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グリーンズ・テイブル

ppのピアニッシモな戯言でござ~い☆

お気に入りCD

2008-12-23 09:02:20 | 鑑賞

オーロラのささやき~北欧音楽の神秘の調べ
1.メランコリー/カントゥス・アークティクスより(ラウダヴァーラ)
2.ゆるやかなワルツ(メリカント)
3.陽が昇るとき(クーラ)
4.アンダンデ・フェスティーヴォ(シベリウス)
5.あの賛美歌を覚えていますか(メリカント)
6.樅の木(シベリウス)
7.悲しきワルツ(シベリウス)
8.餓えたるものを良きもので満たし/マニフィカトより(シサスク)
9.ロマンス/ヴァイオリンソナタ第三番ハ短調より(グリーグ)
10.5月の夜(バルムグレン)
11.前奏曲(ヤルネフェルト)
12.夏の夜のやさしい風(マテトヤ)
13.前奏曲(カスキ)
14.アラ・マルチャ/カレリア組曲より(シベリウス)
15.ウェディング・ワルツ(アールトイラ)
16.わが子をトゥオネラに(クーラ)
17.子守歌(ヤルネフェルト)
18.フィンランディア賛歌(シベリウス)

演奏は北欧のオーケストラ5団体、合唱5団体
ピアノ:舘野泉
ヴァイオリン:ヤン・ゼデルブロム

このタイトルに惹かれて5年ほど前に購入。
神秘さは感じない、むしろしっくり来るのは同じ北国育ちのせいだろうか。
北欧の音楽は合唱と言われる所以がこれを聴くとよく分かる。
また、重なる歌声を聴いていると、もっとも美しい音がする楽器は人間の声ではないかと思えてくる。
どの曲も暖かく、そしてなぜだか懐かしい。
1曲目のメランコリーは海鳥の鳴き声だけで始まり、やがてオケが自然に被っていく。この鳴き声が聞こえると「たまやん」が必ず「なんだなんだ」という顔でスピーカーの方を見たものだった。それが可笑しくて私は何度もかけた。
4曲目のアンダンテ・フェスティーヴォは我々オケの定演でアンコールに弦の人達が演奏した曲。
大好きなフィンランディアはオケ版しか知らなかった。中間部のメロディーを合唱曲にしている。伴奏無しでシンプルだが(だから)感動的。

今のところ、私が死んだ時に流してもらいたいCDはこれ!
(ただしカレリアを抜いてね)

札幌交響楽団第514回定期演奏会

2008-12-07 00:55:43 | 鑑賞

12月6日(土)15:00~(前日も同じプログラムで公演)
札幌コンサートホールキタラ
指揮:高関 健
ピアノ:舘野 泉
ラヴェル:スペイン狂詩曲
 〃  :左手のためのピアノ協奏曲
 〃  :道化師の朝の歌
 〃  :高雅で感傷的なワルツ
 〃  :ラ・ヴァルス
アンコール:美女と野獣の話/ラヴェル

体調がイマイチだったのと、気温が前日からグッと下がる予報だったので迷っていたが、舘野泉さんのピアノを聴きたい気持ちが勝り、当日券で入ることにして出かけた。
キタラで当日券を買うのは初めてのこと。良い席が残っていますように
選択席はA席の二階左寄り最前列か、B席のステージ後方左最前列。思い切って、指揮者の顔が見えるほうにしてみた。
しかも、座ってみるとピアノコンチェルトの左手が障害物無しでよく見える席でした(ラッキー!)



この2枚の写真を撮った途端に「場内での写真撮影の禁止」のアナウンスが。見られたんでしょうか。アナウンス前だから許されますよね(フフ)
この席はピッコロの後ろ延長線上だから、いつも見慣れている角度。ただ弦の並びが1st、チェロ、ビオラ、2ndの順、コントラバスはチェロの後ろだったので、いつも一番遠いコントラバスが直ぐ下に、良く聞こえました。全体として響いて届いた音ではない直接的な音が聞こえてくる席、演奏者ととても近いので練習会場にお邪魔した見学者の感覚。細かな動きが見て取れます。
指揮者の指示出しのタイミングが良くて、演奏しやすい(そうな)棒。
視角だけ演奏者気分、なんだかこの席やみつきになりそうですよ。

