●重工・日立統合へ
三菱重工と日立製作所が経営統合に向けて動き出していると、報道がありました。今までなら最大級の驚きをもって受け入れたであろう大ニュースですが、この記事をスクープした日経朝刊の見出しを見た時の正直な感想は「なるほど」でした。リーマン・ショックから完全には立ち直りきれていないところを襲った大震災。日本企業はサイズの大小を問わず、重大な転換局面を迎えています。日本を代表する2社がとった選択は、目先の“食いつなぎ”策ではなく中長期的な戦略視点を重視した英断。ある意味当然の流れでもあると思いました。不透明な時代にこそ必要なことは目先の“モグラ叩き”ではなく、いかにして中長期的な戦略を描きぶれない軸の下事業体一丸化となって前に進んでいけるかなのです。この大転換局面を、目先の業績回復だけを狙っていてはいずれ手詰まりになりかねない、不透明な時代であればこそのなおさらドメインの見直しを礎にした中長期を見据えた戦略思考が重要性を増すのです。マネジメントにおける模範的な選択であったと思います。問題は中小企業もまた同じ。日本を代表する2社の大英断は、不透明な時代を生き抜く中小企業経営に向けた力強い指針でもあるのです。
●テレビの「韓流偏重批判」騒動って何?
世間では先週あたりから、高岡某なる俳優(宮崎あおいの夫だとか)がフジテレビを「韓流偏重がひどすぎて見る気にもならない」と批判し事務所をクビになったとかを発端として、いろいろな人を巻き込んでフジテレビの番組制作姿勢の是非を巡って大騒ぎになっているらしいです。テレビ局や所属事務所のやり方はともかく、そもそもの論点は韓国企業の後ろ盾欲しさに公共の電波を韓流ドラマやK-POP等韓国文化に肩入れするのはいかがなものか、ということのようです。ならば一言、テレビってそういうものです。毎度申し上げますが、新聞は記事面はお金では買えない、お金で買えるのはあくまで広告欄のみ。なぜなら報道機関であり、報道は公正なものでなくてはならないからです。テレビ(あくまで民放のお話)は全く違います。ドラマ、天気予報、ニュースに至るまでスポンサーが買った枠の中で放送をしているのであり、新聞に置き換えて言うならすべてが各面下段の広告面と同じなのです。つまり、韓国企業がフジテレビのスポンサー的立場で韓流ドラマやK-POPをプッシュしているのなら、テレビの姿勢の善し悪し問うのは根本的におかしい、ということになるのです。となれば、議論は韓国文化に対する好き嫌いレベルの戦いにしかなり得ず、ネット上のあちこちで炎上を起こしたりというのはちょっと違うように思いますが…。そう考えると、この騒動なんとも滑稽な感じがしています。
●松田直樹さん、前田武彦氏死去
連日TVでも報道されていた心筋梗塞で倒れたサッカー元日本代表松田直樹さん、懸命の治療活動も実らず帰らぬ人となりました。34歳は若すぎます。私は松田選手に特に大きな思いれがあるわけではありませんが、まだまだ「夢の途中」で頑張っていた若い人が逝ってしまうのは本当に悲しい。彼の活躍に勇気をもらったサポーターもたくさんいたことでしょう。彼よりも長く生かされている我々には、それなりの理由があるはずです。日々前向きに頑張っていかねばいかん、と若い人の死に接するたびに思わされずにはいられません。
もう一人つい先ほど訃報が届きました。放送作家でタレントとしても活躍した前田武彦氏、享年82歳。昭和のテレビを彩ったひとりです。信じられないでしょうが、今の「笑っていいとも」にあたる「お昼のゴールデンショー」なる番組の司会を務め、若い女性から黄色い声援が飛ぶアイドル的人気の時代もありました。印象的だったのは大橋巨泉氏とダブル司会を売りにスタートした「ゲバゲバ90分」なるナンセンス番組。中身はショートコントの寄せ集めでしたが、個人的には日本のテレビ番組を革命的に変革したという意味で、放送作家として面目躍如のテレビ史に残る傑作番組であったと思っています。他にも司会を務めた「夜のヒットスタジオ」での同じ放送作家塚田茂氏とのアドリブノリは、子供心にあこがれた大人の“昭和ノリ”でもありました。つくづく「昭和は遠くなりにけり」を実感させられます。
松田さん、前田さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
★J-CAST~大関暁夫連載「営業は難しい~ココを直せばうまくいく!」更新しました!
