かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

最後の最後まで

2010年12月31日 18時44分34秒 | 医者仕事
今日で今年は終わり。休日期間の半分も終わりで、明日からは3日間休みである。ということで、今日は早めに帰ることを目論んでいたがそうはいかなかった。
考えてみると、次に病院に行くのは火曜日なので回診の準備をしておかなくてはいけない。そして、申し送り事項もまとめておかなければならない。
他にもいくつかやることがあり、結局帰るころには薄暗くなっていた。
各地で雪が降っているのだが、ここら辺でもうっすら雪化粧の年越しにはならないだろうか。

この一年は丸々一年医者だった始めての年になった。ほとんどの時期は無我夢中で目の前のことを片づけるので躍起になって過ぎていった。これでよかったのか、それはわからないがそれもこれも含めて、そういう一年だった。

荒れた朝の明け

2010年12月30日 22時11分51秒 | 医者仕事
フラフラになった。
さすがに一睡もせず夜ぶっ続けで仕事だとこたえるらしい。夜中になってもなかなか引けず、患者は絶えなかった。この時期は受診できる病院が少ないのだろうか。間の悪いことに重症が2人並列で来てしまい、そのためにその間に来てもなかなか診られないという状況が生じてしまった。こちらとしても夜間のマンパワーは限界でどうしようもなく、やむなく待たせることになってしまった。これまでの経験からして、夜中に来られてもすぐに診られるなどという状況はまずないというのが実感である。
しかも、朝になり仕事はそれで終わりではなく病棟の仕事もある。採血がたくさんあり、今日は自分でしなければならないためよけいに大変であった。
全てすませたらさらにフラフラになった。

最終週のジンクス

2010年12月29日 13時47分09秒 | 医者仕事
今日から呼吸器内科は6週目。つまり最後の1週間となった。これまでのローテーションの経験からいうと、実は最後の週に結構大変な目に遭う確率が高いというのが私のジンクスである。この1週間のうち6日間は年末年始の休日となるのであるが、そうはいかなかった。
昨日の夜に入ってきた患者が私に振られ、しかも今日になって喀血をおこしたということで、えらいことになった。緊急でCTはいうまでもなく、BAEまでやることになった。おまけに今夜私は当直である。
わずかな空き時間を利用して一度帰ってきたが、またしばらくしたら病院に戻らなければならず、その後再び帰ってくるのは明日になってからであろう。
これはなかなかのものである。

仕事納め

2010年12月28日 22時43分05秒 | 医者仕事
今日で一応仕事納めとなった。
とくに何か特別なことをするわけではなくて、明日から休日体制に移るというだけの話ではあるのだが、ひと区切りという気持ちもなくはない。一応これで5週間が終わったことになるということもある。
いつも通りに7時半に抄読会があって、その後カンファに回診という流れは特に変わりなし。その後で、いろいろ引き継ぎというのか休み中の申し送り事項を聞いたりして、それで終わり。
問題は、今日転科患者が入ってきたことで、面倒なことに何回か血液ガスを採らなければならなくなった。このためにだいぶ時間を割かれたのだが、とりあえず方針も立ったこともありやることは特に変わりなし。
明日からいよいよ年末を迎えることになったわけである。

驚くべきことの正体

2010年12月27日 22時42分45秒 | 医者仕事
月曜日は採血のオーダーをしていることが多い。新病棟になってから、採血をしてくれるルールが確立され、大変ありがたいことなのだが今日は参った。
電子カルテ上に出てくる結果は測定されると上がってくるので、全部のデータが出揃う前に部分的にわかったところだけ出てくる。そこで、見たのはまず各種データの驚くべき改善であった。貧血だったのが週末を過ごしただけで正常範囲内に戻っており、腎機能もまるで別人のよう。と一瞬喜んでしまったが、どう考えてもおかしい。要するに別人のデータなのであった。今回は全く違うので気付いたが、もっと近ければ気付かなかったに違いない。また、輸血のクロスマッチ用の検体であればえらいことになっていた。
ごくたまにあるのだが、大変恐ろしいことである。
結局自分で取り直したら、残念な正直なデータであった。