オールラヴェルプログラムははじめて。
ハープが2台(Tさんは2年前我々が演奏した「オペラ夕鶴」にエキストラで出て頂いた方だと思う)、チェレスタ、バスクラ、コントラファゴット入り。
スペイン狂詩曲と道化師は情熱的、ラ・ヴァルスはフランス語でワルツのこと、生で聴くのは初めて、粋さあり、影もあり、迫力も有り。ラヴェルには、どの曲も都会的なスマートさを私は感じます。
帰り道は中島公園の中をワルツを踊りながら帰れたら楽しいだろうな(踊れないのにね)~あのウィーンのニューイヤーコンサートのバレリーナのように~と想像。
さて、私の目的のピアノコンチェルト、舘野泉さんの演奏は期待を裏切らず、カデンツの所ではググッと 目をつぶって聴くと、片手だけとは思えない、入り組んだ音と音色。もう、充分でした!ありがとうと言いたい。

開演前のロービーにて弦12,3人による演奏「キラキラ星変奏曲」

PMFウィーン&PMFオーケストラ木管アンサンブル演奏会

2008-07-11 08:48:24 | 鑑賞

7月10日(木)18:30~苫小牧市民会館
指定席2,500円(当日3,000円)
自由席2,000円(当日2,500円)
学生席1,000円(当日1,500円)

曲目
バーンスタイン:キャンディード序曲(木管五重奏版)
モーツァルト(シェーファー編):歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」から5つのハーモニー
ベートーヴェン:ピアノと木管のための五重奏曲変ホ長調 作品16
R.シュトラウス:16管楽器のためのソナチネ第2番 変ホ長調「楽しい仕事場」(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、バセットホルン各2,ホルン4、コントラファゴット1,バスクラ1、C管クラ)

最終曲の指揮:河瀬賢太郎(アシスタント・コンダクター)
出演者:
フルート:ヴォルフガング・シュルツ
オーボエ:ハーラルト・ホルト
クラリネット:ペーター・シュミードル
ファゴット:ハーラルト・ミュラー
ホルン:ラルス・ミヒャエル・ストランスキー
ピアノ:マリア・プリンツ
他アカデミー生

アンコール
シュトラウスの曲はモーツァルトの曲にインスピレーションを得て作曲されたそうで、その元となったモーツァルトの曲

入場者数:目測1,000
PMFのお陰で近年シュルツさんの演奏を聴ける機会が増えています。
今回もシュルツさんを楽しみに1時間以上かけ、苦手な運転、慣れない道をヒヤヒヤしながら行ってきました。
ところが残念、代理で名前の分からない方が出演。
変わったら変わったでアナウンスすべき、そのことも伝えようと、終了後ロビーのグッズ販売コーナー近くにいらした関係者に訊くと本人だと仰る。
「!?」
何でも病気されたとか。
あのメタボのようなお腹(それが原因か?!)は無くなり、お顔は少し窶れ、髪を伸ばし、別人としか思えませんでした。
音色も別人のようでした。
ショック、ショック、あ~ショック
帰り道、曲のことはどこかへ…

でも一つだけ。
最後の曲はウィーンフィルの教授陣とアカデミー生で構成されていて、先生と生徒の最大の違いは曲の楽しみ度だったように思います。その点シュミードルはピカイチ。そういうことは客席にもちゃんと伝わるんですね。
楽しむためには余裕も必要。
まぁ、大先生の隣では緊張も無理ありません。

サマー・ビアパーティー

2008-07-07 08:35:26 | 鑑賞

いつも我々のオケのコンサートチケットを買ってくれる方が所属しているオールディズバンドの演奏を聴いてきました。
ドリンクおつまみ付き2千円。
客層は5,60代中心、皆さんエネルギッシュ。
同席の知り合いが持ち込んだ増毛町の日本酒が美味しくて私は結局それ一辺倒になった。
演奏曲は1960年代から1980年代の邦楽と洋楽。
心の古里に帰ったような懐かしい響き。
ラストの曲の乗りの良さに誘われ、踊りまくってヘタヘタになり、二次会のスナックではお喋りの合間に、リクエストしていないカラオケのマイクを向けられるまま、フランク永井、ちあきなおみ、千賀かおる、加藤登紀子その他色々歌いまくって帰宅は午前さま。
何も考えず踊りまくりに歌いまくり、たまにはイイでしょ。

紀尾井シンフォニエッタ東京 室蘭公演

2008-06-23 08:15:28 | 鑑賞

6月22日(日)14:00~
室蘭市文化センター
全席指定4千円
指揮:尾高忠明
ヴァイオリン:ラファエル・オレグ
プログラム
エルガー:序奏とアレグロop.47
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調op.92
アンコール:?

