かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

今日はどうされましたか?

2006年09月06日 21時21分05秒 | 一般
今日の診断学実習は模擬患者を使っての医療面接実習だった。それぞれの面接の様子をビデオカメラで録画し、後で班員がそれを見て批評を加えていくという形式である。当然1人1回ずつやるわけで、自分の様子もじっくりと見られてしまった。ビデオの中の自分は白衣を着て聞き慣れない声でしゃべっていた。もちろん周囲の人間にしてみれば聞き慣れた私の声なのだと思うが、外からはああいう声になっているとは知らなかった。色々言われたが、「堂々としていて声がよく通っていた」といわれるとは思わなかった。少し前の自分には考えられなかった言葉だからである。
最初に「はじめまして」というのを忘れてしまったのはさすがにまずいと思った。「○○さん、どうぞ」といった後はノンストップの7分間だった。メモを取ろうと思ったらボールペンをもった左手がなぜか小刻みに震えて文字がうまく書けず、しばらく焦った。テンポよく聞こうと思ったら、逆に速すぎたみたいで後から「言い終わる前にあいづちが始まっているときがある」と指摘された。メモも追いついていなかったので確かに速すぎたようである。左利きというのもあってか、患者側に体を向けきれなかったという反省点もある。患者側と医者側を入れ替えたらうまくいっただろうか。
なんとなくだが自分が医者になれそうな気がした。まだまだ勉強不足だが。