予定の8時30分前、8時26分に勤労者福祉センター跡地をスタートし
た。第一走者は日本野球代表監督の星野仙一氏である。号砲一発 爽やかに
スタートした。番号001である。各自の走行距離は200~300メートルであ
る。18.7キロメートルを80名で走破する。時間にして約2時間の予定。聖火
ランナーを挟んで2人の中国人伴走者・クレームアテンダー?が並走する。そ
の3人を両1列の白色の護衛隊が囲む。又その外側を100名の警官隊が更
に囲んでの走行である。平和のリレー式典としては異様な光景である。受け継
がれる聖火リレーの最終国の途中 16番目が、吾が国 長野の聖火リレーであ
る。沿道の観衆も整然と声援を送っている。各走者も順調なバトンタッチで受け
継いで行く。中国国旗を掲げての応援団も、チベット応援団も いがみ合う事も
なく笑顔で声援を送り、円滑に聖火リレーは続く。途中、二、三のトラブルはあ
ったが、今、記述している11時45分現在、これという事件や事故も起こってい
ない。治安国家、日本の面目躍如、というところだ。最終ランナーは番号080
になる。中には盲導犬のトレイスと共に走破する盲目のランナーも居る。あら
ゆる各界からの選出ランナー達である。さすが選抜された代表である。最終ラ
ンナーまで滞りなく有終の美を飾ってほしい。ただ祈るばかりである。そして北
京オリンピックが盛会裏に終わることを願う。・・・今、書き終えた時点でラジオ
の放送が入った。有ってはならない事が起こったのか、不安に駆られながら耳
を傾けた。・・・
●付記:午後0時現在、ラジオのアナウンスで怪我人が出た模様である、との
報道。中国人とチベット人との間でトラブルが発生した模様である。有ってはな
らない事が起こった。至極、残念である。・・・あゝ!あゝ!・・・
●オリンピック委員会・主催者と開催国、リレー各国の治安当局は事前に不祥
事が起こらない様に万全の態勢を講じてほしかった。心から声援を送り平和裏
に挙行されるべき式典が観られない、怯えながら遠巻きにしか見る事が出来な
いこと自体が、異様である。何の為の“聖火リレー”なのか、疑問である。それ
でも実施する意義は何なのか。慣習だからか、形式的な慣わし、だからか、今
一度、原点に還って意義を問うてみたい。・・・
●支援者・団体・応援団及び代表者は「聖なる平和の式典」の意義を理解し自
覚して時と場所、所を弁(わきま)えて式典が、“有るべき姿”で挙行される様に
協力すべきである。特に指導者・リーダーは、そういう機会を捉えて主義主張を
通す「示威行為」、「デモをかける」、「扇動する」等の遣り方は如何なもの
か・・・。武力、暴力で鎮圧する遣り方もいただけないが、リーダーは真に円満
裏に解決する意思があるのなら、もっと妥当な方法(時と所と場所を弁えて)で
支援方法、示威行為 を指導すべきである。
・・・蛇足だが、各国で聖火リレーが行われている途中にトラブルが発生した事
に心を痛めている。吾が長野での事も又、然りである。・・・