入場者数:目測1000
エルガーは弦楽四重奏との合奏協奏曲風形態、初めて見ました、聴きました。
少ない人数(ヴァイオリン各3プルト半、ビオラ3プルト、チェロ2プルト、コントラバス1プルト、2管編成、総勢39名)ながら、第一印象は迫力ある響きでした。メンバーの一人ひとりがしっかり響かせたら、このようなプログラムでは充分なのですね。
メンコンのソロは繊細で、楽器が泣いているようでした。
ベト7を聴いたのは10年くらい前のトーンハレ~キタラ以来。これは私にとって思い出の曲。16年前オケに入団した時、1stのアシスタントとして初めて演奏した曲がこれ。見るもの聞くもの全て珍しく、勿論シンフォニーも初めて…なのに随分難しい曲から入ったものです。当時の指揮者はゆっくりめに振る方だったので、演奏できたのではと振り返ったり。特に1楽章のあの特徴的なリズムは指定テンポ以上の早さではタンギングがもつれてしまうだろう私なら、速い曲をより早く振る指揮者の元では無理でしょう。さて、尾高さんはどんなテンポで振られるのか興味津々。1楽章は少しだけゆったりめ、その代わりではないでしょうが4楽章はかなり早めに駆け抜けました。
咳止め薬の誘眠を心配したが全く不要の、あっという間の2時間でした。

大平まゆみ 音楽の贈りもの

2008-06-12 00:46:05 | 鑑賞
6月11日(水)19:00~
室蘭工業大学・大学会館多目的ホール
入場料:無料
北海道新聞ぶんぶんクラブ会員20万人突破記念演奏会
ヴァイオリン:大平まゆみ(札響コンマス)
ピアノ:浅井智子

プログラム
エルガー:愛の挨拶
ドボルザーク:ユーモレスク
  〃    :わが母の教えたまいし歌
バッハ:無伴奏パルティータ3番よりガボット
クライスラー:愛の悲しみ
  〃    :愛の喜び

ディズニーから
ジミー・トッド:ミッキーマウスマーチ
レイ・ハーリーン:星に願いを
フランク・チャーチル:いつか王子様が
リチャード・シャーマン:イッツ・ア・スモールワールド

アニメから
木村弓:千と千尋の神隠しより いつも何度でも
久石譲:トトロ

日本の唱歌から
文部省唱歌:茶摘み
中田喜直:夏の思い出
大中寅二:椰子の実

サラサーテ:チゴイネルワイゼン

アンコール/新井満:千の風になって モンティ:チャルダッシュ

最初、ステージに上がられたのはピアニストだけだったので、「愛の挨拶」はピアノソロかと思いきや、前奏が終わると、会場横のドアからステージに向かって、大平さんが弾きながらゆっくり登場、小粋な演出でした。
ステージ上に終始置いてあった小さなヴァイオリンを体験教室的に子供に弾かせてみたり、日本の唱歌は演奏に合わせて皆さんに歌わせたり、また会場を歩きながら演奏してみたり、一曲ごとに解説を入れたり、全曲譜面無しの演奏は奏者と聴き手の垣根を取り払い、音楽を楽しむ時間と空間を共有したいという気持ちがよく伝わってきました。
温かく豊かな音色と演奏はセンスの良さと人柄を感じさせ、所々ググっときたり。とても魅力的な方でした。
楽器説明コーナーでの話しではご自分の楽器は300年前のイタリア製、弓は200年前の物だそう…ハ~~
チゴイネルワイゼンはこれまで何人かの演奏を聴きましたが、情熱的な部分はオーバー過ぎず、物足りなくもなく、早い細部の音はクリアで、弓さばきは小気味よく…こんなに感動したことはなかったと思います。
欲を言えば、どの曲といわずピアニッシモの伸びがもう少しあれば…

ニングル

2008-06-05 08:14:06 | 鑑賞

富良野GROUP「ニングル」公演
作・演出:倉本聰
6月4日(水)18:45~
室蘭市文化センター
白鳥大橋開通10周年記念(平成20年度三市合同文化事業)
主催:室蘭市・登別市・伊達市
一部指定席

入場者数:目測700
内容:
森の妖精(?)ニングルに「森ヲ伐ッテハイケナイ、森ヲ伐ッタラ村ハ滅ビル」と警告されても、無視して開発を進め、やがて泥流で田畑はダメになり、井戸は枯れ借金は残り…
こんなセリフがありました。
「本当の豊かさとは何だろう」
「一つ前の少し不便な時代にもどったらどうなんだろうか」
「5百年かけて育った木が5分で切り倒される」
「星の降る音が聞こえた(昔)」

奇しくも、先日掲載した「インディ・ジョーンズ」と「森林を守ろう」と重複しますが、危機的状況にある環境とそれを招いてしまった地球人の私達は真剣に対峙しなければならない時にきているんですね。この「ニングル」は既に10数年前から上演し、警鐘を鳴らし続けていたそうです。

