韓国の李明博(イミョンバク)大統領の訪米・訪日は北東アジアの平和と
安定に必要条件である。李明博大統領の就任後 第一の訪問国に米国を選ん
だ。野党政権が10年間続いてギクシャクしていただけに今回の訪米はそれだ
けに関心の度合いが大きい。政治と経済はリンクして推移する。政治理念も然
ることながら経済を第一に優先した李明博大統領が米国とどんな条件で外交
を修復し展開していくのか日本にとっても無関心ではいられない。詳細は新聞
報道(下記の<福田首相との首脳会談>の骨子)に譲るとして二番目に日本
を選んだ。それには特別の理由と 思う入れ があるに違いない。ご案内の通り
イミョンバク大統領は幼少の頃、大坂で極貧の生活を過ごしている。その苛酷
な思い出は氏の脳裏に焼き付いて刻まれていると思う。・・・日本とは政治経済
面でどう関わっていくのか政財界との関わりの具体的な政策の具現化が見離
せない。政治的には北朝鮮との6ヵ国協議に不透明さが漂う中、韓国が日本と
米国とどう協定を結び立ち向かっていくのか、この事も具体的にどう展開してい
くのか今後を注視したい。05年以来、途絶えていた首脳間のシャトル外交が
未来志向で、どう“日韓新時代”を切り拓いていけるのか注目したい。忌まわし
い過去を清算し生産的に未来志向で両国の政治、経済に新たな地平を拓いて
いけるのか見守っていきたい。懸案の日韓の「EPA」締結交渉の再開で実務
者協議開催を確約した。韓国は洞爺湖サミットで“拡大会合”に参加することで
合意。気候変動問題、発展途上国支援でも合意した。日韓首脳会談の骨子は
下記の通りである。・・・
――福田首相との首脳会談の骨子――
●朝鮮半島 非核化へ日米韓が緊密協定
●経済連携協定(EPA)締結交渉再開に向け6月中に実務者協議開催
●国際的課題で共同対処を目指し「日韓新時代共同研究プロジェクト」を開始
●年内に日本で日韓中3カ国の首脳会談を開くことで一致
●北朝鮮の核問題で、北朝鮮による「完全かつ正確な核計画申告」の早期履
行が重要との認識で一致
●日韓青少年交流拡大のため「ワーキングホリデー制度」を拡大
●地球温暖化対策で緊密協力
・・・(中日新聞)「共同プレス発表」より・・・
上記の日米韓協定と日韓の首脳会談がどう展開し具現化していくのか今後を
注視したい。
▲付記:・・・
◎李明博大統領の明言・・・
「過去の歴史を忘れることはできないが、過去にとらわれて未来に向かうにあ
たって支障があってはならない」
◎「拉致・核・ミサイル問題」(日本)
◎「非核・開放・3000」・・・核放棄が経済協力の前提。国民所得を3000ドル
に引き上げる協力(韓国)
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