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日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

今年の寒い冬をもたらした「ラニーニャ」という名の“女の子”

2011-01-27 | その他あれこれ
先日の地球温暖化話の続き的なお話です。ホント寒い日が続きます。日本海側では大雪で新潟県内は電車が軒並み不通とか。今年の厳冬は長引くとの予報も出されました。

今週読んだこの「今年は寒い冬が長引く」というニュースの中で面白い話を見つけました。なんでも今年の冬の寒さ、「ラニーニャ現象」と言われるものが原因であると考えらるそうです。一時期前に地球温暖化とからめて盛んに取り上げられた「エルニーニョ現象」と名前が似ていますが、中身は180°異なっているようです。「エルニーニョ」が地球温暖化により南方沖の海面温度が上がり暖かい空気が太平洋を包み込むため、オーストラリアなどでは高温による干ばつが、ヨーロッパやカナダでは暖冬が、日本では高温多湿の暑く湿った夏が来るとされています。一方、今回話題の「ラニーニャ」は全く逆で、ペルー沖の海面温度が下がって遠く離れた日本近海に対しては乾燥した空気を運んでくることになるそうで、梅雨が短く夏は猛暑になり逆に冬は厳冬になるそうです。今回はペルー近海で海水温が基準値よりも5度以上低下する状態が半年以上続いたため、「ラニーニャ」と認定されたそうです。

つまり昨年の夏の日本の異常なほどの猛暑も、どうやらこの「ラニーニャ」が原因であったと思われるフシが強いのです。海水温が上昇して起きる「エルニーニョ」が騒がれた折には、「地球温暖化の影響で海水温が上がってこんな異常気象が起きている。地球がSOSを発している大変だ、大変だ!とにかく温暖化防止!温暖化防止!」といった感じのトーンで語られていたように思います。今回発生が認定された「ラニーニャ」は、「エルニーニョ」とは逆で海水温が低下することで起きる異常気象ですから、素人目には地球温暖化を否定する材料なのではないかとも思えるのですが、どうなんでしょう。いろいろ調べてみましたが、「ラニーニャ」の発生とその影響(猛暑や厳冬)はある程度論理的な説明がつくもののその発生原因については未だよく解明できていないのだそうです。本当はこのような一見温暖化を否定するような事象までもが温暖化との関連で明快かつ科学的な説明ができれば、地球温暖化に対して最も説得力ある説明になるようにも思うのですが…。

昨年の稀にみる猛暑と今年の厳冬の原因と思われる「ラニーニャ」も、「地球温暖化の影響である」と説得力ある説明をいただけるならこの冬も少しは暖かく感じられるのではないかと思うわけでして、地球温暖化主張派の専門家の皆さんにはぜひとも頑張っていただきたいところです。ちなみに「エルニーニョ」はスペイン語で「男の子」、「ラニーニャ」は「女の子」だとか。どこの世界でも、「男」より「女」の方が一筋縄でいかなくて難しいってことですかね?

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