グリーンズ・テイブル

ppのピアニッシモな戯言でござ~い☆

歌紡ぎの会~小椋佳

2010-10-17 23:59:18 | 鑑賞

10月17日(日)18:30~
登別市民会館大ホール

小椋佳の歌を初めて聴いたのは社会人になって間もなく、取引先の人が貸してくれたLPレコードで。
憂いを含んだ柔らかな歌声にどんな人が歌っているのかと想像したが、暫くして写真かテレビで知ったときには結びつけるのに時間がかかった。

中一の時、一番仲良しで勉強のライバルでもあった友達が独り言のように言った言葉
「天はニブツを与えないんだよね~」
ずっと引っ掛かっていた言葉の答えがこのことかと。。。

ご本人も開口一番仰ってました。
「開演前に写真やビデオ撮影禁止と流れたアナウンスはイヤミですかね~(笑)
ライトがこちら一点に集中しているけれど、別に視線を集中されなくても」

なのに私は最前列中央!
全席指定チケット発売日の発売開始時間30分で、残っていたのは最後列と両脇壁際、そして、最前列数席。
すごい人気なんですね。
オバサンばかりかと思いきや、男性が予想外に多かった。

伴奏はギター、キーボード、ピアノ。
ご本人は終始椅子に腰掛け、脇にカフェテーブルその上に置いた飲み物を時折口に運び、おまけに譜めくりのための指サックをしたまま、休憩無しの2時間弱。

これまで世に出した曲は2000曲だそうな。
大病を経験された66歳のアーティストは今もなお健在。

忘れていた初期の歌にはギターを弾きながらよく歌っていた自分が蘇り、
途中に曲を入れながらの創作劇「リターン・エース」では中学校のテニスクラブが舞台、これまた私も中学はテニス部、催眠術をかけられたように20代10代へと戻っていく…

穏やかな話しもたくさん交えて…
幸せとは欲望を充足させること、欲望には実にたくさんの種類があって、人間特有のものとしては「美しい」がある。
(私が理解したのは「見てくれ」という次元のものではなく、「美しい生き方~美学」)
美しい出会いの中で美しい足跡を残しただろうか…こんな感じで。

かたつむり 登らば登れ 富士の山
好きな俳句だそう。


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