は当直帯からの引き継ぎなので、実際に入院時の事務作業をしたのは1人だけだが、慣れというのはやっぱり大事なもののようである。

目を閉じて思うこと

2010年09月26日 17時49分36秒 | 一般
怠惰な人間の後悔混じりのクダ巻き。
目を開けて再び目を閉じる。もちろん横になっているわけで、目を閉じてあれこれ考えているつもりだが、気付かないうちに考えが現実から離れてありもしないことに飛躍していく。ところが、恐ろしいことにその思考が滅茶苦茶なことに気がつかない。要するに、眠っているのであって連続的に夢に移行していると解釈すればいいのだろう。
そして、我に返る。時計を見て自分の弱さに恥じ入る。一人で気ままにしているというのは聞こえはいいが、自分が弱いと次々と負けていくだけ。それが悲しいようで寂しいものである。
だが、何もないときの自分は弱い。それが偽らざる姿である。

買ったはいいが・・・

2010年09月25日 18時32分13秒 | 一般
ふと床に目を落とすと、そこには本が散らかっている。
そこにあるのは、漫画を始めとして雑多なものである。もちろん漫画ばかりではなく、医学書もあればよちよち歩きの医者向けの薄っぺらい本も転がっている。はたまた英語のいわゆるジャーナルも何種類か転がっている。
さて、問題はこのうち目を通したのは漫画を除くとかなり少ないということである。人目が届かないことをいいことにやりたい放題とはこのことで、まとまった休みでもなければそれ以外の本に目を通すのはなかなか大変なことである。
片づけようにも本棚に空きはない。さて、どうしたものか。

端境期?

2010年09月24日 22時14分19秒 | 医者仕事
季節の変わり目になると体調を崩す人が多く、病院も忙しくなるらしい。ところが、今の腎臓内科の病棟はそれとは逆にえらく入院が少ない。我々はそれを分担して受け持っているわけで、仕事としてはえらく少ない。そうなると、困ったことにひまな時間ができてしまう。
見方によっては勉強ができるわけでそう悪い話ではないのだが、仕事をする上ではあまりよろしくない。落ち着いているのは何よりだが。
今週は祝日が2つあった関係ですぐに休みがまた来たような気がする。次は休暇をいつとるか、だが・・・。

輝くリング

2010年09月23日 23時46分52秒 | 一般
今日に限ってひどい雨。
しかし、今日という日はまたこの後にも思い起こされる日になることだろう。というのは、大事なものを選んだ日だからである。これからずっとずっと指にあるはずのもの。
いくつか候補が見つかって、それで逡巡するかと思ったが、ここまでくれば最後に決めるのは第一印象。言葉の前の何かとも言えるかもしれない。
選んだものに悔いはない。これでいい。できあがって実際に身につける日が楽しみ。

超音波を通してみるもの

2010年09月22日 22時17分41秒 | 医者仕事
超音波検査の得意とするのは主に実質臓器の検索である。非侵襲的に生体内の構造を知ることができるため、ガイドとしても優れていて、肝生検の他に腎生検などの様々な部位の生検がエコーガイド下で行われる。
その腎生検の日だったのだが、我々にできるのは基本的には検査までで結果が出るのにはそれなりに時間がかかる。そのために検査後の経過観察を済ませて問題なければそれで終わり。もともと膠原病科で診られていた人なので膠原病科に帰すというのが一般的な筋である。
エコーガイド下というのは慣れないとなかなか難しいもので、見ているだけの自分でもそれはよくわかる。生検というのはやはり組織をとってくるというだけあって、それなりに侵襲が大きい検査なのである。なので、この後どうなるかは少し丁寧に見ておかなければならない。明日が祝日であろうとそれは関係ないというわけである。

入れ代わり立ち代わり

2010年09月21日 20時46分16秒 | 医者仕事
今日は1人が退院。そして、転科で1人入ってきた。腎生検目的だそうで、おそらく腎性兼をやってから再転科ということになるのだろう。既に必要なオーダーも入っていて、特にすることは何もなかった。
問題は明日の午後に腎生検とクイントン挿入が重なっていることで、どうなることかわからないが、明日はそこそこ忙しくなることは論を待たない。となると、なかなか難しいことになるのだが、果たしてどうなることだろうか。
別の話として、家族のいるところで一緒に話をすると、患者さんの違う一面を見ることができた。それが思ったよりも元気な姿だと、なんだか安心できる。やはり病院の中にいるよりも可能な限り早く帰してあげるほうがいいのだ、と。

受け持ちの蓄積

2010年09月20日 21時52分37秒 | 一般
自分の受け持ち症例を簡単にデータベース化しているのだが、時々更新をしなければならないのは言うまでもない。ところが、循環器内科の間は忙しくてとてもそこまでは手が回らずにかなりの時間が経ってしまった。こうなると結構大変なものである。しかたなくサマリーの山から見つけて入力していくのだが、サマリーの行間とでも言うか実際の印象も項目によっては必要になってきて結構面倒ではある。
そして、もう1つ。注文していたハードディスクやブルーレイディスクドライブが届いて、それを自分のマシンに据え付けるので大わらわになっていた。こうなるとこっちの方が楽しくてさらに時間が過ぎてしまった。気がつくとこんな時間になっていて、勉強をする気にもならなくなってくる。困ったことである。