http://www.j-cast.com/kaisha/2011/08/03103440.html
インデックス
http://www.j-cast.com/kaisha/column/kokonao/index.php
三菱重工と日立製作所が経営統合に向けて動き出していると、報道がありました。今までなら最大級の驚きをもって受け入れたであろう大ニュースですが、この記事をスクープした日経朝刊の見出しを見た時の正直な感想は「なるほど」でした。リーマン・ショックから完全には立ち直りきれていないところを襲った大震災。日本企業はサイズの大小を問わず、重大な転換局面を迎えています。日本を代表する2社がとった選択は、目先の“食いつなぎ”策ではなく中長期的な戦略視点を重視した英断。ある意味当然の流れでもあると思いました。不透明な時代にこそ必要なことは目先の“モグラ叩き”ではなく、いかにして中長期的な戦略を描きぶれない軸の下事業体一丸化となって前に進んでいけるかなのです。この大転換局面を、目先の業績回復だけを狙っていてはいずれ手詰まりになりかねない、不透明な時代であればこそのなおさらドメインの見直しを礎にした中長期を見据えた戦略思考が重要性を増すのです。マネジメントにおける模範的な選択であったと思います。問題は中小企業もまた同じ。日本を代表する2社の大英断は、不透明な時代を生き抜く中小企業経営に向けた力強い指針でもあるのです。
●テレビの「韓流偏重批判」騒動って何?
世間では先週あたりから、高岡某なる俳優(宮崎あおいの夫だとか)がフジテレビを「韓流偏重がひどすぎて見る気にもならない」と批判し事務所をクビになったとかを発端として、いろいろな人を巻き込んでフジテレビの番組制作姿勢の是非を巡って大騒ぎになっているらしいです。テレビ局や所属事務所のやり方はともかく、そもそもの論点は韓国企業の後ろ盾欲しさに公共の電波を韓流ドラマやK-POP等韓国文化に肩入れするのはいかがなものか、ということのようです。ならば一言、テレビってそういうものです。毎度申し上げますが、新聞は記事面はお金では買えない、お金で買えるのはあくまで広告欄のみ。なぜなら報道機関であり、報道は公正なものでなくてはならないからです。テレビ(あくまで民放のお話)は全く違います。ドラマ、天気予報、ニュースに至るまでスポンサーが買った枠の中で放送をしているのであり、新聞に置き換えて言うならすべてが各面下段の広告面と同じなのです。つまり、韓国企業がフジテレビのスポンサー的立場で韓流ドラマやK-POPをプッシュしているのなら、テレビの姿勢の善し悪し問うのは根本的におかしい、ということになるのです。となれば、議論は韓国文化に対する好き嫌いレベルの戦いにしかなり得ず、ネット上のあちこちで炎上を起こしたりというのはちょっと違うように思いますが…。そう考えると、この騒動なんとも滑稽な感じがしています。
●松田直樹さん、前田武彦氏死去
連日TVでも報道されていた心筋梗塞で倒れたサッカー元日本代表松田直樹さん、懸命の治療活動も実らず帰らぬ人となりました。34歳は若すぎます。私は松田選手に特に大きな思いれがあるわけではありませんが、まだまだ「夢の途中」で頑張っていた若い人が逝ってしまうのは本当に悲しい。彼の活躍に勇気をもらったサポーターもたくさんいたことでしょう。彼よりも長く生かされている我々には、それなりの理由があるはずです。日々前向きに頑張っていかねばいかん、と若い人の死に接するたびに思わされずにはいられません。
