日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

“儀礼年賀状”をやめて“財源づくり”に回してはどうか?

2011-11-02 | その他あれこれ
暦は早くも11月入り。今年も残すところあと2カ月です。テレビのニュースでは年賀ハガキの発売開始をお知らせしていました。毎年恒例のヒマネタ・ニュースなのですが、今年はなんでも被災地寄付金付きの年賀ハガキも発売されたとか。

そのニュースを聞いて思ったこと。1枚のハガキで5円だなんだのの寄付云々を呼び掛けるなら、もっと良い手だてがあるのではないかと・・・。そう、いっそやめられる賀状挨拶はこの機会にスッパリ止めてはどうなのかと・・・。もちろん、被災地向けの“励まし賀状”や年に一度賀状と言う手段以外では連絡がとれないという旧知宛は別としてです。

真っ先に止められるのは、法人関係の儀礼的賀状の数々。個人なら、友人、同僚、上司、部下等々、年明け早々には直接本人と相対して言葉を交わすであろう仲もそれにあたるでしょう。ちなみに私が例年、会社および個人名で出している賀状約300枚の中で、上記にあたるモノはどれくらいあるかとザッと数えてみたところ、主に法人関係ですが約200を数えました。その分を仮にメール挨拶に置き替えて全額寄付に回したら、200×50円=10000円です。これは妙案であるぞと思った次第です。私は実行しようと思います。

わが国の年賀ハガキの総発行枚数は38億枚とか。これに官制ハガキや私製ハガキを加えれば42億枚ぐらいはいくのかなと。法人筋と個人筋の比率までは分かりませんが、仮にこの約3分の1が「今年は虚礼廃止で送付を見送り、寄付する」としたら、14億枚×50円=700億円。いや大々的に政府が呼びかけたなら、日本人の気まじめな気質から考えて半減するかもしれません。21億円×50円=1050億円。なんと1千億円突破です!

「総務省も日本郵政も“ハガキを買ったつもりで被災地を助けよう!”と呼びかける」⇒「政府は集まった資金を郵政から吸い上げて、復興財源に充てる」。そんな発想で国民がいろいろ知恵を出し合えば1兆円程度の財源は容易に集まるのではないのかと、ニュースを見ていて思った次第です。何が何でも「増税」と突っ走る前に、政府も“国営”郵政も皆でできる“財源づくり”に知恵を使ったらどうだと言いたくなるのですが、いかがでしょうか。

★J-CAST~大関暁夫連載「営業は難しい~ココを直せばうまくいく!」更新しました。
◆「日報」を使った営業管理がなぜかうまくいかないワケ◆
http://www.j-cast.com/kaisha/2011/11/02111950.html
◆INDEX◆
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1 コメント

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年賀状について (ミヤコ)
2011-11-02 18:35:30
筆者の年賀状についてのご意見に賛成です。私は年賀状を書く習慣を持っていません。いただいた賀状には礼を失しない程度に返信しますが。そうしているうちに毎年いただく年賀状が10枚以下になりました。ところが、2年程前に独立して事業主になった途端「営業年賀状」がドドっと来るようになったのには驚きました、しかもそのすべてが印刷モノで、要するに「営業チラシ」と同じ。読んで面白い「通信」でもないあの「営業年賀状」を眺めてアホらしさに白けました。個人的な思いも認めた賀状ならイザ知らず、あれではバカの一つ覚えです。毎年「賀状書くのが大変でまだ書き終えていない」とかしゃべってる話を聞くと、まア時間の無駄使いして自分の頭で考えるってことしないのかナ、と不思議に思います。
 
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