かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

オプション最終日

2008年02月29日 18時30分29秒 | 臨床実習
今日は病院ではなく教育研究棟にある研究室にお邪魔してきた。設備はざっと見せてもらったが、大学院生でも免疫染色を機械で一気にできるというのはすごい。病院部門もあるから多少は資金にも余裕があるのだとか。うらやましい話である。
いくつかチームがあて、それぞれのチームがそれぞれの目標に向かって邁進しているのかと思ったが、そうでもないようである。また、今の教授のお気に入りのテーマを扱っているところが膨張傾向なのだそうである。
話をしつつ、今日は11時頃に終わりになった。そこで、昼前に教務によってアンケートを全部出してきた。実際は昨日書いたのだが、日付は今日にしておいた。まだ終わっていないうちに評価するわけには行かないはずだからである。
午後に新宿に行く用事があったので、それまでひまつぶしに報告会に出ることにした。もっと早く終わるかと思っていたら、機器のトラブルやらイベントの告知やらで長引き、途中で抜けることになった。
新宿によって、用事を済ませてからぶらぶらしつつ帰った。
今日で2月も終わるが、私の2ヶ月に及ぶクリニカルクラークシップもこれで終わりである。1ヶ月ほどの春休みを経て、医学生として最後の1年間が幕を開けるわけである。

発表会

2008年02月28日 18時32分35秒 | 臨床実習
今日は教授の前でこの実習中にそれぞれが学んできたことや調べたことなどを発表する発表会だった。午前中はいつも通り切り出しのはずだったが、今日は検体が少なく、しかもあまり見ても面白くないものが多かったためか、午後の準備をしてもいいよと言われて、それに従ったので切り出しはなかった。できた時間で用意したスライドの見直しをして、写真を加えたり、アニメーションの手直しをしたりと過ごした。
午後の発表会には折悪く、学会と重なったせいでずっと指導してもらってきたチューターの先生はいなかった。ほかの2人のチューターはそれぞれ出席していたので、ちょっと残念だった。特に助け船を出される必要はなかったが、後ろ盾があるのとないのとでは大きな違いである。
発表の順番は最後でトリを務めることになったが、無難にこなせてよかった。あまり退屈な話を聞かせずに済んだのではないかと思っている。
発表が終わった後は別の部屋に移動して茶話会。小さなケーキが出てきた。ありがたく頂き、教授を交えて少しだけ話をした。
明日は研究室の見学をすることになっているので、病院の病理部での実習は今日が最後になった。お世話になった方々に挨拶をして、病理部を後にした。

追切り

2008年02月27日 22時28分43秒 | 臨床実習
要は切り出しのダメ出しである。
先週ほとんど一人で切り出したらやはりボロが出たらしく、追切りの指令が下ってしまった。ただ、追切り自体は1ヶ所を追加で切ってほしいということだったのであっさり終わり、昼前に自由の身になった。
午後に今日こそは診断の下書きをやることになるだろうと思い身構えていたら、そんなことは全くなく、午後は完全にフリーだった。そこで、必要な写真を撮ったあとは少し本を読んでから帰った。
あとは明日の午後の発表が済めば事実上実習は終了である。その準備がまだ残っているので、早く終わらせなければ。

寝不足解消

2008年02月26日 22時22分15秒 | 臨床実習
昨日はバイトで遅くなったこともあって、今日は朝からずっと眠かった。しかし、午前中に先生に発表用のスライドを見てもらう約束があったのでなかなかゆっくりとしているわけにもいかなかった。
今日は雨が降るというので、傘を持って地下鉄の駅に行ってみたら電車が止まって人がたくさんいた。そこで方針を変え、自転車に乗っていくことにした。このときは今日はついてないと思ったのだが、あとから思うとむしろ電車賃を浪費しないで済んだのでついていたというべきだったかもしれない。
今日の切り出しはあまり大したことはなかった。しかも、少し遅れていったので検体の配分はもう終わっていた。なので、やることがそこまであったわけでもなかった。午後も何か渡されるかと思っていたらそうでもなかったので、早めに帰ったら案の定寝てしまった。おかげで今は頭がスッキリしている。だからといってどうというわけでもないが。

剖検2例目

2008年02月25日 23時44分49秒 | 臨床実習
今日からいよいよ最終週。月曜日は朝からカンファレンスである。これといって問題はなかった。加えて、今日は剖検があったのでカンファレンスが終わってから即刻オートプシー室に向かった。幸い、剖検が始まるちょうどギリギリのところで、はじめから見ることができた。今日は赤ちゃんの剖検だったので、何もかも小さかった。しかし、きれいに体の構造を見ることができた。赤ちゃんの剖検はもともと少ない中でもさらに少ないとのことなので、幸運とは言葉が悪いが、思いがけぬことであった。
午前中はそれで終わり、午後はいつも通り顕微鏡だったが、とくに今日は診断の義務が入らなかったので、早めに病院を出てバイトに向かった。
バイトは入試問題を解くもので、今年はこれが初めてである。そして、おそらくこれが最後になることだろう。やはり衰えを感じずにはいられなかった。おそらくこのバイトも今年で最後になるだろうから、今日が正真正銘の最後だったというわけである。今日はなぜかとても急かされてやったわりには終わったのは10時と、これまでで一番遅かったような気がする。
さすがに目がちかちかして、前が見えづらくなった。

