ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

映画談義Ⅱ

2010年02月11日 | 映画


映画談義の続き

「他に見たのは?」(私)
「<のだめ....>です」(Y)
「また凄いのを見たね」(私)
「偏見なく見るが基本姿勢なので」(Y)
「と言っても、世の中には見なくても分か
るものもあると思うけど、で聞くのも野暮
だけどどうだった?」(私)
「ひどいです、なんなんですかあれは、あ
れじゃあテレビと変わらないですよ」(Y)
「だから、見なくても分かるって言ったじ
ゃないの」(私)
「映画になってないんですよね、小津、溝
口、成瀬が泣きますよ」(Y)
「今の若い連中なんて、多分名前も知らな
いし、見てるわけないし、当然その良さなん
て分からないし、完全にテレビに毒されて
るから、分かりやすい単純な物語しか受け
付けないしで、作る方もそういう受けるも
のしか提供しなくなるしで、両者地盤沈下
ってとこじゃないの」(私)
「平板で、物語だけを追った漫画的な世界
が今の主流ですか、何だか絶望的な気分に
なりました、作る方も見ほうも映画的教養
がなさすぎです」(Y)
「おっ良いこと言うネエ、と言っても、こ
の前テレビで山田洋次<母べえ>見たけど、
山田洋次の作品も、小津と比較するとその
差は大きいね、あまり映画的とは感じなかっ
た」(私)
「人情物語ですか」(Y)
「同じ人情でも<人情紙風船>の山中貞雄
とも相当遠い、勿論<人情紙風船>の方が
数段も良いという意味だけど」(私)
「そう言えば<武士の一分>も良くなかっ
た」(Y)
「テレビだったらああいう人情物語でOKな
んだけど、映画としてみた場合、上手いだ
けではね」(私)
「映画的瞬間、輝く一瞬を見たいんですよ
ね」(Y)
「まあ、そういうことになりますか」(私)
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