日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

バンクーバー五輪開幕間近!~“五輪=GⅠレベル”の「壁」とは

2010-02-11 | その他あれこれ
いよいよ今週末からバンクーバー冬季オリンピックが開催されます。今日あたりは日本選手団の選手村開村式が行われたとの報道があり、五輪ムードが高まってきました。いつの時代も五輪前に話題になるのは日本選手団のメダル獲得予想です。前回のトリノでは戦前の期待を大きく裏切る荒川静香選手の金1個に終わっています。今回も女子モーグル、男女フィギュア、ジャンプ団体など複数の競技でメダルの期待が高まっていますが果たして…。

開幕早々の14日には、早くも日本期待の上村愛子選手が出場する女子モーグルが行われます。一昨年のワールド・カップ総合優勝の実績を買われてか、最低でも銅メダルというのが開催前の下馬評のように思いますが果たしてどうでしょう。私のスポーツ理論に競馬分析に由来する「GⅠ理論」というのがあります。馬と一緒にするなと言われそうですが、要はどんなに調子が上向いていようがどんなに技術的に進歩をしていようが、オリンピックでメダルをとることは競争馬で言ってみるとGⅠレースを勝つことに等しく、そもそも「GⅠレベル」にある選手でなければよほど回数を重ねるか好条件が重なるかしないと勝てないというものなのです。

ではそれはどこで見極めるかですが、初出場組はともかく、過去複数回出場の選手に関して言うならその過去の成績がすべてを物語っているケースがほとんどという理論です(理論と言うほど立派なものではありませんが…)。一番分かりやすい例は、現国会議員の橋本聖子さん。“オリンピックの申し子”と言われ冬夏7回のオリンピックに出場し、のべ22種目のレースに出たものの、メダルに届いたのはわずかに1回、しかも銅メダルでした。もちろんメダルを取れただけ立派ではありますが、これが「GⅡレベル」選手の限界値と見ていいと思います。「GⅠレベル」にあったなら、22種目出場すれば最低3~5個のメダルは取れていて良い訳です。あくまで、競走馬の「GⅠレベル」にあてはめて考えたものではありますが…。今回も出場するスピード・スケートのベテラン岡崎朋美さんは過去6レースで銅メダル1個。橋本さんよりはレベルが高いように思いますが、唯一のメダルは“地の利”がある長野でのものですから、やはり「GⅡレベル」と考えるのが妥当でしょう。

さて注目の上村愛子選手。これまで3回の五輪成績は7位、6位、5位。メダルに一歩及ばず。前回5位入賞の際に漏らした言葉が、「オリンピックの表彰台は果てしなく遠い。どうしたらあそこに立てるのか教えて欲しい」。まさしく「GⅡレベル」の一言なのです。う~ん、今回も難しいのか。「GⅠ理論」的に考えれば恐らく今回も入賞が精一杯という感じではありますが…。「GⅠ理論」での注目は里谷多英選手。長野で金、リレハンメルで銅。過去4回のオリンピックで2回のメダル獲得。4分の2は今回の日本選手団では最もレベルが高く文句なしの「GⅠレベル」と言えます。なんでも昨年末に腰を痛めたとかで、絶好調ではないようですが「GⅠレベル」の底力でがんばって欲しいものです。期待してます。上村選手ももちろんダメと言う訳ではありません。競走馬の世界でも昨年秋には、長年「GⅡレベル」と思って疑わなかった8歳のカンパニーという馬が13回目の挑戦で見事GⅠを制し、その勢いで続くGⅠレースも連勝。見事引退の花道を飾りましたから。「ウマと一緒にするな」って?すいません。14日女子モーグル応援しましょう。

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1 コメント

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トリノは金1 (中熊猫)
2010-02-12 10:31:30
アメリカの某有名スポーツ誌によると日本のメダル予想は銀3だとか。
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