かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

ゆっくりと休み

2010年02月28日 18時38分29秒 | 一般
今日は午前中に仕事をした。
雨が降っていてバスで行こうとしたが、間抜けなことに乗り損ない、タクシーを使おうとしたら今度は目の前に空車が通り過ぎてから10分ほどずっとそのまま過ぎ、全然乗れなかった。
病棟に行ったところ、比較的落ち着いておりとりあえず一安心。採血を今日もして、結果を見て、レントゲン写真を見て、それ以上は特にやることもなかったため、カルテをまとめて何とか昼前に病院を出ることができた。
その後は新宿に行って軽く腹ごしらえをしてから映画を見た。今日は以前映画を見たときに予告を見てから目をつけていた「バレンタインデー」で、いささか時期はずれの感もあるがそれはそれとして楽しめた。
今週は忙しくて嫌なことも多かったが、昨日と今日ですこしリフレッシュできたような気がする。

痰の恐ろしさ

2010年02月27日 16時58分41秒 | 医者仕事
今日は術後一日目で包交をした。この人は喘息持ちで酸素飽和度が特に気になる人なのだが、ある時突然80台に下がって急いで行ったら痰が絡んでいて、吸引したら見たこともないような大きな痰のかたまりが引けてきた。それとともに劇的に改善し、酸素を吸わなくとも98以上を示すようになった。似たようなことが何回かあって、痛みのために本人も痰を吐き出すのが難しいということだったので定期的に吸引してもらうことになった。
痰というのははき出せればいいのだがそうでないときは気道を閉塞する見逃せない要因である。それはよくわかった。この人の場合はそれ以外に喘息というのもあるのでやはりしばらくはモニターが必要そうだ。

見えてきた光

2010年02月26日 22時54分32秒 | 医者仕事
今日も緊張の幕開けであった。朝から頻脈が続き肝を冷やしたが、結局補液に対する反応は良く尿量も保てており、電解質の補正を始めたら心拍は落ち着いてきた。意識レベルも改善し、呼吸状態も軽快傾向。しかしながら、まだ酸素なしではなかなかサチュレーションは保てないためまだまだ呼吸は芳しくない。もう一人の重症もなんとか保てており、カテコラミンを漸減中。
今日は喘息持ちの手術があり、ICU行きも覚悟していたが幸いにして一般病棟に戻ってくることができてひとまず安心。気道狭窄音が見られ、ベネトリン吸入とステロイドの点滴は欠かせないだろう。
落ち着いてきて安心していたら、今度は切迫早産でリトドリンを落としている人が子宮収縮が始まったとの話が始まり、帰るのはしばらく延期になった。リトドリンを増やしているが、もうしばらくしたら正期産になるのでもう一息といったところか。
週末はとりあえず平穏になりそう。

黒い空気

2010年02月25日 23時12分24秒 | 医者仕事
今週はどういうわけか大忙しで、次第にすさんだ感じになってしまうのは避けられないことだろうか。満足に寝られていないときにこういうことがあるのはあまりよろしくない。
今日はいくつか肝を冷やす出来事があり、そのたびごとに精一杯頑張っているのだがいかんせん今のところ分が悪い。
術後の人はようやく安定しかかってきた様子であって問題ないのだが、もう一方のほうは今ひとつ安定しない。敗血症になっているので当たり前なのだが、循環は辛うじて保たれている様子ではあるが、誤嚥しかけてしまったときには本当に挿管かと思ったものである。幸いというべきか、吸引で何とか酸素化は戻ったのだが非常にリスキーになってしまった。
明日も手術があるのだが、またもICU行きになる可能性が十分にありそうなると週末もなかなか大変なことになりそうである。

上へ下へ

2010年02月24日 23時59分00秒 | 医者仕事
今日は大騒ぎだった。それは間違いない。
朝はICUに行き、包交をしつつ血圧が低いことに頭を悩ませるところから始まった。結局いくらかのカテコラミンの調節と輸液の付加で少しずつ血圧は上昇し、最終的に午後にICU離脱に成功した。それだけならまだしも、別の患者がいてこちらは尿量が得られないとのことで昨日から困っていたのだが、これについては採血をしてあっとびっくりと言ったところだった。炎症反応は進行し、腎不全が見え隠れし始めたのである。結局抗生剤を変更して、輸液も増やした。
全身管理に費やされた一日だったが、仕事に区切りがついて帰れたのは結局日付が変わる頃であった。

