かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

小さな世界

2010年03月31日 23時59分06秒 | 医者仕事
今日から新生児の担当を交代して、一般病棟とはしばらくお別れ。新生児は完全に別世界である。全てが小さいので、全身の診察を素早くやるには向いているかもしれないが、それにしてもなかなか慣れないと難しい。採血はともかく、点滴なぞ至難の業のように思える。ところが、その至難の業をやってのけた上で点滴を入れるのだからすごい技術である。
何もかも初めてで何一つとしてわからない中に放り込まれ、なにをどうするのかからまた知らなければならない。それが一番大変である。
おまけに、今日は午後救当番と当直で、要するに時間外の急患を全て最初に見なければならないわけである。これが意外と呼ばれて、しかもその症例が結構面倒で当直が始める前から疲れてしまった。
当直は当直で大変。今はようやくいなくなったが、点滴を入れて待っているだけではなく胃腸炎が多かったり、虫垂炎で緊急手術になったりとなかなか面倒が多かった。
今日が今年度最後の日。明日から2年目に進級というわけである。

ひと区切り

2010年03月30日 23時46分13秒 | 医者仕事
今日で小児科の研修も丸々2週間がたち、明日から新生児の担当に回ることになった。
一般病棟とはしばらくお別れなのだが、今日もやることがいくつかあった。まず負荷試験で何度も採血をしなければならなかったこと、そして採血も2人。採血は珍しく一発で成功した。午前中は負荷試験にかかりっきりになって、なかなか大変だった。
午後はというとこれという仕事はあまりなかったのだが、またいつものようにあれこれ用事をこなしていたらいつの間にやら終わってしまった。
そして、引き継ぎ。2週間という短い期間での引き継ぎは初めてなので、何だかおかしな感じがした。新生児はなかなか難しそうで、慣れるのに少し時間がかかりそうである。

ハムのような腕

2010年03月29日 22時45分56秒 | 医者仕事
今日は点滴当番だったが、難度ウルトラC級の子どもが現れた。駆血帯を巻いてもいっこうに血管が浮き出てこないばかりか、腕が均等に膨らんでいてどこを押してもまったく血管の気配がない。足も同じ。トライしてみたが、刺しても血管に当たらず徒に痛がらせて終わってしまった。恐ろしいことに泣き声には慣れてきてしまったのだが、申し訳ない気持ちで一杯である。
今日はそれだけではなく色々と仕事が重なり、片づけようと悪戦苦闘しているうちに時間はどんどん過ぎていってしまった。カルテを書き始めたのも夕方の回診が終わる頃で、かなり遅い時間であった。他にも色々あって、帰るのもいつになく遅くなった。
明日で一般病棟を一旦離れるとはいえ、明日の仕事はどうなるか不安が一杯である。

2桁の意味

2010年03月28日 18時33分50秒 | 医者仕事
今日は日曜日で少しばかり余裕を持って出た。昨日はだいぶゆっくりと休めたので、回復はしたが病院に行っていきなり当直帯の入院を振られたので少しげんなりした。時節柄か、何となく喘息が多い気がする。
受け持ちはとうに2桁を超え、時々何人かの治療内容を混同したり処方や注射の入力が足りなかったりということが出はじめている。目が届きにくくなっているといえばそれまでだが、もう少しうまいこと管理できればと思うのだがなかなか難しいものである。

明けの手伝い

2010年03月27日 22時48分10秒 | 医者仕事
当直は2時半過ぎに一度途絶えた。その後ですかさずシャワーを浴びて少しさっぱりとしたところで睡眠をとろうとしたが、これがなかなか眠れない。そして眠りも浅くたびたび目覚めてしまう。気付いたら外が明るくなってきて、まどろむのもやめて起きあがったら朝の5時半。思ったより冷え込んでいて体は冷えていた。7時前に一度呼ばれ、ついでに病棟で仕事をしようとしたらあろうことかオーダリングシステムがダウン。当面復旧しない様子だったのでカルテを次々に書いて、10時までに何とか仕事を終わらせた。
その後、眠い体を引きずって受付の手伝い。今日は2年目の研修修了発表会で言ってみれば卒業式にあたるわけで、昼まで受付をやらされることになって、不満蠢く中で受付をやった。朝一番ではなかったためそれほどたくさんは来なかったので、居眠りだけはしないように頑張った。
その後は結婚式の会場に出向いて本契約。とうとう時間も場所も決まった。食事もしてから帰ってきた。
帰った後はついに睡魔に誘われるままにダウン。起きたら夜の10時になっていた。

