予定した時は天気が悪く、やっと今年初の霧が峰。今回、じっくり時間を計ったら、家から車で20分ほどしかかからなかった。思った以上に近いという事だが、平地の20分と較べると山の20分は、感覚的には長く感じる。
現地に到着したのは8:50、無料駐車場に車は殆どない。気温は平地より5度ほど低いといったところか?早速パーカーを着ていつものコースを歩く。大体5キロほどの周回コースだ。このコースは暫く歩くと草原から原生林にはいる変化に富んだコースで、歩く人もあまり多くない。途中の原生林辺りが岩と坂道で結構歩き辛いので、足元(靴)はそれなりのものでないと厳しい。

高原の蝶の代表はヒョウモンチョウ類なのだが、今年も数多く飛んでいるが、希少種のコヒョウモンモドキの姿が少ない。いつもいる場所では1頭目撃しただけだ。一番多いのはこのウラギンヒョウモン。この蝶は全国どこにでもいる。

そして原生林に入る。コースの整備不良が、歩く人の少なさを物語っている。そこを抜け、日の当たる笹薮を見ると、ミドリシジミ類が乱舞していた。占有行動というやつで、オス同士の縄張り争いだ。スクランブル発進みたいなもので、大体同じ所に止まるのだ。この時間にこれをするのはエゾミドリシジミかジョウザンミドリシジミか?はっきり言ってどちらか分からない。いずれにしろ、この金属的な緑の輝きは目を惹く。


坂を下りきった先の草原には、ヒョウモンチョウがいる場所があるのだが今年もちゃんといた。このヒョウモンチョウは総称ではなく種類の名前。どこにでもいる蝶ではなく、特に最近は数が少なくなっているらしい。興味のない人にとっては、先のウラギンヒョウモンとどこが違うんだという話になるが、これが大きく違うのである。

ここからは再び上り。一気に頂上まで上る。振り返るとこんな風景。眼下に有名どころの八島湿原が見える。

更に行くとニッコウキスゲの咲く草原が。鹿よけ電気柵で守られている。実際柵外には殆どニッコウキスゲはない。ここからは再び下り。

つづく