日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

いい加減止めれば?「目的」をハキ違えた“隠れ白バイ検挙”活動

2011-02-21 | その他あれこれ
たびたび同じ話題ですいません。毎度おなじみ“隠れ白バイ検挙”行動の話です。初めに言っておきますが、私はこの手で捕まったことはありません。腹いせや悔し紛れで言っている訳ではないので、誤解のありませんよう。

写真は熊谷市内我が家近くのモール脇の直線道路にぶつかる路地に、隠れている白バイの姿です。モール前の横断歩道(この写真には写っていません)を渡ろうとしている人がいる際の歩行者優先停止違反なんかを主に捕まえているようで、週に2回はやっています。特に週末。この写真は昨日日曜日午後のスナップです。何が言いたいかですが、「隠れて違反をさせて捕まえる」というやり方がそもそもおかしいと、私は常々申し上げている訳です。違反をさせないためにパトロールをするのが警察の役目な訳で、違反をさせない活動ができる状況にありながらそれをせず、わざわざ違反をさせてから捕まえるというのは絶対におかしいのです。違反頻発場所で法規遵守を訴えるでもなく隠れてジッと違反をするのを待って「ハイ、アウト!」ですから、極論するなら、怪しい男が歩いていても「職務質問」ひとつせず尾行を続け、いきなり隠し持ったナイフで誰かを刺した途端に「逮捕!」てなものです。これは市民生活を守る警察としておかしい。もしそんなことが起きたら、なぜ尾行段階で「職務質問」して未然防止しなかったのか、という非難は免れ得ない訳で、違反頻発場所に隠れてあえて「違法行為」をさせてから捕まえる白バイもやっていることは同じだと思うのです。間違ってます絶対に。

警察が交通法規を皆に守らせるためにするべきは、違反頻発場所近くで「白バイがパトロールしているぞ」と皆が見えるように常に姿を現して、「いけね、いけね、ちゃんと交通法規守らなくちゃ」って抑止力効果を生んで違反行為を未然防止する行動こそが正しいやり方であるハズです。すなわち、このあるべき行動こそが先の例の「職務質問」にあたる訳で、彼らのパトロール活動の最大無二の目的である「違法行為の未然防止」につながるのです。現状の“隠れ白バイ検挙”行動には、「目的」と「方法」の錯綜が完全に起きてしまっていると言えるでしょう。企業でも似たようなケースはよくあることですが、「この目的って何だったけ?まぁでも儲かっているからいいか」てな具合に、目先で得るモノがあればそれにごまかされてしまい本来あるべき「目的」を見失ってしまう。得るモノが金であるならなおさらと言う一種の催眠効果的事象です。聞けば、警察では毎月の罰金獲得目標なるものまであるそうですから、「目的」と「方法」のハキ違えも甚だしい状況な訳です。

私は以前から、この警察の「目的」をハキ違えた誤ったやり方をか何とか正したい、そのために世間でこれを大きな話題にしたいと、マスメディアにも投書をしたりもしているのですが、どうもうまく盛り上げてくれません。しかたなくこうして年に1回程度のペースで当ブログで訴え続けている訳です。どうかこのブログを読んで共感された皆さん、特にメディアの皆さん、ぜひ声を大にして“隠れ白バイ検挙”行動はおかしいと世間に言い放っていただきたく思います。一日も早く警察が自分たちの「目的」をはき違えた誤った行為に気がつき、「違法行為の未然防止」と言う本来の警察パトロールの「目的」を全うされんことを願ってやみません。その日が来るまで、当ブログはこの問題に言及し続けます。