富良野GROUPとは…富良野塾を卒業し研鑽を重ねた俳優とライターによる集団

カーテンコールの最後には倉本聰も顔を出しました。
ピカイチだったのは「スカンポ」役の子役、三須杏奈。大人顔負けの踊りと演技。

「インディ・ジョーンズ」と「森林を守ろう」

2008-05-24 00:03:06 | 鑑賞

インディ・ジョーンズが19年ぶりに製作され、ハリソン・フォードは65歳になったが年齢を感じさせないアクションだそう。

それよりも、驚いたのは同じ監督、カメラマンで撮った胸毛をはぎ取る映像
白衣着用の終始無表情の女性が、ハリソン・フォードの胸毛の真ん中約10センチ四方にワックスを塗り、その上に白布を貼り付け、何度も擦った直後、一気に剥がす。
(ハリソン・フォードは元々苦虫噛んだような顔つきだから、そんなに変化はなかったけれど痛かったでしょうね。子供の頃サロンパスを剥がすのが大変だったのを思い出しました。)
何事かと思ったら「森林を守ろう」を訴えるフィルム。
胸毛を森林に見立てて「どんな小さな面積でも剥がされれば痛い」と訴える。
確かに!!

インディ・ジョーンズのギャラは15億だけど、こちらの方はノーギャラだとか。
良い宣伝になるし、15億の後ならそれくらいいでしょ。

母べえ

2008-05-12 07:56:58 | 鑑賞

室蘭市民会館
5月11日(日)……「母の日」にぶつけたんでしょうかね。
①10:30~12:42
②14:00~16:12
③18:00~20:12
前売券:大人千円(当日千五百円)学生五百円(当日八百円)

映画「母べえ」
監督:山田洋次 主演:吉永小百合 音楽:冨田勲 ソプラノ:佐藤しのぶ

昭和15年、貧しいながらも仲むつまじく普通に暮らす4人家族。突然文学者の父が治安維持法で検挙され、残された家族は善意ある人達に助けられながら生きていくが、その人達もやがてバラバラに、そして父は獄中死…

原作は黒澤明監督のスクリプターを務めた野上照代の読売女性ヒューマン・ドキュメンタリー大賞優秀賞を受賞した自伝的小説。

②の時間帯で鑑賞 入場者数:目測450人
字幕つき。つまり時計の鳴る音は「時計が鳴っています」というように、犬の吠える声、戸が開く音なども「ト書き」のように表されていました。
音楽は最初しばらくはピアノの単旋律に近いメロディがゆっくり流れ、やがてフルートがそれをなぞる様に加わった。「死」の場面ではピアノとソプラノ、最後は弦4重奏とソプラノ。
単調でゆっくりとした音数の少ない音楽が、清貧、純粋、一途そして、抑えた怒りや悲しみをしっかり想像させてくれます。
重たい内容ながら、ユーモアや皮肉が入った山田洋次の世界は、所々クスッとさせられホッとしたり。
一番の驚きは吉永小百合。
実年齢でいくと、母親ではなく祖母であるのに、殆ど(所々は気になったが)違和感なく演じている。
美しい!!

映画館ではない所で映画を観たのは初めてだと思う。(正確には小学生の時、体育館で授業の一環として映画鑑賞がありました)こうして全国を回っているのだろうか。途中2回ほど、フイルムが切れて中断した。なんでも大昔は映画館でもそんなことがよくあったそう。
来場者は戦争体験世代と思われる方が圧倒的、私はこれで相当若い方でした。本当に若い人は高校生と思われる男子2名を見かけただけ。若い人にこそ観てほしかった。
残念でならない。

スクリプター:映画の撮影現場で全体の一貫性を保つため、各場面の椅子や内容を正確に記録する係

間違っていることを間違っていると言わせない圧力は、今でもあちらこちらの組織に点在している。

耳をすませば

2008-02-23 00:21:34 | 鑑賞

1995年 宮崎駿プロデュース

テレビ見ました。
いや~、良かったです。
誰もが通過した、希望と沢山の可能性を秘めた、子供でも大人でもない中学生時代。
物語の内容は自分と全く重ならないのに、なぜかなつかしさが。

セイジのヴァイオリンで雫が「カントリーロード」を歌っているところへ、おじいさんと二人の友人が、途中からアドリブで加わるシーン、丁度この写真の場面ですが、マネではなく、こんな風に思うがままに演奏出来たら、どんなにか楽しい音楽になるだろう…逆立ちしても出来ない私はうらやましい限り。

楽しいこと、美味しいものは……新しい力にかわってくれる☆

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