夜の番人

2010年03月26日 23時58分04秒 | 医者仕事
今日は午後救当番兼当直である。つまりは昼過ぎ以降の時間外受診患者の応対をしなければならないというわけで、考えるだけでもしんどそうな役回りである。実際、同僚の任務明けの姿を見るにつけても恐懼の念を禁じ得ない。
昼までは暇かといえばとんでもないことで、サマリーを作ったり処方をしたり採血をしたりで息をつく暇も惜しいくらいの作業の連続だった。人手不足のしわ寄せといえばそれまでだが、この時期なので致し方のないことではある。
当直帯に入ってからはいきなり入院が入るという事態に回診は完全にすっぽかさざるを得ず、結構などたばたであった。
今は嵐の小やみといったところだろうか。またいずれ訪れるであろう嵐を待って眠れぬ夜を過ごすわけである。

ついに牙を剥く

2010年03月25日 22時02分17秒 | 医者仕事
人手は次第に少なくなってくる一方で、ついに人手の少なさが表面化してきた。昨日も点滴当番で今日も点滴当番。点滴当番は2人で回さなければならず、当直明けには入れられないルールがあるのでどうしてもそうなってしまう。当直は水曜日・金曜日の夜間と土曜日・日曜日の日直のみでいいことになっているとはいえ、3人で回すにはそれでも大変である。そうなればなかなか辛いことはいうまでもない。
話はそれだけでは済まず、病棟の受け持ち患者数ももろに影響を受ける。一般病棟でも患者数は多くて小児病棟には収まりきらない状況下なのでさらに面倒なことになる。今はまだ何とかやっているが、さらに増えてくるとてんてこまいになるのは目に見えている。
今週の新患を改めてみてみるとすでに8人に及んでおり、着々と増える一方でなかなか退院しないので、ますます大変である。

点滴の問題

2010年03月24日 19時01分04秒 | 医者仕事
今日は初めての点滴当番。小児科の点滴当番であるから、当然点滴を入れるのは子供なのだが、成人並みの大きさの子供ならともかく、幼児となるとこれはなかなか難しい。当然何人かがかりで抑え込んで刺すのだが、それとて成人と同じようには行かない。が、意外と入るときは入るもので、そこは血管の若さというところか。
今日は都合4回入れたが、子供と一口に言っても年齢によって本当に違うものでそこがまた難しいところでもある。

上へ下へ

2010年03月23日 22時56分11秒 | 医者仕事
当院の小児病棟は今や満床であるが、それでも入院が必要な患者は次から次へとやってくる。ある程度大きな子どもなら苦し紛れに他病棟に何とか隙間を見つけて入れてもらうが、そうでなければ差額の発生する個室に入れるしかないという苦しい現状である。そして、受け持つこちらも一苦労。フロアが1つや2つなら階段でちょっとかけていくぐらいですむのだが、4階病棟と10階や14階ではさすがにちょっと厳しい。
おまけに、やることがあるのは10階病棟の方で、小児科の本拠地の4階病棟からは少し離れているのだが、仕事は主に4階にいるから話が面倒なことになる。今日は採血が2人。乳児の採血は思ったよりはスムーズに行ったが、大人と違って駆血しても血管が浮き出てこないためにかなり難しい。触ってみてもあるのかないのかはちょっと怪しいという有様で、ここまでくると心眼というのかある種の職人芸に近くなってくる。
採血は血管に刺さればいいが、点滴となると今度は血管の向きにある程度沿って刺さなくてはいけないのでさらに難しい。
そんなこんなでへとへとに疲れてしまったのであった。

休日でも入院

2010年03月22日 18時13分49秒 | 医者仕事
小児科の入院はほぼ全てが緊急入院というのは何回か言っている通り。つまるところ曜日・時間を問わず入って来るというわけで、今日も朝に病棟に行ったら新たに受け持ちが2人増えていた。今後どんどん入ってくる見込だが、どんどん退院しなければ自分の負担が増えていくのは火を見るより明らかである。
そう思うと仕事がどうなるのか不安ではあるが、多くは初期治療さえしてしまえばあとは入院中にそれを少し変える程度で済むのでそこまで面倒にならない。が、サマリーを作ったり回診でのプレゼンの分量は増えるため辛いことは辛い。
仕事自体は特別なことはなく昼前には終わった。