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沙羅さら日記

ガーデニングや家庭菜園を楽しみながら、
気ままにのんびり暮らしています
2010年、本州から北海道に帰郷しました

春蘭亭

2007年01月29日 | 旅行・お出かけ
先週の土曜日のこと。ポカポカした日ざしに誘われ、遠出をしてみたくなりました。
訪ねたのは宮城県の登米町(とよままち)。
詳しくは登米市登米町(とめし、とよままち)といいます。       
かなりややっこしい町名です。
全国不思議な町名コンテストでもあれば、入賞は間違いなしですね。
仙台市と気仙沼市のほぼ中間にある町で、伊達藩の城下町として栄え、二十軒ほどの        
武家屋敷が立ち並んでいます。




そのうちの一軒です。
このお屋敷は市が買い取ったもので、いまでは春蘭亭という素敵な名のお休み処。




お座敷から「庭」を眺めてみましょう。
小鳥のさえずり、枯れ葉の散る音がやさしく耳をくすぐります。
気分はすっかりお姫様。        
(ちょっと寒かったけど、昔はどこもこうなのだ! と我慢)




抹茶セットを頼んで一服です。お菓子は季節感たっぷりの「水仙の花」。
この他に「春蘭茶」というものがありました。
なんでも、この付近には春蘭の花が自生しているそうで、ここ「春蘭亭」の名の由来にもなっているとか。
ズズズ~っと一気に飲んで、お菓子もパクッ。
(あら~ん、いと恥ずかし)
  


東北の城下町といえば、弘前、
角館、米沢、会津、などが思い浮かびます。
私も訪ねたことがあります。
でも、ここ登米町の武家屋敷の風情は格別なんですよね。
し~~~~~んとして、とっても静か。
現在もほとんどの屋敷に人が住んでいるため、見学も限られているんです。               
そのせいでしょうか、土産物屋なども見当たりません。
商売とはいえ、物売りの声にはがっかりさせられますから。
まだまだ観光化されていないひっそりとした武家屋敷。う~ん、ロマンチックぅ~。

「沙羅おぜうさま、夕刻がせまっています。そろそろお屋敷にお戻りにならないと…」
「身分の違いとは惨いもの。悲しいのう、田○作。そなたとの逢瀬もこれまでじゃ
(プライバシー及び、個人情報保護のため、名前には○をつけています)

悲恋物語のヒロインよろしく白壁づたいに歩いて行くと、辺りはすっかり夕暮れ時。
冷たい風がヒューっと頬をかすめ、現実に引き戻されてしまいました。
この町には、まだまだ紹介したいレトロな建物がいっぱい。
次回をお楽しみに


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
武家屋敷 (きなこ)
2007-01-29 18:20:38
ひっそりとした佇まい、歴史の重みをを感じます
北海道は武士と言うと、松前藩、そこから先は屯田兵の皆さんが開墾されて今に至っているので、歴史が浅いですものね。
白壁に瓦屋根、風情があります。町の名前には舌を噛みそうになりましたが
人け少なく、おみやげ物屋さんもない・・・まさに逢瀬にピッタリの場所
でも気をつけてくださいね!忍びの者が沙羅姫様を狙っているかも
どうか日没までに城へお戻りくださりませ 沙羅姫様にもしもの事がありますれば天下の一大事なりましょうぞ
てな事にならないように・・・だって田○作さん、弱そうなんだもん・・・(失礼
続編、楽しみにしています
返信する
歴史の重み (沙羅)
2007-01-29 20:56:47
こんばんは、きなこさん。早々に訪ねて下さりありがとうございます。
私は北海道育ちのせいか、こういう歴史あるものに憧れをもっているんです。きなこさんのおっしゃる通り、北海道と言えば、松前漬け(し、失礼)、松前藩や屯田兵さんですね。
そう言えば、このお正月にテレビ放送された映画「北の零年」は、北海道を拓いた人々の物語でした。私たちのご先祖様ですね。
何もかもが厳しい時代だったのですね。吉永小百合さんは相変わらず綺麗でしたよ

登米町は「宮城の明治村」とも言われているんですよ。
きなこさん、ぜひ遊びにいらして下さいね。
そうそう、沙羅姫と田○作どん。身分の違いを越えて恋を成就させて欲しいものです。
聞くところによると、ひ弱そうに見える田○作どん。それは仮の姿で、隠密剣士だという噂もあります。
ほんとかなぁ
今頃くしゃみしてるかも。へへへ           
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初めての町です (chimamanon)
2007-01-30 01:21:51
登米町という所に武家屋敷があるのを初めて知りました。
金沢や秋田、米沢などは行った事があるのですが、ここも現世を忘れさせてくれる雰囲気が良さそうな所ですね。
今度、行ってみた~い。
まあまあ、田○作さんが、沙羅姫伝説?に登場している。
早馬を仕立てて、お知らせせねば!
これを聞いたら、飛び上がって、ひっくり返って、大喜びするわね。
続編が楽しみ!楽しみ!
返信する
う~ん、ふくざつ・・・? (tagosaku)
2007-01-30 04:03:25
いま、複雑な気持ちでこのコメントを書いています。
まずはじめは〔春蘭亭〕の名。
田吾作の庭にも春蘭が自生していて、一時、〔春蘭亭〕を名乗っていました。
百を超える春蘭が、芽吹いたり、枯れたり、数はわかりませんが、春三月ともなれば庭中春蘭の花ばかり。
春蘭は好きで大事にしていますから、増えるばかりです。
で、〔春蘭亭〕。

