山口2区の勝利は後期高齢者医療制度、年金、暫定税率維持・道路等々
にノーを突きつけた結果であり証である。法的拘束力はないにしても“問責決
議”を提出するのが民意である。・・・その後、審議に応ぜず国会が空転する
と、国民の反発を招く。元も子もなくなる。1日に数億円の税金の無駄遣いにな
るからだ。提出後はメンツに拘らず粛々と審議を重ねればよい。その内に民意
どおり日々の生活に支障をきたし制度そのものの欠陥が露呈してくる。後期高
齢者医療制度も2年前に決まっていたとはいえ、提出の優先順位が、あべこべ
で、しかも1割負担(75歳以上全員1300万人)、4割、5割(国庫)負担、と説
明しても納得するはずがない。これまでも国民健康保険に加入して納付してい
たし天引きより多かったはずだ。だから丁寧?(と首相は言っているが)に説明
したら理解してもらえると、説明不足を強調しているが、<そうではない>事例
が続々と噴出してきた。保守王国の高齢者が造反したのも、今まで納付してい
なかったのに課税されたり、納付額より多く天引きされたり、説明なしの天引き
であったりした。それ等が縷々、頻発している。しかも通知が届かない事例も出
てきた。・・・年金問題も未解決のままであるのに後期高齢者医療制度がこの
体(てい)たらくである。あまつさえ道路に纏わる暫定税率維持の租税特措法
改正案、道路整備費財源特例法改正案を可決しようとしている。国民の現実
の生活実情を無視した暴挙としか言いようがない。ガソリン卸値も値上げされ
ガソリンスタンドでは1リットル160円台が必至の情勢である。その値上げに連
動して諸物価も軒並みに高騰する。もう国民は悲鳴を挙げている。せめて<ガ
ソリン>だけでも値下げのまま、据えおいてほしいというのが本音である。政府
与党が強行しようとしている理由は国と地方の歳入不足を指摘している。しか
し、それを埋め合わせ様とする 道路財源そのもの が腑に落ちない。時代の役
目を終えた税率を時代にマッチしない旧来の手法で継続させようとする。その
遺物を、後生大事に温存する遣り方は、時代の波が読めないKYである。外国
に比肩しても道路は整備されている方である。・・・でも『真に必要な道路』(第
三者機関で決定)は国民に丁寧に説明して建設する、その担保を執って施工
する。そういう手続きを得て建設すべきだ。党執行部や道路族に押し切られて
復活を目論む遣り方は後世の批判を浴びる事、必定である。野党は共闘して
民意に沿った最大の防波堤を敷いて抵抗すべきである。明日の、ここ数日の
成り行きを国民は注視している。・・・