強風吹き荒れる

2008年02月24日 18時33分00秒 | 一般
昨日は春一番が吹いたとか。強風は今日も吹き荒れていた。強い風が吹くと窓のサッシががたがたと揺れて音を出し、それが非常に耳障りなのである。おまけに外を歩くにも差し障る。今日は休日だからさほど影響はないが、平日だったらもっと困ったことだろう。自転車にとって横からの風にあおられるというのは、あまりよろしくない。
そういうわけで、今日はあまり外に出ずに一日を過ごした。あと一週間で春休み。春一番も吹いて、季節もだんだん冬から春へと移行していっているようである。
しかし、その前に発表という壁が立ちはだかっている。まずはこれを越えなくては。

緊張かついい経験

2008年02月23日 23時27分51秒 | 一般
今日はマンションの総会に両親の名代として出席した。何でそんな役回りになったかはここでは記さないが、入居7年目にして初めてのことである。正直なところ、同じマンションに住んでいるとはいえ顔見知りはほとんどいないというのが実状である。出席するに当たっては、議案などをしっかりと読んではいたがやはり門外漢に近いところがあるので、色々と勝手のわからないこともある。しかし、マンションを維持していくことが色々と困難を伴うもので、しかも管理を委託している会社の能力に疑問持たざるを得ないということは素人ながらよくわかった。資料を読むのみならず、今日のやりとりを聞いていてあらためてそう思った次第である。設備を生かすも殺すも人次第ではあるが、それにしても金を取るプロとしてはあまりにお粗末だった。
なお、何度も同じことを聞くことには若干いらついたのだが、それはそんなに大したことではなかった。
丁々発止というほどではなかったのだが、寄合のようなものにこれまで出席したことはなかったので、いい経験になった。きっとこれからも何度となくこういう機会はあるだろう。

ポリープの山

2008年02月22日 22時01分01秒 | 臨床実習
金曜日は誰かに振り分けられることなく、いきなり切り出しをやらされるというのがひとつの特徴である。今日は適当にとってといわれて、取ったのが大腸の検体。この前のように凄まじい癌ができているというものではなく、注意してみないと見落としそうなポリープがぽつぽつと見られる程度のものである。
これにひとつひとつ割を入れて、写真を撮って、それから割面のスケッチを描いて、カセットに入れてホルマリンを入れた容器に入れるという工程をやらなければならない。ひとつのポリープにつき4個の切片ができたので、都合32個。もちろん、これを全て標本にしたらえらいことになるので、もともと癌のおそれありとされているところを除いて、ポリープの断面のみにした。それでもリンパ節を含めて30弱にはなったのでなかなか大変な作業だった。
午後は特に何も言われなかったので、今日は発表のスライドを見てもらって、適当な写真を撮るべき場所を教えてもらった。その写真を撮ったところで今日は帰ることにした。病理も残すところあと1週間である。

勘違い

2008年02月21日 19時00分11秒 | 臨床実習
今日の切り出しは肝臓だった。ところが、この肝臓、すでに割が入っていてしかもその後の固定でどういう風になっていたのかわからないが、ねじ曲がっていて再構築するのが大変という代物であった。標本を作製するためには、このねじ曲がった面を平らにしなければならないわけで、そのためにそぎ切りにしなければならない場面も多々見られた。切るのに使うのは言ってみればカミソリであるから、引けば指であろうとすっぱりと切れてしまう。なので、慎重に切らねばならなかった。しかも、薄く切るにしても縦ではなく横に切らなければならなかったのでどうしても見えない部分が出てくる。曲がってはいないかと気になることもしばしばである。
午後はまた標本を渡されて診断の下書きだったのだが、今日は卵巣嚢胞だった。本を片手に見ていたのだが、上皮細胞が脱落していてどちらが内腔なのかがわからない。そして、しばらく上下を間違えていたことに気付かずに長いこと顕微鏡を見つつ首を傾げていたのだった。あとから色々指摘されつつ見直すと確かに言われた通りなのだが、何もわかっていない目で見てもわからないものである。

はい?

2008年02月20日 21時18分33秒 | 臨床実習
今日も切り出しから始まった。今日はかなり進んだ大腸癌で、近くの小腸まで浸潤している検体だった。これぞ癌とでも言えそうな、インパクトの強い検体であった。だいぶ慣れてきたせいか、まかされることも多少増えてきたような気がする。今日は昼までにけりが付き、午後は久しぶりに診断の下書き。
今日は2つの症例を渡された。両方ともそんなに多くなかったせいだろうと思う。ところが、量は多くなくても中身が困る代物であった。1つは肺でもう1つは骨であった。両方ともこれまで見たこともない。そして、組織もよくわかっていない。しかし、書かないわけにはいかないので教科書と見比べつつ確かめるという悲しさ。骨のほうがよく見られたかと思ったら、苦し紛れに書いた肺のほうがよく当たってたらしく、何とも複雑な気持ちになった。
今日は6時からカンファレンスがあって、今週は昨日も一昨日もイベントをサボったこともあり出ることにした。思ったよりもこぢんまりとしていて、いないとすぐにわかってしまうような規模だったので、出てよかったと思ったのであった。