次はお供の仲間の名。
田吾作と田○作の不思議な似方。
むさくるしい田吾作が美しい沙羅姫に近づけるはずはないし、かといって、沙羅さんのブログを読むひとは、その相似性に気付くだろうし。どうしよう・・・!?
chimamanonさん がいうとおり、似ているだけで、田吾作は 飛び上がり、ひっくりかえっています。

いけね。
登米町のこと。
いい町ですね。
春になったら是非訪ねます。(田吾作はスタッドレス・タイヤを穿いていないので)
沙羅姫の面影を慕って。

いけね、また複雑の世界に入ってしまった。

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chimamanonさんへ (沙羅)
2007-01-30 09:11:58
こんにちは。
いつもコメントをありがとうございます。
登米町の武家屋敷は規模がとても小さいので、旅行のパンフレットなどには載っていないかもしれません。
でも、旧高等尋常小学校(国指定重要文化財)や、道の駅などがある「みやぎ明治村」が近くにありますので、ちょっと足を伸ばせば、見たり味わったり、いろいろ楽しめると思います。
chimamanonさん、春の行楽にはですよ

現世を忘れる…、おっしゃる通りです。
散策していると幻想の世界に引き込まれ、chimama姫が姿を現すかもしれません。うふふ
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tagosakuさんへ (沙羅)
2007-01-30 09:31:17
お忙しいのに、いつもコメントをありがとうございます。
偶然とはいえ「春蘭亭」のお話にはびっくりしました
登米町の武家屋敷は、どうもtagosakuさんとご縁がありそうですね。ぜひぜひ、訪ねてみて下さい。

それから、ややっこしい地名に端を発し、田○作どんの物語になってしまい、ごめんなさい。
思うに、田○作どんは400年前の人ですから、tagosakuさんのご先祖の可能性があります。
「春蘭亭」が取りなすご縁ということで
あれれ? ますますフクザツになってしまいましたね(笑)          
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静かな佇まいが... (ゆきひめ)
2007-01-30 10:25:52
いい所ですね。なんか早口言葉にでも出てきそうな町で(失礼遊ばせ)
沙羅おぜうさまにはぴったりのお屋敷でございますわ。
抹茶と言え、スイセンのお菓子といえ、「春蘭亭」の趣が感じられて
心がなごみますです
こんな静かなお屋敷で「愛しいお方との逢瀬」が出来たら、
満足至極でごじゃる(オットト)
しばしのひと時、田○作様との逢瀬はいかばかりでしたか?


助、このことは絶対に口外してはならぬ、個人情報が洩れると、
おぜうさまも心痛で臥せってしまうからな」と
お付の助によ~く言い聞かせておきました。

ひと時にしても、江戸時代のお屋敷にタイムスリップしたような
雰囲気の中で
過ごせると言うことは必要ですよ。続編を期待してま~す
返信する
ゆきひめさんへ (沙羅)
2007-01-30 13:16:48
まぁまぁ、ゆきひめ殿。
助殿をお伴に、遠いところをはるばるお越しいただき、恐縮でおじゃる。
いばらぎ城下は治安もよろしく、「美しの日本国」を代表する素晴らしいお国と聞いておりまする。
この季節はちょうど花盛りであらせらっしゃりまするか?(あ~ぁ、舌噛んじゃったぁ)

武家屋敷は独特の風情があって、とても落ち着きます。もし、こちらに来られることがありましたら、ぜひ訪ねて下さいね。
そうそうその前に、登米町名物の「油麩どんぶり」を御馳走しますよ
近々作る予定ですので楽しみにしてて下さいね~     



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姫様だったの? (kakko)
2007-02-02 00:19:54
春蘭亭の逢瀬、姫の名は沙羅姫そして、殿の名は個人情報保護の方。
わ、わたしは腰元お勝。
わあ、着物のすそ踏んづけて抹茶こぼしちゃったから、水仙ののお菓子食べちゃった-。美味でござりまする-。
あ-、時代劇の世界の夢を見ちゃった。
楽しかったわ-。
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kakkoさんへ (沙羅)
2007-02-02 13:10:41
お勝殿、訪ねて下さりありがとうございます。
見た所、そそっかしい腰元さんのようですが、その気品ある物腰…。
もしや、あなたは、北の国は蝦夷城のお勝姫では?
「……」
ささ、どうぞどうぞ、温まって下され。お菓子もいっぱい召し上がってね。
「……」
え? お菓子よりも肉類が食べたいとな?
「ま、まさか、そなたはキツネの化身!」                          
お、なにやら煙が。ひぇーっ                         
「見破ったな沙羅姫! さらばじゃ~」
ドロン

気がつくと、辺りはすっかり雪景色に変わっていました。
そして、そこには一つ「いなり寿司」が置いてありました。

民話「キツネの恩返し」より(笑)
返信する

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