クリスマス明けて

2010年12月26日 16時59分18秒 | 一般
のんびりとした一人暮らしも今日で終わり。好きなように大抵できたので少しさびしいことを除けば大したことはなかった。
世間はクリスマスが終わってこれから新年を迎える準備に移る頃合い。街でも門松が目立つようになってきた。そうなると次は年賀状のことだが、今年はどうしたものか。昨年はまずまずだったように思うが、作りすぎても悲しいのでどのくらい作るかはちょっと悩むところである。
とりあえず、直近の課題としては年内にゴミを片づけてしまうことがまずありそうである。仕事については明日と明後日頑張れば、その後は休日体勢になり仕事量としてはだいぶ違うのではないだろうか。

一人でゆっくり過ごす日

2010年12月25日 18時02分53秒 | 一般
今日はクリスマス。だが、我が家は閑散たるもの。私は仕事の関係で置いてけぼりをくっているわけである。
そんな中で、一人で家事をやって仕事に出かけ、買い物をしたり本を読んだりで過ごす暮らしも日数限定であればそう悪くはない。時間はたくさんあるようで意外とそうでもなく、あっという間に過ぎてしまうような気がする。
今年は色々と事情もあって一人で過ごすことになったが、家族と過ごすことのありがたみを知る上ではこれはこれでいいのかもしれないと思い直した。
サンタクロースは来ないかもしれないが、何がサンタクロースかは人によって様々。であれば、そういうもの全てがいわゆるサンタさんであって、抽象化されたサンタとはそういうものであろう。要するに、何かをもらい、そのもらったことに対する喜びやありがたみなど入り交じった何かをさしてそう呼ぶ、あるいは納得を得るための理由付けとして、ある。それでいい気がする。
もっとも、ありがたすぎるほどのプレゼントをもらってしまった上では何ら説得力を持ち合わせないものではあるが・・・

はざまの一日

2010年12月24日 22時53分17秒 | 医者仕事
木曜日が休みで、金曜日に再び仕事というのはなんともおかしな気分である。金曜日は週末を控えていることもあって、なんとなく気持ちが楽なのが常である。それにくわえて、木曜日が休みとなるとどことなく飛び地のような感じでなかなか面白いものがある。
実際にこの狭間の一日で何をしたかというと、検査結果をみて新しくオーダーをたてたり、処方をしたりとそれほど変わらない。
経鼻胃管のことでは一騒ぎあったが、結局抜くことになりただ苦痛を与えただけで終わってしまった。必要なことでも理解頂けなければやめざるを得ない。残念だがこれは仕方がない。抑制をしてまでやることでもないと考えられれば、である。

今日は気温が下がった。ひんやりとした静かな夜。いわゆる聖なる夜にはあいそうな響きである。ただ、それを味わう余裕があるかはまた別問題である。
この夜にどのような意味づけをするか、それは一人一人違うことだろう。皆様にすばらしい意味づけがなされんことを・・・

気ままな日々の始まり

2010年12月23日 17時25分00秒 | 医者仕事
今朝は早起き。というのは、自分以外の家族はそろって北海道に行ってしまうからで、申し送りを聞いておかなくてはいけなかったからである。もともと、休日とはいえ採血をしなければならなかったのでそれほど朝ゆっくりするわけにもいかなかったという事情もあり、早起きはそれほど苦にはならなかった。
空港に向かう家族を送り出し、自分はほぼいつもと変わらない時間に出勤。休日なのはいうまでもなく、道は空いていた。そして、病棟に医者はいなかった。
さっさと仕事をして、昼前に病院を出た。それから買い物をして帰ってきた。
そろそろ卒業研究というわけではないのだが、それらしいものに取り組み始めなければならない。どうやら標的はおぼろげながら決まってきたようなので、いよいよ始めなくてはならないだろう。

焦りを生むところ

2010年12月22日 23時07分29秒 | 医者仕事
今日の朝は採血から始まった。昨日定時にオーダーを入れるのを忘れたため自分でやらなければならなくなったというわけである。
受け持ちのうち何人かはいまのところ状態は落ち着いているのだが、何が起こるかわからない不気味さもあるため、あまり目を離せないところがある。
一つだけ焦ったのは内視鏡検査の前にワーファリンの効果が思ったよりも続いていて、検査前にビタミンKをうたなければならなかったことである。結局間に合ったのだが、いつ検査に呼ばれるかわからず、かなり緊張を強いられたのであった。
昼過ぎにウロキナーゼを胸腔内に投与し、胸腔内の膿をドレナージする処置。これは大したことはなかった。このまま劇的によくなってくれるかは正直疑問だが、ドレナージできればだいぶ違うはずだと思われる。
明日は祝日だが、採血は変わらずあるのでやはり変わらない。そんなものである。