もう一人つい先ほど訃報が届きました。放送作家でタレントとしても活躍した前田武彦氏、享年82歳。昭和のテレビを彩ったひとりです。信じられないでしょうが、今の「笑っていいとも」にあたる「お昼のゴールデンショー」なる番組の司会を務め、若い女性から黄色い声援が飛ぶアイドル的人気の時代もありました。印象的だったのは大橋巨泉氏とダブル司会を売りにスタートした「ゲバゲバ90分」なるナンセンス番組。中身はショートコントの寄せ集めでしたが、個人的には日本のテレビ番組を革命的に変革したという意味で、放送作家として面目躍如のテレビ史に残る傑作番組であったと思っています。他にも司会を務めた「夜のヒットスタジオ」での同じ放送作家塚田茂氏とのアドリブノリは、子供心にあこがれた大人の“昭和ノリ”でもありました。つくづく「昭和は遠くなりにけり」を実感させられます。
松田さん、前田さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
★J-CAST~大関暁夫連載「営業は難しい~ココを直せばうまくいく!」更新しました!
http://www.j-cast.com/kaisha/2011/08/03103440.html
インデックス
http://www.j-cast.com/kaisha/column/kokonao/index.php
変なヤツに絡まれているようなので、忠告です。
「やめときな、相手にすんな」。
この手のヤツらを「ネット狂犬病」と言います。
噛み付いたら離さない、まずは相手にしてくれるのを待って吠えてくる奴らです。
このブログ、同意しかねる論調も皆無とは言えませんが、概ね正論だと思います。
相手はそもそも、自分のメッセージに返答がないことに腹を立てたんでしょ。なぜかは知りませんが、コンサルタントという職業が本当に嫌いなようですから、大元の理由はそこにあって、噛みつく機会をうかがっていたんでしょう。あなたから反応があって喜んでますよ。
だいたい自分の“立派な”メディア論なりテレビ論なりを提示もせずに、ただ暴力的な口調で批判だけするというは、ネットの匿名の世界でしか偉そうなことを言えない「ネット狂犬病」の典型です。そんなもの相手にしても時間と労力の無駄ですよ。
言っていることは、すべて「コンサルタントは許せん。大嫌い」だけじゃないですか。はたで見ていると、職業コンプレックス丸出しです。
しまいには、死んだ人に思い入れのない人がお悔やみを言うのは「不誠実」とか「偽善」とか、あげくには「犯罪的」とまで。むちゃくちゃでしょ、この人。
結局あなたを貶めることになりますから、「相手にしなさんな」です。
老婆心ながら忠告させていただきました。
以上
★中村とうよう氏の件
「さすらい日乗さん」のコメントは、個人的に故人をよく知る方からのメッセージであり(以前いただいたコメントからそれは分かります)、その意味で表現そのものを追い掛けるのではなく、貴重なご意見として受け止めるべきと考えています。
★某(なにがし)の件
これは単純に、高岡氏と言う俳優さんを「私は存じ上げない方ですが」の意味で表現いたしました。
「某(なにがし)」という表現は、辞書でも「人・事物・場所などについて名などがはっきりしないことを表し、あるいはそれをぼかしたままに示す。どこそこ。だれそれ。何とかいう人・物。「鈴木―という男性」」とあり、小職自身も見下した表現としては使用しておりませんので誤解なきようお願い申し上げます。
★小職の基本的考え方
あらゆる物事は、全否定するのではなく「改善」を重視し少しずつ良くしていくことが大切であると思っています。従いまして、現状をまず受け入れた上でどこから「改善」をしていくのか、を重視したものの考え方が基本となっています。
「現状をひとまず受け入れる」という意味に解するならば、貴殿のおっしゃられる「権力サイドの犬」という言葉も、表現はともかくとしてこの考え方からは全否定できるものではないかもしれません。