ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

イングロリアス.バスターズ

2009年12月11日 | 映画


「イングロリアス.バスターズ」は、ナチ支
配下のフランスで、ナチを殺すために組まれ
たチームの活躍ぶりを描いた物語だ。そこに、
ナチに家族を殺されたユダヤ系の少女の復讐
も絡んでくる。名誉なき(inglorious)と言
われるくらい、その殺し方は残虐で容赦がな
い。そこが、むしろ爽快とさえ言える、が、
それ故ついてこられない人が相当数いるのも
容易に想像がつく。ここが、この映画が面白
いと思えるかの分かれ目だ。R15の理由もそう
いうことだろう。正義を言うわけでもなく、戦
争に対して悩むのでもない。普通の戦争映画
を見る感覚ではなく、マカロニウエスタンで
も見るような感覚が必要だ。

全体では、「キルビル」のような冗長さはな
く、「大脱走」を思わせるサスペンスもあり、
ジュリー.ドレフュス(フランス語会話の)
やマイク.マイヤーズ(オースティンパワー
ズの)が出てきたり、いきなりデビッド.ボ
ウイが効果的にかかってきたり(汚れた血の
レッツダンスに匹敵)とかなり楽しめる。「パ
ルプフィクション」くらいに面白いと思った。
ただ、期待する展開は、ちょくちょく裏切ら
れる。兎に角、人が死ぬ映画である。

あの老夫婦、大丈夫だったかなあ。
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