手術の影に

2010年02月23日 23時23分13秒 | 医者仕事
今日は手術日だが、我々のチームの予定手術は2件。1つはかなりの大物で、もう1つは円錐切除というあっという間に終わる手術である。私は手術の影で病棟の留守番だったのだが、大物が予想以上に大物でなかなか終わらず、留守番の時間も長くなった上に円錐切除に入った。円錐切除自体はすぐに終わり、それだけであれば特に何も問題はなかったのだが、急に入院が入り、そうなると指示を出したりカルテを新しく書いたりしなければならずなかなか大変。
手術が終わった後はICUに移動したのでまたまた話が面倒なことになった。ICUというのは独特の場所で、独自のルールがあるため面倒なのである。
その他諸々のことをこなして終わったのは10時過ぎと遅くなった。
今日は色々なことがありすぎて大変だった。

思いもよらぬところに

2010年02月22日 21時41分09秒 | 医者仕事
今日は新規入院はいないと思っていたのだが、実はあった。そもそもの原因は手術予定表の少し離れたところに手術の予定が書いてあったことにある。不注意といえばそれまでだが、同じ科の手術なのだからまとめておいてくれればいいと思うのだが。手術室側の都合であろう。
さて、そんなわけで昼過ぎに少し急いで注射のオーダーを入れたり採血をしたり。小さな手術の人だったのがせめてもの幸いであった。この方についてはそれほど難しくないのだが、問題なのは別の方。こちらはなかなか厄介になることが予想される。
どう転ぶかは正直なところよくわからない。難しいところである。

明けの睡眠

2010年02月21日 17時07分16秒 | 医者仕事
結局昨日の当直はお産は全くなかったが、入院が1人。しかも、その後が結構面倒で3時に連絡がかかってくるようになってしまった。おそらく連絡が来るだろうと思っていたので、日付が変わった頃に諸々が終わった後で結局まんじりともせずうつらうつらとして夜中を過ごした。案の定3時過ぎに連絡があり、いくつか話をして今度は来るとしたら6時に連絡が来ることになった。4時過ぎにテレビをつけたらオリンピックをやっていたので、暇つぶしがてら見ることにしたが、半分寝ているので結構飛んでいたりして自分で思わず笑ってしまった。記憶にないのにいつのまにか何人分か飛んでいるからである。ラージヒルは特に何とも思わなかったが、スーパー大回転は面白かった。
結局眠るに眠れず仕方なく日曜日の朝早くから病棟に行った。採血もしなければならなかったので、行ってさっさと済ませてカルテを書いて帰ってきた。昼前なのに感覚は夕方過ぎ。不思議なものである。

胸ポケット

2010年02月20日 13時55分54秒 | 医者仕事
今日はまた当直。産婦人科の当直は2回目になる。24時間当直というのはなかなか辛いが、荒れなければそれほど心配いらないはずである。
と思いつつ、ずっと待機が続く。当直中の心得として何もないときに休むことをはばかるなかれ、というものがある。つまりは休めるときは遠慮なく休んでおけということで、ずっと気を張っている必要はないというわけである。とはいっても、完全に気を抜くわけにはいかず、白衣の胸ポケットに入っているPHSをついつい見てしまうことも多い。
このまま明日の朝まで何もなければそれでいいのだが。

病棟部隊

2010年02月19日 23時02分50秒 | 医者仕事
今日は手術日で、受け持ちの手術があった。手術に入らないにしても手術室には行こうと思っていたのだが、ちょうどその行こうと思っていた時間にいくつかの仕事があって結局行けずじまいになってしまい、少し気まずかった。行かなければと思っているうちに時間が過ぎ、手術が始まってからずいぶんと経過してしまったのが実際のところで、手術時間もさして長いわけではなかったので、何のかんので病棟にいることになってしまった。
帰った後はどういうわけかものすごく眠くなり、ついついウトウトしがち。今も結構眠い。明日は当直なのでどこかで眠っておくのがいいだろうか。